外部から安全かつスムーズに学内のリソースにアクセスしたい
福岡大学は、1997年から学内システムに対する外部からのリモートアクセスが可能なネットワークインフラの整備に着手しました。当初は、ダイヤルアップにより教職員が学内システムにアクセスし、eメールやグループウェアの利用などの用途に用いていましたが、2005年、同大学の総合情報処理センターは新たな学内システムである「新教育研究システムFUTURE3」を構築。これを機にブロードバンドに対応する新たなリモートアクセス環境の整備へと乗り出しました。
「すでにある学内システムと連動できること、よりセキュアな個人認証の仕組みを搭載すること、導入が容易で幅広いOSに対応していることなどの要件がありました。そして、このシステム要件を、これまで本校のシステム構築に長く携わってきていただいたSIerであるNTT西日本に伝え、提案を求めたのです」(助教授 研究開発室長 奥村氏)
これに対してNTT西日本は、SSL-VPN技術の採用を提案しました。SSL-VPNを使えばクライアントPCに特別なソフトを準備する必要がなく、導入の手間とコストがかからないため、大学のニーズにかないます。個人認証システムを強固にするためには、ファルコンシステムコンサルティングの「WisePoint Authenticator」を使ったマトリクスコード認証によるワンタイムパスワードを採用し、第三者のなりすましによる不正アクセスを防ぐことにしました。
そして、この2つの提案に最も合致したプロダクトとしてNTT西日本が選んだのが東京エレクトロンが提供するF5のFirePassでした。各種通信プロトコルによる制約がなく、導入や検証が容易なこの製品は、WisePointとも連携の実績があります。まさに大学のニーズを満たすには、FirePassが最適だったわけです。

学校法人 福岡大学
助教授 研究開発室長
博士(情報工学)
奥村 勝 氏
導入が非常にスムーズでクライアント側に負担をかけない
福岡大学では、この提案を検討し採用を決定、ネットワーク環境の構築に着手。6月に新たなリモートアクセス環境が生まれました。
「専用ソフトを作って運用していたそれまでのネットワークシステムと違い、導入が非常にスムーズでした。また、実際に使ってみると学内にいるのと同じように、各種リソースにアクセスできる。非常に使い勝手がいいですね」(総合情報処理センター研究開発室、藤村氏)
FirePassはクライアントと学内ネットワークとの間にVPNトンネルを設置し、クライアント環境をそのまま使って動作させることのできる「ネットワークアクセス」を標準装備しています。必要な環境が簡単に、しかも低コストで作り上げられます。さらにクライアントPCに特別なソフトのインストールや設定が必要ないため、クライアントPCを管理するユーザー側の負担も少ない。忙しい教員によけいな手間や負担をかけずに、利便性だけを提供できるという意味でも、総合情報処理センターのニーズと合致していると言えます。

学校法人 福岡大学
総合情報処理センター 研究開発室
講師
藤村 丞 氏
セキュアかつストレスなく活用でき日々の業務効率化に大いに貢献
現在、学外からのリモートアクセス権限を持っているのは教職員を中心に約400人。自宅や出張先からのアクセスに加え、北九州にある研究所とリモートキャンパスからのアクセスなどにも使われています。
利用者である教職員からは、次のような声が聞かれています。
「長期間大学を離れる場合などに大変便利で、ありがたいと思っています。ホームページに講義ノートや論文のアップなどの更新をする場合でも、学外からできるというのは魅力ですね」
「マトリクスコード認証はパスワードをメモしてしまうなどのセキュリティ上の問題がないので安心です。接続後もほとんどストレスを感じないので、長時間利用することができています」
「台風や地震などの自然災害が発生した場合、休講などの情報を大学のホームページに掲載しますが、自宅から学内ネットワークに接続し、ホームページの更新が行えれば、迅速な対応ができるようになります」
将来的には、各学部からのニーズに合わせさらなるサービスの充実をめざし、運用の拡大、遠隔地からの利用環境の拡大などを進めていく予定という福岡大学。SSL-VPNによるリモートアクセスは、教育、研究、各種業務の円滑化に大いに貢献しているようです。
■お客様情報
学校法人 福岡大学
〒814-0180 福岡市城南区七隈8丁目19番1号
設立:1934年
学長:山下 宏幸
URL:http://www.fukuoka-u.ac.jp/
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