導入事例

東北インフォメーション・システムズ株式会社(TOiNX) 様

情報・通信

事前検証でハイパーバイザーの動作検証を実施
市場競争力を持った基盤づくりを技術的な側面から支援

お客様の課題

  • マルチベンダーによる3Tier環境で構成が複雑化
  • システム拡張に時間がかかり、教育コストも増大

TEDのソリューション

  • HCIに関する豊富なノウハウを背景に、基盤選定に向けた事前検証による最適な環境選択
  • 高度な技術力により、短期間のうちに仮想化基盤を構築することに成功

東北インフォメーション・システムズ株式会社
開発運用本部 基盤技術部 技術統括課
担当課長
白川 雅洋 氏

東北インフォメーション・システムズ株式会社
開発運用本部 基盤技術部 技術1課
副主任
野田 直樹 氏

東北インフォメーション・システムズ株式会社
営業本部 営業企画部 企画提案推進課
副主任
高橋 悠輝 氏

東北インフォメーション・システムズ株式会社(TOiNX[トインクス])では、自社で展開しているクラウドサービス「彩雲」のプラットフォームに、Nutanixが提供するエンタープライズクラウド基盤であるハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)を採用。Nutanixが提供するハイパーバイザー「AHV(Acropolis Hypervisor)」の事前検証を含め、東京エレクトロンデバイスが機器選定から構築までの技術支援を行うことで、価格競争力のある柔軟な基盤整備を実現しました。

新たな基盤づくりに向けて着目したハイパーコンバージドインフラストラクチャー

東北電力企業グループとして、そして東北におけるトップインテグレーターとしてITで実現する新たな価値を地域社会に提供している東北インフォメーション・システムズ株式会社(TOiNX[トインクス])。情報システムの企画から開発、運用保守まで手掛ける同社が提供するサービスの1つに、高い柔軟性を持つ仮想ホスティングサービスである「彩雲」があります。この彩雲は2012年からサービス提供が行われていましたが、老朽化によるシステム更改が必要になりました。

「老朽化対応として単に環境を入れ替えるだけでなく、今ある課題を整理したうえで、さまざまなお客さまにご利用いただける柔軟な環境に刷新しようと考えたのです」(高橋氏)

「これまでの環境は、サーバーやストレージを個別に構築する3Tierの環境だったことで、基盤そのものが複雑化していました。それぞれ専門知識を習得するための学習コストも膨らんでいました」(白川氏)

拡張する際にはベンダー間の互換性やシステムへの影響度合いなど調査から行う必要があり、単純にシステム拡張するだけでも、1~2か月は必要になるケースもあったのです。そこで新たな環境として検討したのが、簡単にスケールアウトできる、スモールスタートに最適なハイパーコンバージドインフラストラクチャー(以下、HCI)でした。

ラボでの事前検証によってNutanixの魅力を確認、導入の後押しに

同社ではHCI自体の導入は初めての経験で、具体的な製品の選定から始める必要がありました。そこで従来のSANストレージによる3Tier構成も含めて、著名なHCIベンダーを比較検討することになりました。そして検討製品の1つであったNutanixについては東京エレクトロンデバイスのラボにて検証作業を行うことになったのです。

検討過程では「彩雲」の上で実際に稼働しているVMが新たな環境へ移行可能かどうかも含め各社のソリューションを事前検証することにしました。ここで注目したのが、Nutanixが提供するHCIです。

「他のHCIと比べても、Nutanix Prismと呼ばれるOS付属の管理ツールが使いやすい印象でした。ハードウェアおよび仮想ソフトウェアの両方を一元管理できますし、バックアップ機能なども個別に用意する必要がありません。直感的に操作できる使い勝手の面はとても魅力的でした」(野田氏)

従来の管理基盤ではGUIだけでは分かりにくい面もありましたが、UI/UXの優れたNutanix Prismはデザインも操作性もよく、また、パフォーマンスについても、以前はサポートにお願いしてボトルネックを見極める必要がありましたが、Nutanixであればどのレイヤーが課題なのか切り分けしやすく、迅速に改善できる点も大きな魅力の1つでした。

また特に検証時に懸念されていたのが、Nutanixが提供するハイパーバイザー「AHV(Acropolis Hypervisor)」です。追加のラインセンス費用がかからないため大きな導入メリットが得られますが、同社にとって初めての仕組みだからこそ、しっかりとした検証が求められたのです。

「不安がないと言えば嘘になりますが、ラボで実際に触らせてもらったうえで、彩雲上で動くVMをサンプルとして動かす検証にもご協力いただけました。移行まで含めて十分運用に耐えられることが事前検証できたことで、導入の大きな後押しになったのです」(白川氏)

検証期間を経て、最終的には直感的に使い勝手が良くコスト的なメリットが発揮できるNutanixのHCIが、新たな彩雲のプラットフォームとして採用されることになりました。

短期間で仮想化基盤を構築、ライセンスコスト削減など顧客メリットも

現在は同社のクラウドサービスである彩雲の仮想化基盤としてNX-1065が展開されており、これから本稼働を迎える計画です。仮想化基盤自体は2日程度という超短期間で立ち上がっており、パラメータのヒアリングも含めて半月かからずに利用可能な環境を整備することに成功しています。

「特に以前はSANの設定でアクセス制限やボリュームを切るなど煩雑な作業が少なくありませんでした。Nutanixにしたことで大幅に簡略化できました」(野田氏)

「ある程度計画を立てて進めなければいけない以前に比べて、Nutanixであれば計画や調査のプロセスをすべてカットできます。比べ物にならないほど簡単に拡張できるはずです。複雑な見積も不要になるため、お客さまにいち早く環境が提供できるのはユーザーメリットとしても大きい」(白川氏)

なお、今回採用したAHVについては、特にハイパーバイザーを意識せずに運用可能な状況です。新たに生まれ変わる彩雲では、市場競争力のある価格が顧客に提示できるようになったとビジネス的な効果についても言及します。

「AHVを採用したことでライセンスコストを大幅に削減できました。結果として、これまでより安価なクラウドサービスをエンドユーザーに提供できるようになりました」(高橋氏)

nutanix ネットワーク構築

ピンチアウトで拡大

高度な技術力を評価、さらなる活用に向けた「TED Nutanixプロフェッショナルサービス」にも期待

今回の検証・構築にあたり、技術的な支援への評価や今後のサポートについても期待が寄せられています。

「インテグレーターを介して技術支援をいただきましたが、スイッチ環境も含めてさまざまな検証にお付き合いいただきました。Nutanixについてしっかり中身を理解した、高度な技術力を持っているエンジニアを数多く抱えており、細かな質問についてもすべて回答いただきました」(野田氏)

「情報のフィードバックや事前の情報収集など、さまざまな面でご協力いただき助かりました」(白川氏)

すでに基盤構築を終えており、これから新たなプラットフォームとなった彩雲がリリースされる予定です。新たな顧客獲得に向けての基盤拡張も柔軟に行っていく予定となっており、Nutanixの持つアプリケーション管理ツール「Calm」やマイクロセグメンテーションの機能などにも期待を寄せています。

「社内やグループ企業への横展開も視野に、今後もNutanixをビジネス基盤として活用していきたいと考えています。そこで、東京エレクトロンデバイスが持つNutanixのノウハウをサービスとして提供していただきたいと考えています。彩雲で活用している機能以外にも知見を広げていくうえで、ぜひプロフェッショナルサービスに期待しています」(野田氏)

東京エレクトロンデバイスが提供する「TED-Nutanixプロフェッショナルサービス」は、定例会の実施などを通じて最新技術情報の提供や運用状況の共有を行いながら技術的なアドバイスや課題解決に向けたフォローアップを行う技術支援サービスです。今後もNutanixを同社のビジネス基盤として活用していくために必要不可欠なものになると期待されています。

  • スモールスタート可能な、容易に拡張できる柔軟な仮想化基盤を整備
  • 市場競争力のあるパブリッククラウド基盤の構築を実現
  • 他部門も含めた、さらなる活用に向けたサポート体制の構築が可能に

お客様プロフィール

会社名
東北インフォメーション・システムズ株式会社
本社所在地
宮城県仙台市青葉区中央二丁目9番10号 セントレ東北
設立
2001年7月1日(合併)
代表
石森 令一
WEBサイト
http://www.toinx.co.jp/

東北インフォメーション・システムズ株式会社(TOiNX[トインクス])

東北電力企業グループのシステムインテグレーターである東北インフォメーション・システムズ株式会社(TOiNX[トインクス])。情報システムの企画・開発・運用保守のほか、自社データセンターを使ったクラウドサービスや、企業グループ内で培った経験・技術を活かしたセキュリティ関連サービスなど、総合的な情報システムサービスを、東北地域を拠点に展開しています。

お客様とともに、お客様の期待を超える感動を届ける“ITで、感動を、ともに。”をスローガンに、東北電力企業グループをはじめ、企業グループ以外のお客様にも積極的にソリューションを提供しています。

記事は 2018年03月 取材・掲載のものです。

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