先進の情報教育の中で問題化したネットワークのセキュリティ
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中部大学 学術情報センター
岡部仁氏
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中部大学では、開校当初からコンピュータに関する教育を行っており、授業に積極的にコンピュータを活用するなど、時代に応じた高度な情報教育を実施してきました。学内にある学術情報センターを中心に、大型コンピュータや3,500台を超えるパーソナルコンピュータを全学に設置し、学内に敷設されたLANシステムにより、快適なネットワーク環境“e-Net”が構築されています。
同校では、2004年度の入学生から全員にノートパソコンを講義で効果的に活用してもらうため、その前年から従来の実習室、自習室だけでなく、新たに講義室でも各自がノートパソコンを利用できるように、有線および無線LANによる新たなネットワーク環境の構築が図られました。しかし、その際に大きな課題ととなったのが、無線LAN通信における「セキュリティ」の問題でした。
「セキュアな環境の構築には、なりすましやデータの改ざんなどの不正ユーザを防ぐという目的とともに、本校の学生を守るという意味もあります。各自がIDとパスワードでログインすることでログ(記録)が残りますから、本校以外の人物により不正なアクセスが仮にあった場合でも、ログを調べれば潔白が証明できるわけです。セキュリティで重要なのは、あくまでも、どのパソコンからのアクセスか、ではなく、だれによるアクセスか、です」(岡部氏、以下同)
もちろん、セキュリティが確保されないことで起こりうるトラブルは、大学の信用にも直接関わってきます。信頼ある大学経営のためにも、ネットワークにおけるセキュリティはまさに最重要課題だったのです。
無線LAN通信の暗号化とユーザ認証が2大テーマ
セキュアなネットワーク環境の実現に向けた重要な条件として、「ユーザへの負担を極力なくす」ということもありました。これは、だれでも容易にネットワーク接続ができるということに加えて、大学側の管理コストを抑えて、結果的に学生の経済的負担を減らすという目的もあります。
「パソコンの習熟度、セキュリティへの理解度に関しては、学生個々に差があります。特に新入生や、社会人や定年後の方が学べる講座の年配の受講者などは、ネットワークに関する知識やパソコンの操作の面で不安を持つ方も少なくありません。そのため、できるだけ簡単に設定ができて、すぐにネットワークに接続できるものである必要がありました」
今回のネットワークのセキュリティ構築にあたっては、「無線LAN通信の暗号化」と「ユーザ認証による不正アクセスの防御」が2大テーマとなりました。その2つをクリアした上で、ユーザがだれでも容易に設定でき、しかも管理コストの点でも優れた製品を――。中部大学からの要求に応えて、富士通株式会社が提案したのが、東京エレクトロン(以下TEL)が提供するF5Networks社のFirePassでした。
ユーザである学生にやさしく、管理コストも抑えられる利点が
「FirePassは、パソコンの習熟度を問わず、ユーザのだれでも設定が容易です。私たちにとっても、設計や構築の手間がかからず、しかも管理コストも低くて済むので、ありがたいものでした。また、将来的な制約をつくらないためにもできるだけオープンな技術を使いたいと思っていましたが、その点でもうってつけでした」
大学の経営においては、近年、“学生サービス”という側面が重要視されています。学習はもちろんのこと、キャンパスライフ全般にわたって行き届いた環境を学生に提供することが不可欠となっています。その点からも、FirePassによって実現したセキュアかつ快適なネットワーク環境は、学生が余計な事柄にわずらわされることなく学習に打ち込めることで、高く評価されるものであるといいます。
「システムの環境は、つねにユーザフレンドリーであることが大切だと考えています。今回、ユーザである学生側に一歩近づいたシステムが構築できてうれしく思っています。今後とも、富士通さん、ならびに東京エレクトロンのご協力を得ながら、もっとユーザの負担のない、もっとユーザにとってわかりやすいシステム環境をつくっていきたいですね」
中部大学は、現在開催中の「愛・地球博」にパートナーシップ事業として協賛。係留型ソーラー飛行船「SoLan」を滞空させ、空中アンテナ基地として活用するなど、また新しい可能性に挑戦されています。
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