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なぜ「単一ベンダー戦略」は危険なのか?セキュリティの盲点とDevoのアプローチ

単一ベンダーへの依存はセキュリティの盲点を生み、対応力や柔軟性を奪います。本記事では、DevoのDeepTraceを例に、マルチベンダー構成による可視性とリスク分散の重要性を解説します。

「すべての卵を一つのカゴに入れてはいけない」──株や投資の世界でよく使われるこの教訓は、「リスクを一箇所に集中させるのは避けよ」という考え方を示していますが、当社ではこれはサイバーセキュリティの分野にも同様に当てはまると考えています。

一見魅力的に思える「単一ベンダープラットフォーム戦略」ですが、実際にはリスクが潜んでいます。

サイバーセキュリティを一社のベンダーだけに依存するのは、まるで店主が商品の管理と警備までを一人で担っているお店のようなもの。店主自身に問題が起きた場合、誰がそのリスクに気づけるでしょうか?

セキュリティの世界では、一社に全ての監視・検知・対応を任せることは、大きな危険を伴います。そのベンダーが見逃した脅威や、万一侵害されてしまった際には、システム全体が一気にリスクにさらされます。

このような背景を踏まえ、ここではDevoが提供する分析機能「DeepTrace」を例に、その重要性をご紹介します。

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Devoの「DeepTrace」から見る、単一ベンダー依存のリスク

DeepTraceは、EDR製品と連携してセキュリティイベントの関連性やネットワーク上の通信経路をグラフ形式で可視化し、脅威の影響範囲を直感的に把握できる分析機能です。

例えば、CrowdStrikeのようなEDR製品のログで脅威分析を行う場合でも、実際にはその通信の経路上にあるネットワーク機器など、他のさまざまなベンダーのデータとあわせて分析することで、より効果的な脅威検知や対策が可能になります。これが単一ベンダー製品に限られていた場合、視点が限定され、重要な兆候を見落とす恐れがあります。

「ネットワーク」タブをクリックすると、各グラフのノードがデバイス、各グラフのリンクがデバイス間のネットワーク接続を示すネットワークグラフが表示されます。これにより、証拠のトポロジーに関する洞察を得ることができます。個々の詳細は右側の画面で直接確認できます。

「ネットワーク」タブをクリックすると、各グラフのノードがデバイス、各グラフのリンクがデバイス間のネットワーク接続を示すネットワークグラフが表示されます。これにより、証拠のトポロジーに関する洞察を得ることができます。個々の詳細は右側の画面で直接確認できます。

DeepTraceの活用事例については、別のブログ記事でも詳しくご紹介しています。ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

コストをコントロールし、競争力を維持

スーパーで特定ブランドの商品しか買えない状況を想像してください。他に安価で高品質な選択肢があっても選べないのと同じように、単一ベンダー依存は選択肢を狭め、コストを押し上げる要因になります。

Devoの提唱するオープンなアプローチでは、市場のベストなソリューションを自由に組み合わせることが可能です。

ベスト・オブ・ブリードでイノベーションを加速

懐石料理の名店でも、一人の料理人がすべての料理を作ることは稀です。専門性が異なるプロが協力することで、最高の料理が生まれます。サイバーセキュリティも同様に、それぞれ得意分野を持つベンダーの強みを組み合わせることで、より強固な防御が実現します。

専用エコシステムによるロックインを避ける

すべてを一つのベンダーに委ねるのは、社内のネットワークやセキュリティの設定を特定の一人の担当者しか把握しておらず、その人が不在のときには誰も対応できない“属人化”の状態と似ています。

そのベンダーに万が一のトラブルや対応不能な事態が起これば、企業全体のセキュリティ対策が機能しなくなるリスクを抱えることになります。

一方、マルチベンダーの戦略を取ることで、複数の視点と選択肢を確保でき、組織が自らのセキュリティ体制を柔軟に構築・維持できるようになります。

コンプライアンス・規制対応にも有効

多くの企業が会計監査を外部に任せるのは、独立性を確保するためです。セキュリティでも同様に、一つのベンダーがデータをすべて管理することは利益相反や規制リスクを招きかねません。

複数のベンダーを活用することで、独立した検証と監視を可能にし、コンプライアンスの観点からも透明性が高まります。

結論:セキュリティには「チェック&バランス」が不可欠

信頼だけに頼ったセキュリティ戦略は不十分です。独立した視点、多層防御、柔軟な適応力が真の安全をもたらします。

単一ベンダー依存を避け、多様なベンダーとの統合を実現することで、DevoのSIEMプラットフォームは「コントロール・透明性・柔軟性」を提供し、未知の脅威にも万全の備えを実現します。

Devoの詳細やデモをご希望の方はこちらからお気軽にお問い合わせ下さい。

 

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