導入事例

株式会社バンダイナムコゲームス 様

社屋すべてを賄えるだけの規模感とセキュリティ面を重視しました。

長田 義広 氏

株式会社バンダイナムコゲームス
事業推進本部
ネットワーク・サーバ部
ITサービス課
長田 義広 氏

事業拠点の統合によりネットワーク構築が急務

2008年4月に株式会社バンプレストのゲーム事業部門を統合して事業規模を拡大した株式会社バンダイナムコゲームス(以下、バンダイナムコゲームス)。家庭用ゲーム機向けソフトウェア、アミューズメント施設向け業務用ゲーム機、携帯電話向けモバイルコンテンツ、PC向けオンラインゲームの企画・開発、パチンコの業務委託といった事業を幅広く展開しています。

同社は2007年5月、これまで国内各地に散在していた事業拠点を東京・品川に統合しました。新社屋には、「未来のすべての人々に斬新な遊びを提供していく」という意味を込めて「未来研究所」と名付け、各拠点に分散していたクリエイターやエンジニアなど約2,000名の社員を集約し、大規模なネットワークの新規構築に取り組みました。そのプロジェクトの責任者としてシステム計画から設置までを手掛けたのが、同社事業推進本部ネットワーク・サーバ部ITサービス課の長田義広氏です。

「国内各地の事業拠点が集約され、総務・人事などの管理部門も移転することになったため、これまで使用していたネットワーク機器だけでは間違いなく台数が不足するという課題に直面しました。そこで、コアスイッチおよびエッジスイッチを中心としたネットワーク機器の入れ替えを含むネットワークの構築が急務と考えました」

規模感と信頼性からエクストリーム社を選定

長田氏が未来研究所のネットワークの構築に着手したのが2006年10月のこと。まず初めにネットワークの要となるスイッチの選定を行いました。

「最初に何社かの製品をカタログスペックで比較しました。未来研究所の建物すべてを賄えるだけの規模感を重視しました。また、移転前の社屋では、会議室や共有スペースのセキュリティが十分でなかったため、セキュリティの機能要件が満たせるかという点も選定のポイントになりました」

検討の結果、バンダイナムコゲームスが選択したのが、東京エレクトロンデバイス(以下、TED)が提案するエクストリーム社の「Black Diamond 8800シリーズ」および「Summit X450aシリーズ」でした。実は同社では、前の社屋でも一部、エクストリーム社の製品を導入し、コアスイッチとして利用してきた実績があります。その信頼性の高さも、同製品を選ぶ決め手になったそうです。また、コスト面でも比較検討した結果、競合製品の中で最もリーズナブルだったといいます。

2006年12月に機器の選定を終えた長田氏は、それから約半年後に迫った未来研究所の開設に向けてネットワークの新規構築に取り組みました。

「既存のネットワーク設備は老朽化していたため、ネットワークケーブルやポートを含めてすべてを入れ替える作業から始めました。しかし、エッジスイッチだけでも70台以上、各スイッチに48ポートありますから、3,000以上のポートを設置していくという非常に大変な作業になりました」

こういった大規模なネットワーク構築の作業を担当したという長田氏。その際に、業務を強くサポートしたのが、TEDのエンジニア部隊でした。

「ネットワーク構成を図面に起こしたり、仕様書を作成したりする作業は、ひとりではとても追いつきません。それらの作業をTEDさんに手伝ってもらい、とても助かりました」

パフォーマンスの面でも十分納得のいく効果を得る

未来研究所のネットワークには、ゲームメーカーならではの厳しい要件もありました。それは、ネットワーク帯域のパフォーマンスを常に確保するという点です。

「当社のネットワークには、ゲームのプログラムやコンテンツなど、大容量のデータが常に流れています。そのため、高速なスループットを実現するネットワーク機器は必須です。その点、エクストリーム社の製品は他社製品よりも高速だという印象を持っています」

同社では、課題だったセキュリティについても、認証VLANの機能を利用することで解決しました。稼働開始から大きなトラブルもなく安定稼働しており、期待したとおりの効果が得られています。

今回のネットワーク構築により、クライアントのセグメントの部分はコアスイッチをBlack Diamond、エッジスイッチをSummitで統一したバンダイナムコゲームス。当面の課題として、混在しているサーバのセグメントをどう統合していくかということを検討しているそうです。さらに、今後は1GbpsLANの10Gbps化に取り組んでいきたいという同社。こうしたネットワークの構築計画に対して、TEDはこれからも最大限のサポートを提供していきます。

導入事例解説

社屋「未来研究所」のネットワーク新規構築に向け
拡張性のあるエクストリーム ネットワークスのスイッチを採用
株式会社バンダイナムコゲームスは、株式会社バンダイと株式会社ナムコの経営統合を機に、ナムコを母体にバンダイのゲーム事業部門を統合する形で2006年3月に設立された国内有数のゲームメーカーです。同社は、未来研究所へ社屋を移転するにあたり全面的なネットワークの新規構築に取り組みました。そこで選択したのが、東京エレクトロンデバイスが提案するエクストリーム ネットワークス(以下、エクストリーム社)の「BlackDiamond 8800シリーズ」および「Summit X450aシリーズ」でした。

高可用性を追求したソリューション

今回採用いただいたエクストリーム社のBlackDiamond 8800シリーズと次世代OSとしてリリースしたUNIXベースの新しいOS「XOS」はモジュラ型オペレーションシステムによる高い可用性を特長としています。



ノンストップオペレーションを実現するために開発されたXOSは、SNMPやSSHなどの各プロセスを独立したメモリ空間で実行し、特定のプロセスに障害が発生した場合でも対象プロセスのみのリスタートが可能なため、他のプロセスに影響を与えません。また、新機能や各種パッチの適用作業もモジュール単位で追加ロードできるので、スイッチ全体の再起動を必要とせず、ネットワーク全体への影響を最小限に抑えることができます。BlackDiamond 8800シリーズでは、シャーシ内でのハードウェアモジュールの冗長性の強化やXOSの採用により、可能な限り高い可用性を実現しています。



株式会社バンダイナムコゲームス(以下、バンダイナムコゲームス)様では、2006年秋、東京都品川区への移転に伴い機器の新規導入の検討があり、安定性、LANセキュリティの確保、そして将来的な拡張性が要求されました。

機器の安定性に関しては、既存環境でエクストリーム製品の運用実績があり、評価されていました。LANセキュリティについては、会議室などのフリースペースで使用されるネットワークのセキュリティ確保を、エクストリーム社の得意とする認証VLANとWeb認証機能によって実現する提案をご採用いただきました。

簡易的にMAC・Web認証を実現するnetwork login

認証VLANを実現する認証方式としては、MACアドレス認証、IEEE 802.1x、Web認証など様々な手法が考えられます。XOSでは、802.1x、MAC認証、WEB認証をサポートしており、MAC認証とWEB認証の使い分けによるフリースペースでのセキュリティ確保の提案を評価いただきました。

MACアドレス認証では、IPアドレスを割り当てる前に認証可能な点がメリットとなります。認証によりクライアントを判別し、MACアドレスの登録の可否により決められたVLANに所属させることが可能なため、部外者の所属するVLANをダイナミックに指定して分離でき、不正PCの接続によるセキュリティリスクの低減を実現します。



Web認証方式では 、クライアントに標準で搭載されているWebブラウザを使用します。つまりWebブラウザを搭載した全てのクライアント端末で簡単に導入可能な認証方式です。Webブラウザで、ネットワーク上の任意のHTTPサーバからのトラフィックを要求すると、XOSを搭載した対象スイッチ(この場合はBlackDiamond 8800)から、同トラフィックをスイッチ内部に持つHTTPベースの認証ページにリダイレクトします。接続ユーザを同ページにてID・パスワードにより認証することで、不正ユーザのアクセスを制限します。

設計・構築を全面的にバックアップしたインテグレーション集団

移転先の新規ネットワークは、2,000人を超す社員の利用する基幹インフラとして重要性が増すことからコアスイッチを2台とし、ネットワークレベルでの冗長化を図りたいというご要望がありました。

東京エレクトロンデバイス(以下、TED)は、設計段階から想定される様々な構成案の優位性やリスクを洗い出し、綿密な実機評価を行った後に顧客環境に最も適した構成をご提案しました。また、プロジェクトを円滑に遂行するため、構築作業の短期間での実施、フロア工事業者との日程調整等を、TEDのインテグレーション専門部隊による支援体制で進めました。

TEDでは、多様化するお客様のセキュリティ要件に対して最適な認証・検疫ソリューションを提案する「セキュア・エンタープライズ・ネットワーク(SEN)」という取り組みを行っています。バンダイナムコゲームス様においても、将来的なLAN環境の拡張においてセキュリティ対策は絶対要件であり、TEDのLANセキュリティに対する取り組みに期待をいただいています。今後も満足いただける支援体制を維持し、さらなるサービス向上を目指していきたいと考えています。

ネットワーク営業部
田中 毅

ネットワークシステム構成図

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お客様プロフィール

会社名
株式会社バンダイナムコゲームス
本社所在地
未来研究所 東京都品川区東品川4-5-15
設立
2006年3月
代表
石川祝男
資本金
150億円
WEBサイト
http://www.bandainamcogames.co.jp/
株式会社バンダイナムコゲームス様

記事は 2008年08月 取材・掲載のものです。

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