ホワイトペーパー
ハイブリッドクラウド環境のバックアップ/リカバリーをシンプルにするデータ管理プラットフォームベンダーのルーブリック(以下、Rubrik)。そんな同社の製品をいち早く日本市場に紹介し、国内最大のディストリビューターとしてビジネスを展開する東京エレクトロンデバイス(TED)。両社の協業関係や今日のバックアップ運用の課題、それを解決する中堅・中小企業や部門単位でも導入しやすい「Rubrik Complete Edition」について、ルーブリック・ジャパンの神近 孝之氏と東京エレクトロンデバイスの横田 靖司氏、大澤 祐介氏に話を聞く。
― RubrikとTEDとの協業関係は、いつからどのような形で進んできたのでしょうか。
大澤 TEDは米国カリフォルニア州シリコンバレーにオフィスを構
え、現地駐在員が最先端技術を持つ有望なITベンチャー企業のリサーチ活動を行っています。その活動の一環で2016年に出合ったのが、Rubrikでした。当時、TEDはNutanixのハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)の取り扱いを始めたところでしたが、HCIと親和性の高いバックアップソリューションのニーズが出てきたことを受けて調査を実施し、創業2年目のRubrikを見つけてアプローチしました。Rubrikと話を進める中、そのソリューションが従来とは異なる画期的な製品だと分かり、日本市場にも受け入れられると判断して2016年10月に国内代理店契約を締結しました。
神近 Rubrikの日本法人、ルーブリック・ジャパンを立ち上げたのは2016年12月のことですから、TEDとRubrikの協業関係はそれ以前から始まったことになります。RubrikはTEDについて、先進的な技術を見極められる、目利きのあるソリューションベンダーという印象を持っています。おかげでRubrikを早い段階で見つけてもらえました。
― TEDは、Rubrikのどんな部分が優れていると思いますか。またRubrikは、協業パートナーであるTEDをどのように評価していますか。
大澤 TEDでは以前から複数のバックアップソリューションを取り扱っていましたが、いずれの製品もバックアップ環境を構築する際に各種コンポーネントを準備する必要があり、その手間やコストは大きな課題となっていました。それに対してRubrikは、必要なすべてのコンポーネントを一つにまとめたシンプルなコンセプトの製品です。
またRubrikは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴うデータ利活用、ランサムウェアなどの脅威に対するサイバーレジリエンス(攻撃阻止能力)にも力を入れており、他のバックアップソリューションとは明らかに一線を画した製品だと感じています。
神近 RubrikとTEDの協業から丸4年が経過して分かったのは、TEDは単にRubrik製品を販売するだけのパートナーではないということです。製品の良し悪しを見分けてお客様に最適なソリューションを提案したり、Rubrikと他製品をうまく組み合わせて提供したりできる技術力に加え、国内のSIベンダー各社と強いリレーションを持ち、保守サポート体制も用意しているのは「TEDならでは総合力」です。これらは他社が真似のできないことだと高く評価しています。