NextTechWeek~春~ レポート
2024年NextTechWeek~春~にいってきましたので、展示、カンファレンスの所感などを記載していきます。
NextTech Week AI・人工知能EXPO
2024/5/22 に幕張で開催された「NextTech Week AI・人工知能EXPO」に行ってきました!
当日朝、新宿から1時間ほどかけ、現地へ到着。
天気は晴れで気温も心地いい外出日和となりました。
いざ、建物に入ると、大きな看板がお出迎えしてくれました。
到着したらまずは事前に登録していた情報をもとに入場者登録を完了させます。
いざ見学へ!
さぁ、登録が完了したら、あとは最新技術の生成AIを勉強しに、見学に行くだけです。
写真を撮り忘れましたが、AI・人口知能EXPOに入場すると議事録生成AIに関するブースがデカデカとお出迎えしてくれました。
入口付近は議事録生成AIが多く展示されていました。
中に進んでいくと、工場などで商品に異常が無いかを画像から確認し、判断してくれるAIやキーワードや画像からやマーケティングに利用するものや、キャッチコピーを考えてくれるような営業職にも嬉しいAIも展示されていました。
多くの展示ではある程度の形があり、この形を壊さずに顧客向けにカスタマイズする方式が多くありましたが、お客様の要望を聞き、一から作成してくれる販社様もいらっしゃいました。
また、新しい技術ということもあり、世間では「利用料が高い!」という印象が多く持たれているのでしょう。
アピールポイントとしてひと月1ユーザごとに900円!だったり、980円!というように値段をアピールしている販社様が多くありました。
値段が安いと利用しやすいですし、最初の会話としてもとっつきやすい内容ですね。
展示
個人的に興味があった教育系AIについても展示がありました!
内容の多くは生成AIの使い方や社内普及を目的とした教育が多数を占めていました。
せっかく会社で導入して、どれだけ便利なものでも、使ってくれないと意味がないので、それを払しょくするためにどうですか?という説明がされていました。
数は少なかったものの、ITインフラやSE技術の教育をAIで!というものもありました。
そして、展示物を見て回っていると、一人の営業さんと目が合い、会釈をしてくださいました。
「どうも~」と近づくと、「TELさんを導入事例として書かせてもらいました」とのこと。
会釈の理由は私がぶら下げていた入場カードを見てのようでした(笑)
また、下の画像のようなAIで動くロボットも展示されていました。
私が見たときには階段を上ろうと繰り返し失敗しているロボットの姿が・・・。
頑張れ!ロボット!
今回の展示では約215社が出展しており、日本だけではなく、台湾や中国の会社も出展していました。
上画像のロボットは台湾の会社様のものです。
中でも興味があった展示を紹介します。
・ChatGPT ChatPlus+様
問合せに対する効率化、負荷軽減を図るシステムを紹介していました。
・Givery様
Copilot Microsoft基礎研修やCopilot活用支援、CopilotStudio構築支援等、Copilotに関する支援を行っていることを大きく紹介していました。
・SHIFT AI様
AI人材研修を行っているが、期間限定で厳選されたセミナーを20時間分閲覧し放題となっているので、閲覧してもらい、検討してほしいと宣伝されていました。
・LinkedIn様
上述した東京エレクトロン株式会社にて導入している人材開発の会社さんです。
カンファレンス
さて、展示物巡りがひと段落ついたら、カンファレンスを聞きに行きます。
今回、カンファレンスは6プログラムあったが、うち4つは単発、2つが同時刻帯に実施されていました。
そのため、単発で行われていた4つのプログラムは人気が非常に高く、申し込もうとした際には既に満員・・・。
時間ギリギリにキャンセルが出ていないかと思いましたが、出ておらず聞くことは出来ませんでした・・・。悔しい。
重複していた2つのプログラムのうち、個人的に興味があったプログラムは聞くことが出来ました。
◆企業における生成AI活用法
会社でAIを使用する前に何をすることが大切であるかを考えましょうとのこと。
- 「どのような」生成AIを使うか
- 「どのように」生成AIを使うか。
これを考えたうえで、導入していくことが大切だと冒頭で声を大きくしておっしゃっていました。
さて、ここからは各会社さんでのAI活用事例の紹介。
・SBMC 高橋一誠(たかはしいっせい)さん
AIを利用する前では個人的な経験と大まかな指標によって、営業を行っていたため、潜在的なニーズを取りこぼした事例が多く見られていたとのこと。
AIを利用することで各個人の経験等が蓄積され、AIによって計算されるようになったことで、お客様の潜在的なニーズを満たすことが増え、収益増となったそうです。
Tableauダッシュボードというシステムを活用し、経営指標の把握や外部企業の動向、各事業部の採算など、タイムリーに管理出来るようになったそうです。
締めとしてAI活用におけるリスクをお話されていました。
品質面、倫理面、セキュリティ面でのリスクがあり、各部署横断でリスクを管理する
仕組み作りが大切で、実施もしているとお話されていました。
・KDDI 木村さん
AIガバナンスが題材。
TelcoAI(社内DX)というシステムを利用しており、NW運用の高度化、業務効率化に一役買っているとのこと。
行っている内容は異常検知・分析、営業向けの問合せ支援を行っているとのことです。
AIを利用することで、新たな価値創出と効率化を実現させていると広告されていました。
さて、本題であるAIガバナンスですが、AI開発における利活用原則として、人権、プライバシーの保護等の倫理的な指針が求められています。
Eラーニングを用いて社内に徹底的に周知しているとのことです。
また、AI開発影響評価(AIA)の運用を始め、要件定義前のAIのリスクを低減させています。
ただし、リスクを減らすため、運用に入った後、NGワードなどを追加していくことも必要なため、こちらも同時に平行して常に実施しているとお話されていました。
AIに限らず、システム開発を行う場合、人間では意識出来るリスクも機械では意識が出来ないため、きちんと管理を行う必要があると感じました。
また、どれほど有益な仕組みを作り上げても使ってもらえなければ意味がないので、社内周知は特に大事なことだなと感じました。
TEDでも今、AIを導入するために試行錯誤を行っていますが、導入した際にはその使い方や仕組み、リスクを徹底的に周知する必要があると思います。
日進月歩であるIT業界、現在は様々な会社でもAIを使っていますが、社内で使うケースがほとんど…。
数年後にはエンドユーザーのほとんどがAIを享受するようになっているかもしれませんね。