ML/AIで無線の運用管理をサポート!ExtremeCloud™ IQ CoPilotのご紹介
AI(人工知能)やML(機械学習)を活用した製品はあらゆる分野で活用されており、現在大きなトレンドとなっています。
今回は、ML/AIを活用し、無線の運用管理をサポートする「ExtremeCloud™ IQ CoPilot」というExtremeNetworksのサービスについてご紹介します。
昨今、無線アクセスポイントの集中管理は、オンプレミスのコントローラだけでなく、クラウド型の管理ソリューションも多く存在します。
Exteme Networks社の提供するExtemeCloud™ IQは、無線アクセスポイントは勿論、スイッチなどの有線製品やネットワークアクセスコントロール製品までExtreme製品を統合的に管理できるクラウド管理ソリューションです。
AI(人工知能)やML(機械学習)を活用した製品やソリューションは、世界的なトレンドとなっていますが、ExtremeCloud™ IQにも、ML/AIを活用し、無線の異常やトラブルを早期発見し、早期解決をサポートするExtremeCloud™ IQ CoPilotというサービスが提供されています。
今回は、そのExtremeCloud™ IQ CoPilotの優れた機能についてご紹介します。
CoPilotの特徴
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説明可能なML/AIによる提案
従来のML/AIは「どうしてそう判断したのか」という根拠がブラックボックス化されており、異常を検知した場合でも、その背後にある理由が不透明で、原因の究明に時間を要していました。
しかし、説明可能なML/AIを活用しているCoPilotは、検知した異常の理由を明確に表示するため、根本原因の特定、また解決策も提案するため、解決への道筋がスムーズになります。
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問題発見から解決までExtremeCloud™ IQ一つのプラットフォームで完結
2つ目の特徴はCoPilotが問題を検知し、解決するまでExtremeCloud™ IQのプラットフォーム内で完結するという点です。
常時監視しているデータからML/AIが異常だと識別すると、検知されたアラートはExtremeCloud™ IQ上のダッシュボード上に表示されます。
ダッシュボード上では説明可能なML/AIによって、異常検知の根拠をデータとして提供します。これにより、トラブルの本質的な原因を明確に把握できます。
さらに、CoPilotは推奨アクションを提示し、検出された問題に対する解説や改善策のアクションが、MLによって提案されます。以下、それぞれのプロセスについて詳しくご紹介します。
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問題を識別
精度の低いAIでは、実際は問題ではないのにアラートとして認識されてしまう誤報が発生することがあります。CoPilotは高性能な問題識別機能を有しており、本当に問題があるものに対してのみアラートを出し、誤報が少ないことが特徴です。
検知されるアラートや、ダッシュボードに表示される情報として、以下のようなものがあります。またCoPilotは、モバイルアプリ「ExtremeCloud™ IQ Companion」にも対応しています。(iOSおよびAndroid対応)
モバイルアプリも併用して利用することで、どこにいてもリアルタイムでアラートや問題を確認することが可能です。 -
原因を知る
CoPilotは、ネットワークのどこに問題があるのかをデータを表示します。
以下に、チャンネルの使用率によりWi-Fi 処理能力の問題の検知を示します。2.4GHzの11チャンネル使用率は80%以上を観測し、それによって、Wi-Fi の処理能力が下がり、異常として検知されています。
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推奨アクションの提示
CoPilotは問題と原因を表示させるだけでなく、詳しい解説と改善のためのアクションをMLにより提案します。
「助けが必要?」というオプションから、問題の解決をサポートする動画や関連するポータルの記事や資料を表示し、トラブルシューティングの詳細な手順を確認できます。
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デジタルツイン
CoPilotのもう一つの機能として、ExtremeCloud™ IQ上に仮想デバイスを構築するデジタルツインの機能を搭載しています。
新しいOSバージョンの検証、コンフィグレーション変更前など、デプロイメント前に構成やデバイスを検証することが可能で、デプロイメントの妥当性を確認し、設定確認をすることができます。
まとめ
今回は、ExtremeCloud™ IQ CoPilotについてご紹介しました。
無線に接続トラブルはつきものですので、管理者の負担を軽減させることはネットワーク運用に置いて重要な観点です。
ご興味がある方や、ご相談などがございましたらお気軽にお問い合わせください。