クラウドネットワーク

Aristaのコグニティブ キャンパス ネットワーク の紹介

昨今の分散型労働において、多様なユースケースが拡がっており、企業はコラボレーションツールの導入、リモートオフィスのセキュリティへの対応といった運用管理者側の負担が増加しています。今回はAristaのシンプルなデザインコンセプトをキャンパスに採用することの目的と効果について紹介します。

〇キャンパス ネットワークに求められる要件

昨今のハイブリッドな働き方により、ネットワークの複雑性が増しています。キャンパス スイッチおよび Wi-Fi の価格や性能の継続的な向上がインフラストラクチャ アップグレードの重要な基準の 1 つではありますが、多くの負担がかかる運用管理者の日常的管理業務を軽減および効率化するために、自動化、テレメトリ、意思決定支援分析も新たな重点分野になっています。また、展開、構成、修復の自動化により、運用管理者が真のゼロタッチ ネットワーク展開と保守を実現できるようにすることも必要で、高品質で保守しやすく一貫性のある管理のもとに、テンプレート化された展開や業界のベスト プラクティスと最高水準のネットワークを構築できる、標準準拠のソリューションを必要としています。 これらはキャンパス ネットワークに必須の要件であり、既にクラウドに導入されているネットワーク要件と一致します。

〇Aristaのコグニティブ キャンパス ネットワーク

コグニティブ キャンパスの目的は、変化する環境に適応しながら、従業員の生産性を維持することです。主要パフォーマンス指標を可視化、マシンインテリジェンスを活用してコンプライアンス改善のトラブルシューティングと自動化を行うことで、キャンパスのエクスペリエンス品質を高めます。このコグニティブ キャンパスは、信頼性と一貫性が高く、オープンで、他の主要ソリューションを活用するアーキテクチャに基づいています。従来の非効率的なアーキテクチャには、脆弱で、展開と保守に費用がかかり、OS の機能セットと管理ツールが異なるという問題がありましたが、この新しいアーキテクチャが提供する品質と一貫性により、運用管理者はこうした問題を回避できます。Aristaのコグニティブ キャンパス ネットワークのビジョンおよびフレームワークは、クラウド機能と最先端のマーチャントシリコンを活用して、展開、構成、可視化、トラブルシューティング、セキュリティを自動化するクリティカル サービスを提供します。

〇Aristaのクラウド アーキテクチャのキャンパスへの採用

従来のエッジ、ディストリビューション、コアの3階層の構成を、クラウドで採用されているリーフ、スパインの2階層の構成にすることで、コストと性能の効率を高めることができます。

中間層のディストリビューションとコアをフラット化すると、機器数とコストを削減するとともに、信頼性を高めることができます。次世代のアクティブ/アクティブの動的負荷分散パスでは、スパインからリーフへの帯域幅使用率が向上して性能と信頼性の両方が高まります。

 

〇Switch Aggregation Group(SWAG)

SWAGはAristaのキャンパス向けのスタッキング ソリューションになり、運用運用管理者の負荷低減といった以下の特長を持っています。

  1.  ひとつのIPアドレスでの管理、複数台のスイッチをひとつのIPアドレスで管理可能
  2.  ひとつのCLIセッション、複数台のスイッチはひとつの設定ファイルのみを管理
  3.  48台までスタッキング可能、IPアドレスの節約と運用管理負荷の低減

構成例)

〇CloudVison Leaf Spine Stack Management(LSS)

CloudVision LSSの管理機能により、管理者はスイッチのグループをまとめて操作、効率的にオンボード、プロビジョニング、設定、監視、トラブルシューティング、アップグレード、およびメンテナンスを行うことができます。これにより、複数のスイッチを個別に管理する複雑さを抽象化することで、運用が簡素化され、自動化されます。

〇Aristaのコグニティブ キャンパス ソリューションの特長

AristaのEOSを基盤として、Aristaは顧客に高度にスケーラブルなキャンパスネットワークを設計するための最も柔軟な選択肢を提供します。

MLAGのリーフスパインデザインは、スケーラブルで効率的なネットワーク設計を促進、一貫した低遅延のパスを確保、従来のスタッキングトポロジーに関連するボトルネックを排除します。

SWAGは、モジュラーシャーシ用にEOSに構築された同じ分散ソフトウェアをスタンドアロンのスイッチのグループに拡張、SWAGクラスター内で構成できるようにして、従来のスタッキングのすべての利点を提供しながら、より現代化された方法で実現します。SWAGは、スタッキングの管理の利点である単一のIPアドレス、単一のCLI管理を提供しますが、従来のスタッキング実装とは異なり、リーフスパインを使用して高度にスケーラブルなスタッキングアーキテクチャを構築します。

AristaのCloudVision LSSは、単一の管理制御および運用のためにスイッチのグループを集中的に管理する能力を提供、すべてのネットワークデザインに対する管理上の利点を拡張します。

ご質問等御座いましたら、当社サポート窓口までお問い合わせいただけますと幸いです。

※本内容は、Arista社のドキュメント等より情報を抜粋し東京エレクトロンデバイスにて記事としてまとめたものとなります。

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