Infoblox製品のトラブルシューティング
本記事ではInfoblox製品のトラブルシューティングや情報取得に必要な情報について説明しています。
こんにちは。東京エレクトロンデバイスエンジニアのムラタです。
今回はInfoblox製品の中でも問い合わせや相談が多い、
NIOSのトラブルシューティングについて解説します。
この記事は東京エレクトロン デバイス株式会社のCN技術本部が作成した
トラブルシューティングガイドを元にしています。
ご利用の機器で調査が必要な場合や、機器の正常性を調査したい場合などにご活用ください。
- 機器本体の状態確認
まずはじめに、物理的な問題がないか確認するために、機器本体の状態をチェックしましょう。
装置の前面パネルにはいくつかのLEDと表示パネルがあります。
POWER LED: このLEDが点灯していることを確認します。これは機器が電源供給を受けていることを示しています。
ポートLED: 各ポートにはLEDがあり、その状態(点灯、点滅、消灯)によりポートの状態を確認することができます。
これらのチェックにより、機器やポートが正常に動作しているか、
または特定の問題が存在するかを初期診断することができます。
- GUIによるDetailedStatusの状態確認
次に、GUIを使用してシステムの状態を確認します。
下記の操作により、機器の詳細な状態を確認することができます。
①「Grid」を選択します。
②「Grid Manager」を選択します。
③「Members」を選択します。
④状態確認を行うInfobloxにチェックを入れます。
⑤「Detailed Status」アイコンをクリックします。
これにより、選択した機器の詳細な状態が表示されます。
全てのStatusアイコンが緑色であれば、問題はありません。
赤色が表示されている場合はその箇所での故障の可能性がありますので、機器交換を検討する場合があります。
以上が物理筐体の基本的な状態確認の手順です。
次に、より具体的なトラブルシューティングの手順について説明します。
- CLIによる状態確認
GUIによる確認の他に、CLIを使用しても機器の状態を確認することができます。
特定のコマンドを使用して機器のステータスや対向NW機器との接続状態などの情報を取得することができます。
以下に、CLIで使用できる主なコマンドをいくつか紹介します。
show status: このコマンドはHAの状態を確認するために使用します。
show hardware_status: このコマンドを使用すると、電源、システム温度、FANの状態を確認することができます。
ping [IP Address]: このコマンドを使用すると、指定したIPアドレスに対するネットワークの到達性を確認することができます。
- サポートバンドルの取得
障害が発生した場合、障害解析に必要なログ情報を含むサポートバンドルを取得することが推奨されます。
サポートバンドルには機器の障害時のログ情報等がまとめて保存されるファイルとなり、問題発生時にメーカーやヘルプデスク等での
対応をスムーズに行う事が可能となります。サポートバンドルは、ブラウザからInfobloxにGUI接続し、特定の手順に従って取得します。
サポートバンドルの取得手順は、Grid環境と非Grid環境でGUIの表記が一部異なります。
Gridライセンスをご利用でないユーザーの方はGridと表示される箇所をSystemと読み替えて手順を実施する事ができます。
以下に手順を説明します。
4.1 サポートバンドルの取得 (Grid)
①「Grid」を選択します。
②「Grid Manager」を選択します。
③「Members」を選択します。
サポートバンドルを取得するInfobloxにチェックを入れます。
④「Download」の▼を押下し、「Support Bundle」をクリックします。
チェックはデフォルトのまま「OK」をクリックします。
その後、保存先を指定し、ファイルの保存を行ってください。
指定した場所に「supportBundle.tar.gz」が保存されていることを確認してください。
4.2 サポートバンドルの取得 (非Grid)
非Grid環境では、以下の手順でサポートバンドルを取得します。
①「System」を選択します。
②「System Manager」を選択します。
③「Members」を選択します。
サポートバンドルを取得するInfobloxにチェックを入れます。
④「Download」の▼を押下し、「Support Bundle」をクリックします。
チェックはデフォルトのまま「OK」をクリックします。
その後、保存先を指定し、ファイルの保存を行ってください。
指定した場所に「supportBundle.tar.gz」が保存されていることを確認してください。
- CLIによる状態確認 (仮想版)
仮想版のInfobloxでは、CLIを使用して状態を確認することができます。以下に、仮想版で使用できる主なコマンドを紹介します。
show status: このコマンドはHAの状態を確認するために使用します。
ping [IP Address]: このコマンドを使用すると、指定したIPアドレスに対するネットワークの到達性を確認することができます。
以上がInfoblox製品の基本的な操作とトラブルシューティングの手順です。
これらの手順を順に実行することで、多くの問題を解決することができます。
- シャットダウン操作
Infobloxのシャットダウンは、GUIまたはCLIから行うことができます。以下に、それぞれの手順を説明します。
6.1 GUIからのシャットダウン
①「Grid」を選択します。
②「Grid Manager」を選択します。
③「Members」を選択します。
④シャットダウンするInfobloxにチェックを入れます。
⑤「Restart/Shutdown」の▼を押下し、「Shutdown」をクリックします。
⑥「OK」をクリックすると選択した機器がシャットダウンします。
- 設定のバックアップ
Infobloxの設定は、定期的にバックアップを取ることが推奨されます。
設定のバックアップは、Grid環境と非Grid環境で異なる手順を行います。
以下に、それぞれの手順を説明します。
7.1 設定のバックアップ (Grid)
①「Grid」を選択します。
②「Grid Manager」を選択します。
③「Grid」を選択します。
④「Download」の▼を押下し、「Database」をクリックします。
⑤「OK」をクリックします。
その後、保存先を指定し、ファイルの保存を行ってください。
指定した場所に「grid_backup.tar.gz」が保存されていることを確認してください。
7.2 設定のバックアップ (非Grid)
非Grid環境では、以下の手順で設定のバックアップを取得します。
①「System」を選択します。
②「System Manager」を選択します。
③「Node」を選択します。
④「Manual Backup」をクリックします。
⑤「My Computer」を選択します。
⑥「Backup」をクリックします。
その後、保存先を指定し、ファイルの保存を行ってください。
指定した場所に「database.bak」が保存されていることを確認してください。
- まとめ
以上がInfoblox製品の基本的な操作とトラブルシューティングの手順です。
これらの手順を順に実行することで、多くの問題を解決することができます。
また、定期的な設定のバックアップを行うことで、万が一の障害時でも迅速に復旧することが可能となります。
これらの手順は、初めてInfoblox製品を使用する方でも簡単に実行することができます。
しかし、それでも問題が解決しない場合や、より詳細な設定が必要な場合は、
専門的なサポートを求めることをお勧めします。