セキュリティ

クラウドだけじゃない!SentinelOneオンプレ運用の魅力

EDR製品として高い評価を得ているSentinelOne。多くの企業ではクラウド版の管理コンソールを利用していますが、実はオンプレミス構成も選択可能です。今回は、オンプレ運用の特徴とメリットを、クラウド版との比較を交えてご紹介します!

SentinelOneの基本構成

通常、SentinelOneは以下の構成で運用されます。

  • エージェント(エンドポイント)管理コンソール(クラウド) の組み合わせが基本
  • しかし、管理コンソールをオンプレミス環境に設置することも可能

このオンプレ構成により、閉域ネットワーク環境データ主権を重視する企業でもEDRを導入できます。


オンプレ運用のメリット

  • 閉域ネットワーク対応:工場や病院など、インターネット接続が制限された環境でもEDRを利用可能
  • データを外部に送信しない:脅威情報やエンドポイント情報を自社で管理
  • 柔軟な構成:完全オフライン(Air-Gap)からクラウド連携型(Hybrid)まで選択可能

オンプレミス構成の2つのパターン

️ Air-Gap構成

特徴

  • インターネット接続を完全に遮断
  • 管理コンソール、エージェント、プロキシすべてローカルで完結
  • SentinelOneクラウドサービスとの通信なし

メリット

  • 最高レベルのセキュリティ:外部攻撃リスクを極限まで排除
  • OT環境に最適:製造業・エネルギー分野など
  • データ主権の確保:すべてローカルで処理
  • コンプライアンス対応:規制順守が容易
  • 柔軟な導入:仮想アプライアンスやAnsibleで構築可能

Hybrid構成(On-Prem + Cloud Intelligence)

特徴

  • 管理コンソールはオンプレ設置
  • Cloud Intelligence(脅威分析機能)を活用
  • 通信はHTTPS暗号化、プロキシ制御可能

メリット

  • 高度な脅威検知:Cloud Intelligenceを利用
  • ローカル管理 + 最新情報:オンプレの制御性とクラウドの知能を両立
  • リアルタイム対応:グローバル脅威情報を即反映
  • 柔軟な導入:仮想アプライアンスやAnsibleで構築可能

比較表

項目 Air-Gap構成 Hybrid構成
インターネット接続 完全遮断 制限付き接続(HTTPS)
セキュリティ 最高レベル 高度(クラウド連携あり)
適用環境 機密性の高い閉域網 一般企業・制御された環境
脅威検知 ローカル分析のみ クラウド連携あり
導入柔軟性 高い(完全ローカル) 高い(クラウド連携可)
運用効率 手動対応中心 自動化・リアルタイム対応

まとめ

SentinelOneはクラウド運用が主流ですが、オンプレ構成を選択することで、閉域ネットワークや高セキュリティ環境でもEDRを導入可能です。
Air-Gap構成で完全オフライン運用、Hybrid構成でクラウドの知能を活用するなど、ニーズに応じた柔軟な選択ができます。

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