ファイバーチャネル(FC)は、ブロックストレージ専用のSAN(Storage Area Network)で使われるデータ転送方式です。最大転送速度が32Gbps(第6世代)、最大伝送距離が10kmと高速・長距離のデータ転送を実現します。信頼性にも優れており、メインフレームや高性能UNIXサーバーとストレージとの接続にも利用されています。 大規模なFC-SAN環境を構築するには、IPネットワークとは別に光ファイバや同軸ケーブルを敷設したり専用のファブリックスイッチを導入したりする必要があり、コスト面で課題がありました。そこで考え出されたのが、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)です。FCoEは、IPネットワークとSANを統合しながら信頼性の高いストレージネットワークを構築することが可能です。