ストレージ

Pure Storage Pure1・PhoneHome機能・RemoteAssist機能とは

Pure Storageが提供している、Pure1・PhoneHome機能・RemoteAssist機能について、ご紹介します。

Pure1とは

Pure1は、Pure Storage製品であるFlashArrayやFlashBladeの筐体から、メーカのクラウド基盤にログを送付し、お客様が簡単に機器の状態を確認できる、クラウドベースの管理ツールとなります。

お客様は、このPure1によって、リアルタイムに機器の情報を確認でき、ご自身のPCのブラウザや、スマートフォンから機器の状態をチェックすることが可能です(画像は当社環境の機器をPure1で見た場合のものとなります)。お客様がPure1でできることは、今後のBlogにて投稿予定です。また、当社からPure Storage製品をご購入いただき、Pure1をご使用されたい場合は、Pure1アカウントを作成いたしますので、保守窓口までご連絡ください。なお、この機能はライセンスフリーで無償でご使用いただけます。

PhoneHome

機器の「PhoneHome機能」を有効にすることで、機器のステータスやログなどをPure Storage社のクラウド上の環境:Pure1 Cloudに定期的に送信します。機器のログは定期的(30秒間隔・ダンプレベルのコアログは1時間や24時間間隔)にPure1 Cloudに送付され、蓄積・分析されて、動作確認や問題の早期発見に利用されます。また、性能と容量データの分析から、将来的なリソース状況を算出する、などといったことも可能です。下記に送付されるログの一部を列挙します。なお、実際にDiskに格納されているお客様データは送付されません。

・ 機器情報(機器名や各種基本設定)
・ 機器ステータス
・ 性能情報(Latency・IOPS・Bandwidth)
・ 容量情報(使用量・データ削減率)

PhoneHome機能をご利用いただくことで、例えば、障害発生時には、障害発生連絡がPure Storage社経由で当社に届き、当社から能動的にお客様に障害発生のご連絡・対応させていただくことが可能になります。また、今後の障害発生を検知・予測し、予防対策・交換対応などをご案内させていただくことも可能です(平日日中帯ベストエフォートでの対応となり、監視サービスではございません)。

RemoteAssist

機器の「RemoteAssist機能」を有効にすることで、Pure Storage社および当社エンジニアがリモートログインして、直接サポートすることが可能となります。なお、RemoteAssist機能は基本的には無効化の状態で運用いただくことで、お客様が機能を有効化にしたときのみに、エンジニアがアクセスすることになります。

RemoteAssistの有効化

RemoteAssistは、下記操作により、有効化することが可能です。

■GUIで実施する場合(バージョンにより表示が異なる場合があります)

・対象:FA製品(Purity v6.6.x 未満の場合)
Settings > System > Pure1 Support > Remote Assist > スライドバーをクリック

・対象:FA製品(Purity v6.7.x 以上の場合のGUI)、FB製品
Settings > System > Support > Pure1 Support(Remote Assist)のEditボタンをクリック > Remote Assist Connectedにチェックを入れてSave

■CLIで実施する場合

・対象:FA製品
purearray remoteassist --connectコマンドを入力

・ 対象:FB製品
puresupport connectコマンドを入力

障害発生時には

障害発生時にお客様に実施いただくことは、RemoteAssist機能の有効化のみとなります。また、PhoneHome機能の有効化により、手動でのログ取得・送付は不要となります。エンジニアが実際に機器を調査・操作させていただくことにより、お客様のご負担はございません。

セキュリティ・通信要件

PhoneHome機能・RemoteAssist機能の通信はすべて暗号化されています。また、お客様のシステムに常時アクセスできるわけではなく、あくまでお客様にRemoteAssist機能を有効化いただいた時のみ、アクセス可能となります。接続要件は下記となり、あくまで機器からPure1 Cloudへの外部方向のみの通信許可で、2拠点間で閉じられたセキュアな通信を行います。

・ 接続先ホスト:*.cloud-support.purestorage.com
・ IP blocks:52.40.255.224/27
・ 方向:Outbound(Pure Storageの管理ポート → 上記のホスト)
・ プロトコル・ポート番号:HTTPS(443/TCP), HTTPS(proxy経由)のいずれか
・ 名前解決ができるDNSサーバーの設定、もしくはProxyサーバーを経由して接続する場合は、Proxyサーバーの設定(対応している認証方式はBasic認証のみ)が必要です

最後に

今回は、Pure1およびPhoneHome機能、RemoteAssist機能について記載しました。今後、Pure1の使い方や、VM AnalyticsなどのPure1活用方法などを、本Blogでご紹介する予定です。

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