Pure Storage Pure1の活用方法:アレイの状態確認と管理画面

Pure Storage社が提供するクラウドベースの管理ツールであるPure1の概要と、Pure1から機器の情報を確認する方法についてご紹介します。
Pure1 Manage
IT機器の管理・運用において、容易性や効率性は重要なポイントとなります。管理・運用ツールとして、単純に監視ツールを導入するだけではなく、プラスアルファの機能として、事前に障害の予兆を察知し対応することなどが求められています。今回は、これらの需要に応える、Pure Storage社が提供するクラウド管理ツールであるPure1 Manageについてご紹介します。
以前のブログでもご紹介しましたが、ご利用のPure StorageのPhoneHome機能を有効化にすることで、最短30秒毎に機器(アレイ)からログデータなどをPure Storage社のクラウド基盤に送信します。これにより、アレイの状態を視覚的にリアルタイムで把握することが可能です。さらに、Pure1の表示機能の1つである、DASHBOARD機能のOverview画面やFLEET機能のAppliances画面を活用することで、ご利用いただいている複数のアレイの状態を一元管理することができます。今回は、このOverviewやAppliancesについて記載します。
参考:Pure Storage Pure1・PhoneHome機能・RemoteAssist機能とは
Overview
DASHBOARDのうち、Overview画面では、アレイのご利用状況を視覚的に確認することができます。
最初に、ご利用のアレイすべてをまとめた容量の使用率やデータ削減率が表示されます。
Top 10 Performanceでは、アレイのLoad値(Pure Storageの全体的な負荷状況を示す数値)、Latency、Bandwidthの上位10アレイ分が表示されます。また、VolumeのLatencyについても上位10 Volume分が表示されます。Recent Updatesでは、直近のアレイで発生したAlertが表示されます。また、SafeModeやバックアップ、レプリケーションの状況も同時に確認することができます。
画像は当社環境のアレイを見た場合のOverviewの画面です。
Appliances
FLEETのうち、Appliancesの画面では、1つ1つのアレイの情報をより詳細に確認できます。
アレイの使用量やパフォーマンス情報、Alert情報を確認できます。さらに、この画像の右上に赤枠で囲んだ箇所から、これらのアレイの表示パターンを変更することができます。
この赤枠で囲った表示のパターンは、左から下記の5個の表示パターンを示します。
- Card View:アレイごとに簡易的に稼働状況を表示
- Expanded Card View:ハードウェアの状態やパフォーマンスの状態など稼働状況をさらに詳しく表示
- List View:Capacity、パフォーマンス、使用率などの項目ごとにソートし表示
- Map View:アレイの所在地を表示
- Tag View:アレイごとにタグをつけて分かりやすく表示
今回はアレイの稼働状況を視覚的に表示する、Card View、Expand Card Viewの利用方法をご説明します。
Card View
Card Viewは、アレイの状態やパフォーマンスが正常かどうかを確認できます。
Card Viewにはリアルタイムに、そのアレイの使用量やパフォーマンス情報が表示されます。それだけでなく、SafeModeの状況やAlert発生状況が確認できます。このうちAlert発生状況を示すAlert Indicatorをクリックすると、カードが反転しAlertの情報が表示されます。AlertのSummary欄に記載されている内容をクリックすると、Pure Storage社のナレッジベースに移動し、Alertの詳細を確認することが可能です。
Expanded Card View
Expanded Card Viewでは、上部バーに表示されているCapacity、Health、Performanceをクリックすると、それぞれの詳細が表示されます。このExpanded Card Viewにより、稼働状況をより詳細に確認することが可能です。
Capacity:最大13カ月の容量推移を表示。
Health:ハードウェアのステータスを表示。カーソルをあわせることで、各コンポーネント単位でステータスを確認することが可能。
Performance:左に現在のReadとWrite、およびMirror Write(ActiveCluster構成時のアレイ間の書き込みに関する数値)についてはLatencyやIOPS、Bandwidthを表示。また、グラフ上で直近6時間の性能情報を表示。さらに、カーソルをグラフ上にあわせることで、ある時間のパフォーマンス情報を数値で確認できるだけでなく、平均ブロックサイズを確認することも可能。
最後に
今回は、Pure1を活用したPure Storageの確認方法についてご紹介しました。Pure1のOverviewやAppliancesを利用することで、アレイの状態やパフォーマンスをリアルタイムで把握することが可能となります。今後のブログでは、Pure1からアレイの使用状況を分析する方法や、情報を取得する方法についてご紹介する予定です。