RSA Conference2021を振り返る
5/17-20に掛けて開催されたRSA Conference2021に参加しましたので振り返ります。
去る5/17-20に掛けて、RSA Conference2021が開催されました。
それまではサンフランシスコの会場に足を運んでいましたが、
今年は初のフルバーチャルでの開催、ということで日本からリモート参加です。
インタラクティブなやり取りを目的としたLiveセッションも幾つか有りましたが、
殆どは録画済のセッションですので、後からアーカイブ映像を見直すことも可能でした。
このように地理的な条件に制限されず、またスケジュール調整にそれほど頭を使わずに
セッションを聴講出来る、というのはバーチャルならではの利点なのだと、改めて実感しました。
さて、今年のテーマは、
“Resilience(回復力)”
です。
オープニングキーノートは、
医療従事者への感謝の念からスタートし、コロナ厄災からの復活の願い、という意味も込めた
“Resilience”を癒やしの文脈で唱えていました。
それでも我々はまだ”Global Cyber Pandemic”を体験していない。
であれば、我々はカオスを歓迎し、”Resilience(回復力)”で備えよう、とのことです。
セッションに関してはこれはいつもと変わらず多彩な内容なのですが、
やはり、Unstable Normalであったり、Working From Homeといった世相を反映したタイトルが目に付きました。
特に後者に関しては、VPN端末を踏み台にして社内LANに侵入したり、多要素認証を破るデモ等を行うといったゼロトラストをあざ笑うかのようなセッションも有り興味深かったです。
あとはIoT関連では、IoTデバイスの爆発的増加、はどのセッションでも言及していました。
いつの世でもセキュリティは後手にまわりがちではあるのですが、
IoTデバイスの指数関数的な増加には通常のアプローチではもはや対処は難しいのかもしれません。
※NISTが昨年発表していた、”Trusted Internet of Things Device Network-Layer Onbording and Lifecycle Management(Draft)”はそれに対する一つの方策のようです。
アメリカのワクチンの接種状況を見ると来年は恐らく
リアル開催もしくはハイブリッド開催になるかと思われます。
個人的には収益性の高さからハイブリッドになると見ています。
バーチャルは確かに便利なのですが、正直もういいかな、とも感じています。
来年は改めて皆さんと会場に足を運んでみたいものですね。