第5回 Aristaの運用管理ツール CloudVisionPortal(CVP)についてのご紹介
今回はAristaの運用管理ツールのCloudVisionPortal(以下、CVP)についてご紹介します。
CVPはネットワークスイッチの設計構築支援のためのプロビジョニングや現状のリソースをリアルタイムに監視するテレメトリーという機能がサポートされています。
今回は個々の機能について紹介します。
〇プロビジョニング機能
スイッチの設定をCVPのWebUI上からテナント単位で投入できる機能です。
設定適用前のそのスイッチへ作成した設定が正常に反映されるかどうかのvalidationの機能や設定適用後の比較機能、あとは3rd party連携で設定適用の承認機能等、様々な機能が搭載されています。
〇スナップ ショット機能
定期的に特定のログを取得する機能で、リソース監視や差分比較等にも使用できます。
〇チェンジコントロール マネジメント機能
CVP上から作成したタスクを決まった時間や処理で実行する機能です。ワークフローとしての処理も可能で、あるタスクを実行した後でこのタスクを実行するとか、バージョンアップ前にメンテナンスモードでトラフィックを迂回させた後でバージョンアップを行うといったことも可能です。
〇ネットワーク全体のロールバック機能
計画通りに実行したタスクを元に戻したい場合に有効です。設定のロールバック等もCVPのWebUI上から実行できます。
〇テレメトリー機能
Aristaの分析機能で、スイッチの持つ情報をストリーミング形式でリアルタイムのグラフィカルに表示、そのときの状態を確認することができる機能です。
CVPは、ワークフローの自動化、設定のプロビジョニング、テレメトリーでのモニタリングといったお客様の運用管理の課題解決有効なソリューションと言えます。
今回はCVPの特徴について紹介しました。次回は冗長化技術のMLAGについてご紹介します。