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Nutanixのノード入替とライセンス適用

Nutanixのノード入替とライセンスの適用について、大まかな流れのイメージを掴みたいという人にお勧めの記事です。

こんにちは。東京エレクトロンデバイスでエンジニアをしている Sumida です。

新規導入時、新しい製品ポートフォリオのライセンスで導入が基本となりますが、
ノード入替時、既設ノードは従来通りのライセンスを使っている。このようなとき、増設ノードのライセンス適用はどうすればいいのか?  新/旧のライセンス体系がでてくるのでイメージが掴みにくいですよね。今回は、導入例を用いながら、Nutanixのノード入替時のライセンスの適用について大まかな流れのイメージを整理します。

Nutanixの新しい製品ポートフォリオ ”PF2.0” については、こちら 

導入例について

既設ノードの保守期限切れに伴うノード入替の例となります。
ノード入替では、新ノード(NX-1175S-G8×3台、CBLライセンス)を増設後、旧ノード(NX-1065-G5×3台、LODライセンス)を減設します。Nutanix Cloud Infrastructure (NCI)ライセンスのポスト圧縮機能を利用するため、「Prism Central」を導入します。Prism Element → Prism Centralへライセンス管理を移行後、NCIライセンスを適用します。

ライセンス適用の流れ

LODライセンスとCBLライセンスは同一クラスタに混在可能であるが、NCIライセンスはLODライセンスと混在できないため、まずCBLライセンスで増設ノードを追加します。その後、既設ノードを減設後、LODライセンスは削除、 CBL → NCI  ライセンスに変換してライセンスを適用します。

このライセンス適用方法は、LODライセンスからCBLライセンスに変換するコストなしのメリット、CBLライセンスでの購入が不可の場合、この適用方法は利用不可のデメリットがあげられます。
以下、ノード入替とライセンス適用の流れとなります。

1.CBLライセンスで増設ノードを追加

Nutanixクラスタへ増設ノードを追加し、Nutanixクラスタを拡張します。
この時点では、増設ノードをCBLライセンスで追加するため、ライセンス管理では、LODライセンスとCBLライセンスが混在の状況となります。

2.既設ノードを減設

Nutanixクラスタから既設ノードを減設します。
まだ、ライセンス管理では、LODライセンスとCBLライセンスが混在の状況となります。

3.PrismElementでCBLライセンスを更新

ライセンス管理で、既設ノード用のLODライセンスを削除し、CBLライセンスのみにします。

4.Prism ElementからPrism Centralへライセンス管理を移行

CBLライセンスの状態で、Prism ElementからPrism Central へライセンス管理を移します。
Prism Centralは準備済みの前提となります。

5.Prism CentralでNCIライセンスに変換

Prism Central でCBLライセンスをNCIライセンスに変換します。

おわりに

今回は、Nutanixのノード入替とNCIライセンスの適用について大まかな流れをご説明しました。今後、NCIライセンスの適用手順についてご説明できればと思います。お楽しみに。