Startup World Cup 2023潜入レポ
Silicon Valley 予選編です。
スタートアップコンテスト Startup World Cup 2023
Startup World Cup 2023というスタートアップコンテストのシリコンバレーエリア予選会を観賞してきました。
主催はシリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタル、Pegasus Tech Venturesです。
CEOが日本の大学でPhd取得しているという縁で、日本企業からの投資を積極的に集めているのが特徴です。
投資先はSPACEX、airbnb、X(Twitter)、coinbase、DOORDASH、instacart、data.aiとかなり幅広いジャンルに分散してます。
同コンテストですが、2017年より毎年行われ、世界50カ国以上の国と地域にて予選、
年末San Franciscoにてファイナリストを集結、Winnerを選定という流れです。
優勝賞金は$1Mですが、第一回目のWinnerはUniFaという日本のスタートアップでした。
弊社がリサーチ対象としているジャンルとはかなり毛色が異なるのですが、直近のスタートアップの傾向を確認、という一応の体裁、です。
開催場所は、Computer History Museumというその名の通り、コンピューターの歴史を展示している博物館となり、立ち見が出るほど盛況でした。
予選開催前に審査員の紹介と将来への展望の簡単な意見交換があったのですが、
Overhyped(誇張され過ぎ)なジャンル:生成AIと暗号資産
Underhyped(過小評価)なジャンル:AI、ケミカル、他色々
という意見が有り、AIが過大評価対象、過小評価対象いずれにもピックアップされているのが印象深かったです。
予選エントリーしたスタートアップは・・・?
予選にエントリーしたスタートアップは以下の通り。
AeonCharge:EV充電アプリや駐車場アプリをAPI連携
TACTILE AI:AI活用の化粧品モニタリングプラットフォーム
Pocket AI:個人向けChatGPTフィナンシャルアドバイザー
14社中5社がAI絡み、AIを売りにしており、正に旬な様相を呈しています。
EVはデータ利活用でもっと面白く出来そうな気もしますし、
日本のスーパーにもkwikkartみたいなソリューションが入れば、高齢者に対するキャッシュレス促進になるかも、と夢想したりしました。
優勝したのは・・・!
今回の予選のWinnerはMitra Chemです。
本選は12月に開催予定ですが、世界各国からどういうスタートアップが集まるか、楽しみではあります。
余談ですが、同会場の向かいの小規模ホールでは、Vintage Computer Festivalが開かれており、
古臭いデバイスが所狭しと展示されてました。
偶然とはいえ、それぞれの新旧テクノロジーの対比の癖が強く、思わず笑ってしまいました。