【日本経済新聞社 様】HashiConf 2024@Bostonに登壇!!
先週10/15 Bostonにて行われた第10回目のHashicorpのイベントHashiConf 2024 にて、
弊社のお客様である日本経済新聞社(以下日経/日経さん)の大塚さんが登壇されました。
初めてにも関わらず非常にも堂々と登壇されていたので、その様子と内容を一部ご紹介します。
登壇内容に入る前に日経さんのご紹介です。
日本経済新聞社様は、皆さんがご存じのように多くの職業人に愛される新聞社です。
現在は、国内の紙の新聞はもちろん、日経電子版や専門情報誌、さらには国内だけでなく世界にも情報を発信されています。
※HACK THE NIKKEI(https://hack.nikkei.com/)にて、日経さんの様々なデジタル人材、エンジニアの方の活動内容がBlogなどで詳しく紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
そんな日経さんですが、Bostonで行われたHashicorpさんのイベントにて登壇されました。
タイトルは、『Reducing Complexity and Scaling Best Practices using HCP Terraform』。
日経さんのクラウドジャーニー、そのクラウドジャーニーを歩む中で増す運用の複雑性において、どのようにHCP Terraformを活用して効率的な運用、開発を実現していったか、さらに今後の展望について発表されました。
※HCP Terraform(https://cn.teldevice.co.jp/product/hashicorp-terraform/)
日経さんのクラウドジャーニーは、2013年に遡ります。
きっかけは2011年の東日本大震災。2010年にリリースした日経電子版に多くの人が情報を求めてアクセスが殺到した際に、情報インフラとしての責任を強く再認識されたことだそうです。
クラウドジャーニーが始まってから、AWS、Google Cloud、GitHub Actions、PagerDuty、Datadogなど様々なツール、環境を使用するようになり、システムごとの構成が異なるようになり複雑化していってしまったようです。
そしてシステムの複雑化により、開発の非効率性、低いメンテナンス性、セキュリティリスクの高さという問題が顕在化してしまったようです。
これらの問題に対して、日経さんは問題の状況把握を行い対策を実施したようです。※1列目でこれだけずらっと皆さん並んでみていますが、後ろには立ち見を含め多くの人が興味深そうに聞き入っていました。(私は自分で近くで見たさのあまりに2列目で見させていただきましたが、後ろにたくさん…)
対策は以下を実施されたとのこと。
・複雑性の緩和:TerraformをCI/CDに組み入れること、共通アーキテクチャーの導入
・スケールの際のベストプラクティス作成:セキュアに運用すべきリソースの定義
TerraformのCI/CDへの組み込みは、開発承認プロセスの簡素化を実施、
共通アーキテクチャーの導入には、プライベートモジュールを使い標準化、リソースの定義は、テンプレート化、そしてOpen policy Agentを用いた標準化を実施されたようです。
今後の課題としては、想定されるような汎用的なユースケースはモジュールで対応可能とは異なり、追加のリソースや新しいユースケースが出てきた際の運用をどう行うかが課題とのことです。
また、Policyルールの数が100を超えてきており、Policyルールの管理方法も改善が必要と考えられているようです。
そして、今後の展望としては、承認までをできるだけ簡素化したセルフサービス化の実現を目指されるようです。
いかがでしたでしょうか?
最後に登壇後のお疲れ様会の写真を貼っておきます。@Union Oyster House
※目つぶっている人含めグレー系がTEDで、右に座られているのが大塚さんです。
大塚さん!、そして登壇された皆様、あんな大きな場での登壇大尊敬です!改めてお疲れさまでした!!