PowerScale SmartQuotasの便利な機能のご紹介
PowerScaleのSmartQuotas機能で、あまり知られていないけれど便利な機能をご紹介します
saekです。
PowerScaleの容量制限機能についてご紹介させていただきます。
PowerScaleでは容量制限を行うSmartQuotasというオプションライセンスがあり、ディレクトリやユーザー、グループに対して、容量の制限や通知を行う機能となっています。
SmartQuotasの閾値設定としては、Hard Threshold, Soft Threshold, Advisory Thresholdという3つの閾値で制限を掛けることが可能です。
基本的な使い方としては、用途(会社であれば部署など)や共有毎にディレクトリに対してQuotaを設定し、容量の制限をかけることが多いのですが、その中でも、あまり知られていないSmartQuotasで便利な機能をご紹介させていただきます。
Default Directory Quota
この機能は親ディレクトリに対して制限の設定をしておくことで、その下の階層にディレクトリが作成された際に、自動的にディレクトリQuotaが適用されるという機能です。
例えば、ある共有の下に利用者がフォルダを自由に作成するような環境で、使い過ぎないように個々に制限を設けたいとします。
このときにフォルダが作成される度に管理者はQuotasを設定する必要が出てきますが、このDefault Directory Quotaを設定することによって、ディレクトリが作成されると、自動で容量制限が適用されます。
パーセンテージ容量制限
SmartQuotasでは、上記で記載した通り、Hard/Soft/Advisoryという3つの種類の制限を組み合わせて制限を設定します。
基本的には、TBやGBなどの単位で個々の閾値を設定しますが、PowerScale増設などで使用できる容量が増加した場合などに、各閾値に対して制限値を変化させたい場合があります。
このときに、Hardに対するSoft/Advisoryのパーセンテージでの容量制限を設定しておくことで、Hardの閾値を変更した際に、Soft/Advisoryの閾値をPowerScaleが自動で計算し変更します。
このHardに対するパーセンテージでの設定はCLIからのみ設定可能で、変更時もCLIからの変更が必要です。
メール通知機能
Quotaで各閾値に達した場合には、基本的には管理者の方にメールを送信し、管理者の方から各フォルダの担当者に容量枯渇の通知を行うことが多いと思います。
PowerScaleでは、フォルダの所有者にメールを送信するという機能が搭載されているので、管理者から個別で通知するという手間を省くことが可能です。
また、メールの通知内容も、デフォルトでは英語の文章が送られますが、カスタムした日本語でのメールも送ることも可能で、”不明点あれば管理者まで連絡してください”のようなメールを送ることも可能です。
容量制限を利用するだけでなく、上記のような機能を組み合わせることで運用負荷を減らすことができる可能性があります。
その他にもPowerScaleには便利な機能が色々とありますので、また紹介させていただきます。