Interop Tokyo 2025 参加記

インターネットテクノロジーの専門イベントである「Interop Tokyo 2025」に参加してきました！

Interop Tokyo とは

「Interop Tokyo」は、最新の技術動向やビジネス活用のトレンドを、会場でのデモンストレーションやセッションを通じて把握できるビジネスイベントです。

このイベントでは、各企業が自社製品を紹介するだけでなく、製品間の相互接続性を検証するために、会場内にネットワークを構築する「ShowNet」というプロジェクトも実施されます。

ShowNetは、Interopの象徴とも言える取り組みであり、最新技術を用いた実験的なネットワーク環境がリアルタイムで構築・運用される点が非常にユニークです。単なる展示ではなく、実際に動作するネットワークを通じて、製品同士の連携や互換性、運用性を検証する場となっており、技術者にとっては貴重な学びの機会となっています。

また、プロトタイプ製品や新製品の検証の場としても機能しており、現場での動作確認やフィードバックを得ることで、製品開発にも活かされている様子が印象的でした。特に、AIやセキュリティ機能を搭載した最新のネットワーク機器がShowNet上でどのように連携し、どのような課題が浮き彫りになるのかを間近で見ることができ、今後のネットワーク製品の動向を把握する手がかりを得ることができました。

参加して感じたこと

ネットワーク製品やセキュリティ製品の分野においても、AIの活用が急速に進んでいることを実感しました。

特にネットワーク製品では、将来的に自然言語だけで設定が行える時代が来るのではないかと感じさせる展示がありました。実際に、AIを活用して複雑なネットワーク構成を自動生成したり、トラブルシューティングを支援する機能が紹介されており、専門知識がなくても直感的に操作できる未来がすぐそこまで来ている印象です。

そのため、製品を使いこなすためには、AIをいかに活用できるかが重要なスキルとなり、従来の「設定方法を覚える」から「AIにどう指示するかを考える」へと、ユーザーの役割も変化していくのではないかと思います。

また、AIが製品に深く組み込まれることで、AIそのものを守るセキュリティ技術の重要性も今後さらに高まっていくと感じました。例えば、AIモデルに対する攻撃（モデルの改ざんや不正な入力による誤動作）を防ぐ技術や、AIが扱うデータのプライバシー保護など、新たなセキュリティ課題への対応が求められる時代に突入していることを強く意識しました。