ストレージを導入する際、将来の需要を見据えながら容量の設計を行うことが一般的です。しかしデータ容量が急増している現在、需要予測が外れてストレージが容量不足になるというケースもしばしば発生しています。 従来型のストレージは、内部にハードディスクを追加していくスケールアップによる拡張が行われてきました。しかしスケールアップでは、増設できるディスク容量に限界があります。またディスクを追加する際にはストレージシステムを一時的に停止しなければなりません。こうした不便さを解消するために導入事例が増えているのが、スケールアウトにより増設できるストレージです。スケールアウト型ストレージは、システム稼働中にストレージを並べるように追加するだけで拡張でき、上限の容量も非常に大きいという特長があります。また最近は、スケールアウトにより拡張できるSDSを搭載したハイパーコンバージドインフラストラクチャを導入し、ストレージとして利用する例も増えています。