「BIG-IP Link Controller」は、リンク全体の障害を検出し、信頼性の高いエンド・トゥ・エンドの接続を提供します。各接続のヘルスや可用状態を監視し、リンクまたはサービスプロバイダの機能停止を検知します。万一障害が発生した場合でも、ユーザーやサービスプロバイダに影響を及ぼすことなく、トラフィックは透過的かつダイナミックに他の利用可能な回線に転送されるため、データセンターの信頼性の高い接続が保証されます。
「BIG-IP Link Controller」は、ゲートウェイルーターを介してリンクのヘルスやスループットなど様々な情報を把握することで、アベイラビリティを保証し、各リンクの帯域幅や容量の状況を提供します。さらに「BIG-IP Link Controller」は、ISPの設定ミスや人的エラーによって発生する障害を検出します。
リンク コスト ロードバランシングにより、すべてのトラフィックは最も低コストの接続回線に誘導され、データセンターに配信されます。
接続回線やプロバイダの種類に係らず、Link Controllerはより安価で複数の小さな回線を1本に集約することができ、低コストで帯域幅の冗長化を確保するとともに、ダークファイバーや未使用のスタンバイ回線のコストを大幅に削減することができます。
「BIG-IP Link Controller」は拡張性の高いプラットフォームを提供します。
「BIG-IP Link Controller」は、ネットワーク全体で最適なトラフィック管理を行う上で必要なコントロールと柔軟性を提供し、ネットワーク接続に係るコストを削減しならアベイラビリティとパフォーマンスを最大化します。
ラウンドロビン ロードバランシング:
リンクを拡張したい場合、「BIG-IP Link Controller」はトラフィックを均一に分散し、同じような容量を持つ接続回線間の帯域幅を最大化することができます。
レシオ(比率) ロードバランシング:
異なるスループットのリンクの場合は、レシオ ロードバランシングが異なる帯域幅(DSL、T1、T3など)で設定された比率に基づいてトラフィックを分散します。
リアルタイムのトラフィックの流れやスループットに基づいて、トラフィックの分散方法を定義、コントロールすることができます。これにより冗長帯域のパフォーマンスや可用性は向上し、単一回線による飽和のリスクを最小限に抑えることができます。リンクの容量が一杯になると、トラフィックはシームレスに他の接続回線に転送され、サイト全体のパフォーマンスが向上します。
ラウンドトリップタイムや接続回線の品質情報に基づいて、「BIG-IP Link Controller」はサイトにアクセスしているユーザーごとに、どの回線が最高のサービスを提供しているのかをテストし、最高のパフォーマンスのリンクへユーザーを誘導します。これにより、ユーザーは最高のサービスと品質の接続を得ることができます。
「BIG-IP Link Controller」では、ルータのKbps(1秒間の伝送速度)、接続数、pps(1秒間に転送できるパケット数)などのリンク容量、1秒間のデータ転送に掛かる接続コスト、さらにはラウンドトリップタイム、パケット完結率、ホップ数などによる最適リンクに、トラフィック制御をカスタマイズすることができます。また、QoSロードバランシング機能により、それぞれのロードバランシング方法の重要性を把握し、個々のビジネスニーズに対応した最適なトラフィック管理を実現できます。
「BIG-IP Link Controller」では、指定されたリンクにトラフィックの一部を転送できます。例えば、FTPや電子メールのような優先順位の高いトラフィックは優先接続回線に転送し、優先順位の低いトラフィックは代替回線に転送できます。
「BIG-IP Link Controller」は直感的で使い易いwebベースのGUIを提供しています。共通のコンフィギュレーションは論理的にグループ化されているため、設定や管理作業を簡素化でき、運用コストやインフラストラクチャの日々のメンテナンス業務も軽減できます。
Internet Link Evaluatorは、ISPがサイト訪問者に提供するパフォーマンスの全体を測定します。
冗長構成の「BIG-IP Link Controller」はルーターとファイアウォールの間に設置します。