Wiz:でのワークフローやチケットシステムとの連携について

Wizで発見されたIssue(課題)と外部のワークフロー・チケット管理システムの連携方法についてお伝えいたします。
Wiz CNAPPは、クラウド環境のセキュリティと可視化を一元的に管理できるプラットフォームです。以下のような機能を提供しています:
- クラウド環境内のリソースやリスクの可視化
- セキュリティ対策の推奨アクション提示
- 優先度に基づいた効率的な運用支援
「Wizとは?」「CNAPPとは?」といった基本的な説明や、セキュリティ対策の最新動向については、別の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
Wizでのコラボレーション:ワークフローとチケット連携
今回は、Wizで発見されたIssue(課題)に対して、どのようにチームで対応していくのか、
そして、外部のワークフロー・チケット管理システムとどのように連携できるかをご紹介します。
Issue詳細画面での操作
WizのIssue詳細ドロワー(画面上部)には、対応を開始するための各種ツールが用意されています。
具体的には以下のような操作が可能です:
- 同僚とのコメントの追加・閲覧
- Slackへの通知送信
- JIRAやServiceNowなどのチケット作成
- Issueステータスの変更(例:進行中、無視など)
- 「環境の仕様によるもの」としてのマーク付け
これにより、セキュリティチームと開発・運用チーム間のスムーズな連携が可能になります。
外部ツールとの連携と自動化
Wizは、さまざまな外部ツールと連携し、Issue対応の自動化をサポートしています。
主な連携対象の例:
- チケット管理ツール:JIRA、ServiceNow など
- チャット/通知ツール:Slack、Microsoft Teams など
- SIEMやデータ分析基盤:セキュリティイベントやログのエクスポート先として連携
これらのツールとの連携は、Wizの「インテグレーション」「アクション」「オートメーションルール」という機能を通じて構成します。
実際の操作方法:アクション実行と自動化ルール
1件または複数のIssueに対するアクション
Issue詳細ドロワーから、1件のIssueに対して手動でアクション(例:ServiceNowチケット作成)を実行することが可能です。
また、一覧画面から複数のIssueにまとめてアクションを実行することもできます。
たとえば、特定のIssueグループ内のすべての項目に対して、ワンクリックでチケットを発行できます。
自動化ルールの作成
Wizでは、あらかじめ条件とアクションを設定しておくことで、チケット作成を自動化することもできます。
自動化ルールの作成画面では、以下の設定が可能です:
- 対象となる条件(例:重大度がHigh以上のIssue)
- 実行するアクション(例:JIRAでチケットを作成、Slackに通知)
作成済みのルールは一覧で確認でき、ルールの追加や編集も容易です。
作成した自動化ルールは一覧で確認することができ、またこのページからルールを追加することも可能です。
対応可能なインテグレーション一覧
Wizは多くのアプリケーションとの連携に対応しています。
以下は主な連携先の一例です。
お客様の利用環境や運用体制に合わせて最適なインテグレーションを選択・活用することができます。
まとめ
Wizは単なるセキュリティツールではなく、組織のワークフローに自然に溶け込むことを前提とした設計がなされています。
そのため、チケットシステムやチャットツールとのスムーズな連携機能が豊富に用意されており、セキュリティ対応をチーム全体で効率よく進める仕組みが実現できます。
今回は、WizのIssue対応におけるワークフロー連携と自動化についてご紹介しました。
Wizで検出された課題を、実際の組織運用にどう取り込んでいくかのイメージを持っていただけたかと思います。
次回の記事でも、Wizの活用方法についてさらに詳しくご紹介していきます。
ぜひ引き続きご覧ください!