導入事例

宝印刷株式会社 様

企業の情報開示を支援するシステム基盤を「Nutanix」で刷新
信頼性を大幅に向上するとともに、運用管理負荷とコストを削減

お客様の課題

  • ブレードサーバー、専用ストレージによる単一障害点の発生
  • サーバー/ストレージの増設に伴う運用コストの上昇
  • 管理ツールがシステムごとに存在、運用管理が煩雑化

TEDのソリューション

  • HCI製品「Nutanix」により3Tierで構成されていたシステムを集約
  • 事前検証から設計、構築まで高度な技術サポートを提供

導入製品

  • ハイパーコンバージドインフラストラクチャ Nutanix

宝印刷株式会社
執行役員
営業企画部長
牟田 知郭氏

村越 貴史氏

宝印刷株式会社
営業企画部次長 兼 システム課長
村越 貴史氏

石原 桂太郎氏

宝印刷株式会社
営業企画部 システム課
課長代理
石原 桂太郎氏

宝印刷株式会社では、法定開示書類作成システム「X-Smart.」を運営する基盤のリプレースにあたり、Nutanixのハイパーコンバージドインフラストラクチャ(以下、HCI)製品「Nutanix Enterprise Cloud Platform NX-1000シリーズ」を導入しました。サーバー/ストレージの統合によって、運用コストや管理負荷を大幅に抑制すると同時に、単一障害点の解消を達成。同社のビジネスを支える重要な基盤の安定稼働を支えています。

管理負荷と運用コスト増大、単一障害点の解消が喫緊の課題に

有価証券報告書などの企業内容開示(ディスクロージャー)の支援に特化したサービスを提供する宝印刷株式会社。近年では、Webブラウザを介してリアルタイムでの開示書類作成が可能な開示決算プロセス統合ツール「X-Smart.」を主軸に、有価証券報告書や決算短信、招集通知、アニュアルレポート等の多様な書類の作成を支援しています。

「国内には上場企業を含め、有価証券報告書の提出義務のある企業が約3,600社ありますが、X-Smart.はおよそその半数の企業に利用されています」(牟田氏) 

これまでX-Smart.は、ブレードサーバーと外部ストレージ、およびVMwareを用いた仮想サーバーで構成されたシステム上で運営されており、機能追加やユーザー増にはサーバーモジュールやストレージの追加で対応していました。しかし、このシステムも構築から数年が経ち、様々な課題が浮上していたといいます。

「サーバー、ストレージ、ネットワークによる3Tier構成であったため、複数の管理/障害ポイントが存在していただけでなく、管理ツールもバラバラで、監視やファームウェアの更新といった運用管理が煩雑化していました。また、システムの拡張に伴いサーバーモジュールも十数台にまで増加、機器の保守費用やデータセンターの維持費など、運用コストも膨らみ続けていたのです」(村越氏)

「私たちはシステム運用だけでなく、セキュリティ対策の推進など、日々、多くの業務に携わっています。しかし、システムに何か問題が発生したら、その対処に掛りきりにならざるをえません。そうしたことから、限られた人員でも効率的に運用が行える基盤の構築が急務でした」(石原氏)

このほかにも、ストレージやブレードサーバーが単一障害点となっており、可用性の確保も課題とされていました。

事前デモなどで耐障害性を確証しHCI製品「Nutanix」を選択

宝印刷は、ブレードサーバーが保守期限を迎えることを契機にシステムのリプレースを決定。「単一障害点の解消」「運用管理負荷の低減」「運用コストの削減」の3つを要件に掲げ、SIベンダー各社に提案を募ります。その結果、選択されたのがNutanix社のHCI製品「Nutanix Enterprise Cloud Platform NX-1000シリーズ(以下、Nutanix)」でした。東京エレクトロンデバイスの技術サポートのもと、提案と実装は日立ソリューションズが担当しています。

宝印刷がNutanixを選んだ理由は、先に掲げた3つの要件をすべて満たしていたことでした。中でも可用性の高さが評価ポイントだったと村越氏は振り返ります。

「万が一、1台のサーバーノードがダウンしても、Nutanixであればクラスタ化された他のノードに仮想サーバーを引き継ぐことが可能です。事前に行ってもらった画面デモンストレーションなどにより耐障害性の高さを目の当たりにし、システムの安定稼働に向けた確証を得られました」(村越氏)

東京エレクトロンデバイスの技術支援のもと、検証・設計・システム構築を日立ソリューションズが行い、Nutanixを採用した新システムは2018年1月、無事、本番稼働を迎えることができました。今回、Nutanixには3台のサーバーノードが実装されていますが、メモリやCPUに余裕を持たせた構成により、ピーク時でも7~8割の稼働率を維持できるようにしています。

運用コストを大幅に抑制し管理ツールで運用効率化も実現

宝印刷はNutanixの導入により、先に掲げた目標を達成することができたといいます。

「十数台の物理サーバーで運用されていたシステムの一部がNutanixに集約されたことで、データセンターのラック数の削減に繋がりました。サーバーの台数の削減に伴い保守費用も抑制され、結果、月額70万円以上の運用コストを削減できています」(村越氏)

「また、Nutanixの統合監視ツール『Prism』によってシステムの一元管理が可能になったほか、ファームウェアの更新もワンクリックで行えるようになり、運用管理の負荷も大幅に減らせました。これまではサーバーだけでなく、ストレージのEC(Equivalent Copy)対応やファームウェアの更新、障害のアラート対応に手を煩わされていましたが、それらの負担は解消されています」(石原氏)

そして、専用ストレージへの依存度も抑制されたことで、単一障害点の解消にも繋げられているといいます。
今回のプロジェクトを成功裏に導いた東京エレクトロンデバイスのサポートについて、宝印刷は次のように評価します。

「今回、HCIの導入という技術的にも新しいチャレンジに取り組んでいくにあたり、東京エレクトロンデバイスは迅速なレスポンスや適格な技術サポートを提供してくれるなど、しっかりと裏から支えてくれました。親身な対応にはとても感謝しています」(村越氏)

「システムの安定稼働はお客様からの信頼向上に繋がります。東京エレクトロンデバイスはそうしたシステムをコストの大幅な削減とともに実現してくれました。今後も東京エレクトロンデバイスには、世の中の先を見据えた革新的な提案やソリューションの提供を期待しています」(牟田氏)

宝印刷様におけるハイパーコンバージドインフラストラクチャ導入

ピンチアウトで拡大

  • 同一筐体内でのサーバークラスタ化、ストレージ統合で単一障害点を解消
  • サーバー/ストレージの集約により運用コストを大幅に削減
  • 統合管理ツール「Prism」の活用で運用管理を効率化

お客様プロフィール

会社名
宝印刷株式会社
本社所在地
東京都豊島区高田三丁目28番8号
設立
1960年
代表
代表取締役社長 堆 誠一郎
WEBサイト
https://www.takara-print.co.jp/
宝印刷株式会社

【お客様のご紹介】宝印刷株式会社

1960年に創業した宝印刷は、国内における情報開示(ディスクロージャー)サービスのパイオニアとして、ディスクロージャーおよびIRに関連する書類制作や印刷をはじめ、ソフトウェア開発、コンサルティングなど、多彩なビジネスを展開しています。社会環境の変化に応じて、時代に即したディスクロージャーに関する付加価値サービスの提供を推進。情報化時代の新たなディスクロージャーのあり方となる「e-Disclosure」を提唱し、開示決算プロセス統合ツール「X-Smart.」を基軸とした幅広いソリューションやサービスを提供することで、企業のディスクロージャーに関する課題解決を支援しています。

記事は 2019年03月 取材・掲載のものです。