ストレージ

Everpure(旧:Pure Storage)Pure Fusionの詳細とFlashArrayのプリセット機能

Everpure(旧:Pure Storage)社のEverpure Fusionは、複数のストレージを横断して、統一されたポリシーでデータ運用を行うための機能です。本ブログでは、Everpure Fusionの背景と、ストレージ設定を標準化・再利用できるプリセット機能の概要をご紹介します。

Everpure FusionとEnterprise Data Cloud

はじめに、下記のブログで、Everpure Fusionの概要やFleetの設定方法、Fleet設定後に、自身のアレイから他のアレイに対して、Volumeを手動で作成する方法(リモートプロビジョニング)、要件等についてご紹介しておりますので、参考までにこちらのページをご確認ください。

参考:Everpure Fusionの概要と設定方法

前回のブログで「Everpure社は、このPure Fusion機能を活用した、今後のAI活用を見据えた活動に積極的です」と紹介しました。この背景として、Everpure社が提唱するEnterprise Data Cloud(EDC)が挙げられます。

Enterprise Data Cloud

EDCは、FlashArrayやFlashBladeなどのストレージ製品、Everpure Fusion、Pure1を組み合わせ、企業全体のデータを一貫した考え方で運用するためのプラットフォームです。近年は、AIの活用拡大に伴い、ストレージに保存されるデータ量が増加しています。一方で、データの内容や利用状況はアプリケーションごとに管理されているため、データが複数の環境に分散し、全体像を把握しにくくなるという課題があります。今後は、ストレージの容量や性能だけでなく、データの配置、利用状況、保護状態などを含めて、データ全体を効率的に管理することが重要になります。Everpure社は、AI-ready(AI対応)なデータ基盤の実現を目指しており、このようなデータ運用を支える基盤の一つがEverpure Fusionです。Everpure Fusionを利用することで、複数のアレイをまとめて管理し、あらかじめ定義したポリシーに沿ったストレージ運用を実現できます。そのため、Everpure社は、このEverpure Fusionを基本機能と捉え、積極的な活用を促しています。

Everpure Fusion

このようなデータ運用の考え方を、実際のストレージ設定に反映する機能の一つがプリセットです。テンプレートを作成することで、Fleet内のアレイに対して設定を標準化できるプリセット(Presets)機能についてご紹介します。

プリセット(Presets)機能

プリセットは、ストレージ構成や設定条件(VolumeやSnapshotなど)を定義したテンプレートとなり、このプリセットで定義されたプロビジョニング設定に従ってワークロードを展開できます。プリセット機能により、Fleet内のアレイに対して統一されたプロビジョニングを実現でき、例えば、次のような効果が期待できます。

・ ストレージ設定の標準化

・ 定型構成の再利用

・ 作業者ごとの手順差や設定ミスの低減

・ 複数アレイ環境における運用効率の向上

また、Pure1に接続された環境では、Fleet内の容量や性能状況を考慮し、配置先として適したアレイの候補が推奨されます。例えば、複数台のFlashArrayで容量使用率に差がある場合、使用率の低いアレイを候補として提示することで、Fleet全体のリソースを効率的に利用できます。

Everpure社の解決策

プリセットの設定方法

プリセットの詳細な設定方法は、TED CN Support(サポートサイト)にてご案内しています。当社とEverpure(旧:Pure Storage)製品の保守契約があるお客様はTED CN Support(サポートサイト)から確認いただくことが可能です。

プリセットの利用イメージ

プリセットでは、Volume作成時に適用する構成や、関連する保護設定などをあらかじめ定義します。その後、定義したプリセットを利用してワークロードを作成することで、設定した方針に沿ったストレージ構成をまとめて展開できます。ここでは、実際にPurity//FA 6.10.6の機器でプリセットを設定した画面を例として紹介します。

プリセットの利用イメージ1

作成したプリセットを利用してワークロードを作成すると、VolumeやProtection Groupなどの関連設定が構成されます。

プリセットの利用イメージ2

また、プリセットはJSON形式でダウンロードすることができます。ダウンロードしたファイルはほかのFleetへ流用することができます。同じFleet内であればプリセットは基本的に自動で展開されているため、流用する必要はありませんが、別のFleetに対して同じポリシーのプリセットを展開する、といった活用ができます。

その他

FlashBladeでは、Purity//FB 4.6.7以降でプリセット機能を利用できます。最新の対応状況や詳細な設定手順については、TED CN Support(サポートサイト)をご確認ください。

最後に

今回は、Everpure Fusionの背景と、ストレージ設定を標準化・再利用できるプリセット機能の概要をご紹介しました。プリセットを利用することで、複数アレイ環境において、あらかじめ定義したポリシーに沿った構成を展開しやすくなります。今後のブログでは、Everpure Fusionを利用する機能である、Pure1からWorkflowを定義してストレージなどを操作できるPure1 Workflow OrchestrationやAIチャットでストレージを操作できるようになるFusion MCP Serverなど、さらなる機能をご紹介する予定です。

※ Everpure、Pure Storage、および本ページに記載されている製品名・サービス名は、Everpure, Inc. の商標または登録商標です。

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