ストレージ

Pure Storage FlashArrayとFlashBlade どちらを選ぶべき?

Pure Storage製品である、FlashArrayとFlashBladeの用途の違いをご説明します。

FlashArrayとFlashBlade

Pure Storageは、オールフラッシュストレージ専業のベンダーおよびパイオニアとして、ブロックストレージのFlashArrayと、ファイル・オブジェクトで利用されるFlashBladeをリリースしています。

参考:Pure Storage FlashArray紹介:https://cn.teldevice.co.jp/blog/p57513/

参考:Pure Storage FlashBlade紹介:https://cn.teldevice.co.jp/blog/p57535/

今回は、お客様の環境で、FlashArray、FlashBladeがどのように使われているか、導入される場合に、どちらのストレージが適しているかを、FlashArrayとFlashBladeの特徴と違いに注目してご紹介します。

用語のご紹介

はじめに、本ブログでは、いくつか専門用語を記載しておりますが、いずれも省略されている文字で表現します。そのため、今回使われる用語について、下記の表に簡単に記載します。

SANとNASの違い

まずは、ストレージをSAN環境で使用するか、NASで使用するか、の違いがあります。

SAN環境でブロックストレージとして使用する場合にはFlashArray、NASのファイルストレージとして使用する場合にはFlashBladeを選択します。しかしながら、FlashArrayも、FA Fileと呼ばれる、ファイルストレージの機能を有します。ファイルストレージとして使用する場合に、FlashArrayとFlashBladeのどちらを選択するかについては、後述します。

プロトコルの違い

次に、ストレージとして扱えるプロトコルの違いがあります。

SANのブロックストレージとして、FCやiSCSIを利用する場合にはFlashArray、オブジェクトストレージとして、S3を利用する場合にはFlashBladeを選択します。ファイルストレージとして、NFSやSMBを使用する場合に、FlashArrayとFlashBladeのどちらを選択するかについては、後述します。

ユースケースの違い

次に、それぞれのストレージが使われるユースケースをご紹介します。

人が操作する仮想化基盤(例:Broadcom社のVMware vSphereやMicrosoft社のHyper-V)、やVDI環境などにはFlashArrayを使用し、一方で、プログラムが処理するデータ用途にはFlashBladeを選択します。FlashBladeは大規模な非構造化データを扱うシステムに特化しています。また、FlashArrayのデータをFlashBladeへ保存するといった形で、FlashBladeを長期保存用ストレージとしてバックアップ用途で活用することもできます。

スケールアップとスケールアウト

FlashArrayはスケールアップ型のストレージ、FlashBladeはスケールアウト型のストレージです。

FlashArrayは、DFMのみ追加できるアーキテクチャとなります(コントローラのアップグレードも可能)。FlashBladeは、容量追加に際し、DFMに加え、コンピュートリソースを担うBladeを追加します。また、最大10シャーシ構成まで拡張できるため、通信帯域が増加し、リニアにパフォーマンスが向上します。

FlashArrayのFA FileとFlashBlade

ファイルストレージとして、NFSやSMBを使用する場合に、FlashArrayとFlashBladeのどちらを選択するかについて、大きく考慮する内容は、下記の3点です。

  1. ファイルストレージとして求めるパフォーマンス

FlashArrayのFA Fileは、社内でのファイル共有やVM用のNFSデータストア、VDIプロファイルなど、比較的パフォーマンス要求の高くないユースケースに向いています。FlashBladeは、AIやDLなど高いパフォーマンスが求められるユースケースに向いています。

  1. ファイルストレージとして求める容量

製品仕様として、FlashBladeのほうが、FlashArrayより最大構成容量が大きいです。そのため、バックアップ用途などで、大容量のファイルストレージが求められる場合はFlashBladeを選択します。

  1. ユニファイドストレージとして使用するかどうか

ストレージに、ブロックストレージの機能とファイルストレージの機能の両方を持たせて、1台のストレージに統合させたい、という狙いがある場合、FlashArrayがマッチします。

FlashArrayとFlashBladeのいずれでも提案可能なケースもございますので、実際にご検討いただける場合には、当社から要件をヒアリングさせていただき、適切なモデルをご提案させていただきます。

最後に

今回は、Pure Storage FlashArrayとFlashBladeについて、用途の違いを記載しました。FlashArray、FlashBladeともに、柔軟な提案パターンがありますので、性能情報や必要な容量をヒアリングのうえ最適なモデルをご案内させていただきます。今後も、FlashArray、FlashBladeともに関連する内容を、本ブログに記載していきます。

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