雑記

シリコンバレー駐在員による暗中模索紀行 ---「消された男」---

北米に居住を移して約2ヶ月程立ちます。
事前にある程度シミュレーションをしていたつもりではありましたが、
やはりそれは”つもり”に過ぎず、実際に現地に住んでみるとやはり勝手が異なり、予想外のことだらけです。

よく言われている通り、こちらではクレジットカード携行が必須です。
日本に居た時にある会社のクレジットカードをメインで使っていたのですが、
日本でのクレジット利用履歴を反映させることでアメリカでも同社のカードがスムーズに作れる、という情報を得たので作成してみました。

私の英語力その他諸々の要素が多大に影響し、全くもってスムーズではなかったものの、
どうにかこうにか作ることが出来て一安心と思っていたある日。

同社のサポートセンターから電話が掛かってき、訝しげな様子で
「私は今、Mr.Miyoshiと話しているのか?」
的なことを聞いてくるのです。

結局先方の言ってることの殆どを理解出来なかったのですが、
本人確認を色々とされた上で、
「アカウントブロックを解除した。」
と言っていたことは何となくわかりました。

特に不審な利用履歴があった訳でもないので、
先方の事務手続き不備か何かだろうと思っていたところ、同日発送日付の封書がポストに。

「第三者機関からMr.Miyoshiがお亡くなりになったという事実を伺いました。
我々はここに哀悼の意を表します。
大変辛い時期だとは思いますが、我々はベストを尽くしたいと思います。
尚、不正使用されないように、同アカウントは一時的にブロックさせて頂いております。
何かご不明な点がございましたら、弊社までご連絡下さい。」

・・・私、死んだことになっていたようです。
予想の遥か斜め上を行っている事案でした。