Everpure(旧:Pure Storage)FlashArrayのEver Modern
Everpure(旧:Pure Storage)FlashArray製品のEvergreen//ForeverのEver Modernプログラムによる、ハードウェアアップグレードに関してご紹介します。
Ever Modern
ストレージ製品の購入を検討する際、性能や容量だけでなく、「導入後にどのように使い続けられるか」も重要なポイントです。数年後の更改やデータ移行の負荷についても検討をする必要があります。
その中で、Everpure社の考え方を象徴する仕組みのひとつが Ever Modernです。Ever Modernは、FlashArrayを長く使い続けながら、定期的にハードウェアを最新世代へ近づけていくための考え方・プログラムです。
保守契約に応じて、FlashArrayではコントローラ(CT:Controller)、FlashBladeではブレード、とその時点での最新世代のハードウェア(HW)が提供され、アップグレードすることができます。Ever ModernのHWアップグレードにより、ご利用の製品のEoS(End of Support:サポート終了)への考慮が不要となり、ストレージを常に最新の機器として継続的にご利用いただけます。本ブログではFlashArray(FA)製品のEver Modernプログラムを説明します。Ever Modernを利用することで、例えば、2015年に導入されたFlashArray//M20も、複数回のHWアップグレードを経て、2026年現在では最新世代のFlashArray//X20R5として稼働しているケースがあります。このように、Everpure社では、従来のストレージ製品で一般的だった「数年おきに更改」、「新しい筐体へ移行」といった考え方ではなく、既存環境を活かしながら段階的に最新化していくアプローチを取っています。
なお、Everpure社の保守プログラムにはいくつか種類があります。保守プログラムについては、下記のブログをご確認ください。
参考:Everpure(旧:Pure Storage)社製品の保守プログラム Evergreen Storage
HWがEoSになると
FAのCTには、HWとしてのEoSが存在します。CTがEoSとなった場合には、該当機器の保守契約の延長ができません。そこで、Ever Modernプログラムにより、CTをアップグレードすることで、永続的に保守契約を継続することが可能です。
最新世代にアップグレードされるメリット
最新世代にCTがアップグレードされるメリットは、単にEoSを回避して保守更新ができる、というだけではありません。例えば、FAのCTは、世代が新しくなるたびに処理性能が向上しています。単なる保守更新にとどまらず、処理性能やスループット向上、容量上限拡張などといった点で、より新しいハードウェア世代のメリットを取り込みやすくなります。
HWアップグレード
ここからは、2026年6月時点における、XシリーズのHWアップグレードの流れを説明します。なお、異なるモデルや今後リリースされる新しいモデルについては、手順や実施方法が変更となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
今回は、X20R3モデルから、X20R5モデルへアップグレードする作業をシミュレーションします。
FAのCTは冗長構成となっており、搭載位置が上のCTからCT0、CT1と命名されます。アップグレードは、CT0→CT1の順に行います。常に交換するCTをSecondary側にして作業をし、オンラインでの作業(システム停止不要)が可能です。
※FAのCTは、Active/Standby構成となっており、Active側をPrimary CT、Standby側をSecondary CTと表現します。
このとき、既存の設定情報などは新しいCTへ引き継がれるため、データ移行を考慮する必要はありません。
CT交換時やFailover時、ホストのマルチパスの挙動などにより、IO-wait(待機)が発生しますが、データロスト等は発生せず、一時的な遅延として見えるような形で待機後にIOが処理されることで、通信は継続して行われます。
その他の仕様や注意点
- CTモデルが変わることにより、ポートIDやレイアウトが変更される場合がありますが、接続情報は移行したポートへ引き継がれます。(各ポートに設定されたWWN・IQNやIPアドレスなど)
- 新CTへのアップグレード後に、旧CTへの切り戻しは不可となります。
- HWアップグレード作業はメーカーの認定を持った当社エンジニアによる作業実施が必要となります。
- HWアップグレードの権利は保守契約に紐づく形となりますので、権利が発生する場合には当社から保守更新のご案内と合わせてご連絡します。
最後に
今回、FlashArray製品のEver ModernによるHWアップグレードについてご紹介しました。Ever Modernは、Everpure社の中核である、ストレージを買い直すのではなく、使い続けながら定期的に最新化していく仕組みです。従来のように「数年後に更改案件として再検討する」のではなく、「導入後も継続的に改善していく基盤」としてFlashArrayを運用しやすくなる点は、大きな魅力です。システム停止やデータ移行を伴わず、性能や保守性の向上が見込めるプログラムとなります。
※ Everpure、Pure Storage、および本ページに記載されている製品名・サービス名は、Everpure, Inc. の商標または登録商標です。




