クラウドセキュリティネットワーク

BIG-IPリプレースをきっかけに考えるF5 XC CRAA

BIG-IPリプレースはシステムを見直すよい機会です。本記事では、Tech Refreshの選択肢の一つであるF5 XC CRAAについてご紹介します。

はじめに

こんにちは あつふみです。

今回は、BIG-IPのリプレースをきっかけに、ぜひご検討いただきたいソリューションについてご紹介します。

BIG-IPをご利用中のお客様から、

「後継機種は何になりますか?」
「VEへの移行はできますか?」
「サポート終了までに更改したいです」

といったご相談をいただきます。

もちろん、リプレースは安定した運用を継続するために重要な取り組みです。

一方で、更改のタイミングは、運用やセキュリティ、サービス品質を見直すよい機会でもあります。

F5社では、このような考え方を Tech Refresh と呼んでいます。

今回は、そのTech Refreshの観点から、BIG-IPリプレース後も残り続ける課題と、その解決策の一つであるF5 XC CRAA(Cloud Resilience & App Assurance) をご紹介します。

ちなみに、CRAAは、BIG-IPユーザー向けに提供が開始された新しいF5 XCパッケージです。

BIG-IPのリプレースをご検討中のお客様向けに、初年度は導入しやすいプログラムも用意されていますので、是非最後までご一読ください!

※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。キャンペーン内容や提供条件は変更・終了している場合があります。最新情報については担当営業までお問い合わせください。

 

BIG-IPをリプレースしても残る課題

BIG-IPはアプリケーション配信基盤として非常に優れた製品です。

しかし、お客様へのヒアリングを通じて見えてくるのは、課題はBIG-IPそのものではなく、その周辺にも存在しているケースが少なくないということです。

例えば、

  • 外部から見たアプリケーションの状態が分からない
  • DNSの運用負荷が大きい
  • Webアプリケーションの脆弱性を定期的に確認したい
  • 災害対策やサービス継続性をより強化したい

といった課題です。これらはBIG-IPをリプレースした後も残り続ける課題です。

そこで次に、これらの課題解決を支援するF5 XC CRAAについてご紹介します。

 

CRAAとは?

CRAAは、BIG-IPユーザー向けに提供が開始された新しいF5 XCパッケージです。

といってもCRAAは、BIG-IPの置き換え製品でもオプションライセンスでもありません。

F5 XCの特定機能が利用できるパッケージです。

既存のBIG-IP環境を変更することなく、

といったF5 XCの機能を利用できます。

なお、CRAAはBIG-IPをご利用中、または新規でBIG-IPを導入いただくお客様向けに提供されるパッケージとなっています。

次にCRAAのそれぞれの機能を簡単にご紹介します。

 

Observability(外形監視)

CRAAのObservabilityでは、世界中のF5 XCおよびAWSリージョンからHTTPやDNSレベルでアプリケーションの状態を監視できます。

本機能による監視対象はBIG-IPに限らず一般的なDNS、ウェブサーバーを監視することができます。

また、単純なヘルスチェックだけではなく、

  • 各ロケーションからの到達性
  • レスポンスタイム
  • ボトルネックの分析
  • TLS設定の分析
  • SSLサーバー証明書の有効期限管理

などを可視化できます。

システム管理者の視点ではなく、利用者目線でサービス品質を把握できる点が大きなメリットです。

ユーザー目線でサービス品質を確認できるのは大きなメリットです。

 

Webアプリケーションの検出と脆弱性診断

CRAAのWebアプリケーションの検出と脆弱性診断では、まず Recon機能によってインターネット上から見える公開WebアプリケーションやAPIを検出 できます。

近年はクラウド活用やシステム連携の増加により、「把握していない公開WebサイトやAPIが存在していた」というケースも珍しくありません。

組織内で管理しているつもりでも、過去に作成されたサブドメインや利用実態の分からないシステムが残っていることがあります。

Reconはこうした公開資産を可視化し、管理対象として把握するために役立ちます。

さらに、検出したアプリケーションに対してScan機能による脆弱性診断を実施できます。

公開資産を把握し、その後に脆弱性を確認するという流れで、継続的なセキュリティ対策を支援します。

 

DNS(権威DNS/DNS LB)

CRAAのDNSは、既存DNS環境と連携したSecondary DNS構成に対応しています。

また、Hidden Primary構成をとることで、既存のPrimary DNSをインターネットから非公開のまま運用し、公開するDNSサーバーをF5 XC DNSに限定できるため、よりセキュアな構成を実現できます。

また、Primary DNSとして利用する場合は、DNS LB(DNS Load Balancing)機能を活用し、複数サイトへの負荷分散やDRサイトへの切り替えを実現できます。

お客様の運用方針に合わせて、既存環境を活かした段階的な移行から、DNS基盤の刷新にも対応できます。

 

 

BIG-IPリプレースと合わせて検討したいCRAA

リプレース案件では、「まずは既存環境を安定して移行したい」という考え方が一般的ですし、私もそれが最優先だと思います。

そのため、リプレースのタイミングでは、まず安定した移行を実現することが重要だと思っています。

一方で、CRAAは既存のBIG-IPとは独立したソリューションであり、BIG-IPの設定変更を伴わずに利用できます。

また、BIG-IPをご利用・検討中のお客様向けに、CRAAを導入しやすいプログラムも用意されています。

そのため、リプレースと合わせてCRAAを準備しておき、まずはリプレースを完了させた後に、

  • Observability(外形監視)
  • Webアプリケーションの検出と脆弱性診断
  • DNS(権威DNS/DNS LB)

といったテーマから段階的に利用を開始することも可能です。

リプレースをゴールにするのではなく、その先の運用改善やサービス品質向上につなげる選択肢として、CRAAも合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

 


まとめ

F5 XC CRAAはいかがでしたでしょうか。

BIG-IPのリプレースをきっかけに、サービス品質の向上や運用改善、セキュリティ強化について考えるよい機会になるかもしれません。

ぜひTech Refreshの選択肢の一つとして、F5 XC CRAAもご検討いただければと思います。

 

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