コンテナ技術とTEDのコンテナ基盤ソリューションについて
コンテナ技術を簡単におさらいし、TEDのコンテナ基盤ソリューションについて説明します。
みなさん、こんにちは。
TEDでエンジニアをしているあつふみです。
今回のブログでは、コンテナ技術のおさらいとTEDが取り扱っているコンテナデプロイ基盤のソリューションについて紹介します。
ではまずはコンテナ技術について簡単におさらいしたいと思います。
コンテナとは、ホストOS上に論理的な区画(コンテナ)を作成し、アプリケーションを動作させるのに必要なライブラリやミドルウェアなどをパッケージ化し、どこでも簡単かつ一貫して実行できる技術です。このような仕組みになっているため、コンテナは以下のような特徴を持っています。
- 軽量で起動が早い
- リソースを効率的に利用可能
- 環境の簡単なコピー・再現性
- スケーラビリティ
ちなみに、コンテナ技術としてデファクトスタンダードになっているのがDockerです。
このDockerについては、こちらのTEDコラムに詳しく書いてあります。コンテナについても詳しく書いてありますので、詳細を知りたい人はぜひこちらも読んでみてください。
アプリケーションのモダナイゼーションには、コンテナ技術が不可欠として注目されていますが、すべてのアプリケーションがコンテナに適しているわけではありません。
コンテナは仮想化技術の代替ではなく、アプリケーションの性質に応じて選択すべきです。例えば、コンテナに向いているアプリケーションとしては、以下が挙げられます。
- オンラインショップサイト
- SNSサイト
- ニュースやブログなどのWebサイト
これらのアプリケーションは、急激なトラフィック増に対応する必要があり、コンテナのメリットである「軽量で起動が早い」、「スケーラビリティ」、「環境の簡単なコピー・再現性」などの恩恵を受けやすいアプリケーションです。
逆に、コンテナに不向きなアプリケーションとしては、以下が挙げられます。
- ユーザー数が予測可能で、リソースの大幅は変動が少ない社内アプリケーション
- オンプレミスで構築されており、サーバースケールが困難なアプリケーション
これらは、先に挙げたコンテナのメリットが必要ない、または生かしきれないアプリケーションです。
仮想化なのか、コンテナ化なのかは、要件に合わせて選択することが重要です。
とはいっても、新しいサービスなどのアプリケーションはコンテナ技術を使ってビジネスを加速させたい、という方は多いと思います。
しかしながら、コンテナ技術のDockerだけならまだしも、コンテナオーケストレーションツールであるKubernetesの利用となると、ちょっとハードルが高くて手が出せないという方は多いのではないでしょうか。
そんな方にぜひご検討いただきたいのが、F5とNutanix のコンテナ基盤ソリューションです。
それぞれ簡単にご紹介します。
・F5のコンテナソリューション
F5のコンテナソリューション、F5XCは、マネージドKubernetes(K8s)サービスを含む、多様なSaaSを提供します。
数クリックでK8sのクラスターを構築でき、ネットワークやセキュリティのサービスと組み合わせて、安全にアプリケーションを公開できます。
・Nutanixのコンテナソリューション
Nutanix Kubernetes Engineは、Nutanixのプラットフォーム上に構築されるKubernetesベースのコンテナオーケストレーションツールです。
仮想マシンやコンテナを一元管理でき、1つの管理インターフェイスから簡単に運用管理ができる特徴があります。
次回はこれらのソリューションを使用してアプリケーションをデプロイし、それぞれの運用例を検証結果と共に紹介します。