Pure Storage FlashArray XR5シリーズの詳細
Pure Storage FlashArray製品のXR5シリーズの詳細について、ご紹介します。
FlashArrayのモデル
2026年2月時点、販売されているPure Storage FlashArrayのモデルは、X・XL・C・Eシリーズです。
まずは簡単にそれぞれのモデルの特徴を表にしました。なお、ここでは基準をXシリーズとします。
これまで、XR4シリーズ、CR4シリーズ、XLシリーズについて下記でご紹介させていただきましたが、直近それぞれでR5シリーズがリリースされました。こちらのブログでは、XR5シリーズについて記載しますが、今後、CR5シリーズや、XL5シリーズについて記載予定です。
参考:Pure Storage FlashArray Xシリーズの詳細
参考:Pure Storage FlashArray Cシリーズの詳細
参考:Pure Storage FlashArray XLシリーズの詳細
参考:Pure Storage FlashArray X20R4 CLのリリース
FlashArray//X
2026年2月時点、販売されているPure Storage FlashArray(FA)//Xのモデルは、X20R5・X50R5・X70R5・X90R5の4つです。Xはモデル名を表し、そのあとの数字はパフォーマンスや容量の指標となります。20から90になるにつれ、性能が向上し、最大容量が拡大します。R5のRはRevisionを表し、現在、Xシリーズは、第5世代となりました。XR5シリーズは、これまでのFlashArray製品の特徴はそのまま、XR4シリーズと比較して、最大約30%以上の性能向上、最大約40%以上の容量向上を達成する、ミッションクリティカルなワークロードに最適なプライマリストレージです。
ハードウェア構成
XR5シリーズは、19インチラックの3Uを使用します(専用ラックは不要)。
XR5シリーズの前面と背面の図を下記に記載します。XR5シリーズから、シャーシ(筐体)が一新され、Gen2シャーシと呼ばれるシャーシに変わります。前面には、DFMD(DirectFlash Modules with Distributed NVRAM)と呼ばれるPure Storage社独自のDriveを10本から最大28本搭載することが可能です。また、XR5シリーズのDFMDから、「Distributed NVRAM」と記載されているように、各DFMDへNVRAMを分散して搭載するアーキテクチャが採用されています。そのため、XR4シリーズの構成のように独立したNVRAMモジュールは搭載されておりません。
(DFMDについては、Pure Storage FlashArray XLシリーズの詳細のハードウェア構成の章も参照ください)
背面は、これまでのXR4シリーズと同様で、左に電源モジュール(PSM: Power Supply Module)が2個と、コントローラ(CT: Controller)が2個搭載されています。電源は200V(IEC320-C14 ⇔ IEC320-C13:ラックの電源はC14を使用する形)で稼働します。CTの中にIOモジュールが搭載可能となり、FCやiSCSI通信などが可能になります。X70R5・X90R5のSlot4には、Direct Compress Accelerator(DCA)と呼ばれる、ソフトウェア圧縮を専用のハードウェアで行い、処理をより高速化するためのモジュールが搭載されています。このDCAも、XR5シリーズから、v2へと更新されており、従来のDCAと比較して、約2倍の性能向上がされています。
なお、それぞれのモジュールは独立しており、例えば1個のPSMが故障しても、もう1個の稼働中のPSMから、2個のCTに電源供給されますので、ストレージが停止することはありません。
ポート構成
割り振ることのできるポートの一覧や、それぞれの名称は下記のとおりです。
この図は1個のCTの背面図を抜き出したもので、黄色い丸で囲われている数値「0~3」が搭載箇所を表しており、それぞれ、Slot0~3と呼ばれます。
XR5シリーズで構成可能なポートは、下記表のとおりです。
XR4シリーズでは、Slot0は、Drive拡張用の機器である、DFS(DirectFlash Shelf)専用のポートでした。DFSは、1台のFAごとに、最大2台まで接続することができ(モデルなどにより制限がございます)、1台目のDFSには、ETH0と1を利用して接続し、2台目がある場合には、Slot0にNIC(Network Interface Card)を追加して接続する構成でした。
XR5シリーズからは、2台目のDFSの接続をしない、ということを前提に、Slot0をサーバーとの通信用のポートとして使用することができます。ですが、まずはSlot1~3を使用して接続する構成になりますので(Slot3→Slot1→Slot2と使われるルールとなります)、上記の表のポート数の列では、Slot0を使用しない場合の数を基本とし、Slot0を使用した場合の数を()の中に記載しています。
ETHポートは、追加するNICを10GBASE-T(2ポート)に変更して、通信することも可能です。(10GBASE-TのNICはSlot0には追加できないため、最大1CT当たりSlot1~3の6ポート、アレイ当たり12ポートとなります)
また、Pure Storageでは、ポート名は固定されており、変更することはできません。そのため、例えば、Slot3に2ポートのFCのHBA(Host Bus Adapter)を搭載すると、そのポートは左からFC12とFC13と呼ばれるポートになります。
デフォルトでManagementとReplicationポートが搭載されていますが、ご利用環境がFCかETHかによって、FCモデルかETHモデルをご選択いただきます。FCモデルとETHモデルの、デフォルトで搭載されているポートは下記の通り異なります。
なお、例として、Slot1にFCの4ポート、Slot2にETHの10G/25GbEの4ポート、Slot3にFCの2ポートを搭載した場合の、XR5シリーズの背面図が下記になります。
容量と消費電力
新規XR5シリーズの容量や消費電力は、モデルによって下記の表のとおり違いがあります。
※形式上、小数点以下切り捨てとします。
X20R5-LL
X20R5では、X20R5-LL(Low-Line)と呼ばれる100V電源で稼働できるモデルがあります。搭載できるDiskの数など、下記のように一部の制限事項はありますが、ご利用の電源環境が100Vの場合、このモデルを選択いただくことで、100V環境下(Nema5-15P ⇔ IEC320-C13:ラックの電源はNema5-15Pを使用する形)でXシリーズをご利用いただくことが可能です。
X20R5 CL
X20R5では、CL(Capacity License)と呼ばれるモデルも存在します。これは、下記のブログでご紹介したX20R4 CLと同様、X20R5モデルに、物理容量22TB(Driveは10本)で構成されているものの、ソフトウェアライセンスによって利用可能な物理容量を11TB相当に制限したモデルです。
参考:Pure Storage FlashArray X20R4 CLのリリース
初期導入コストを抑え、将来的に制限を外すことでハードウェアを交換せずに容量を拡張することも可能です。また、XR5シリーズのシンプル性・高可用性・高信頼性を要しており、他のXシリーズと比較して機能面の制約はございません。なお、Pure1接続が必須となります。
参考:Pure Storage Pure1・PhoneHome機能・RemoteAssist機能とは
その他
XR5シリーズのCT(Controller)は、従来モデルと同じシャーシ上でも動作します。そのため、XR4シリーズ以前をご利用中でEvergreen//Foreverをご契約のお客様は、契約に基づいてXR5シリーズのCTへアップグレード可能です。この際、シャーシは既存のものをそのまま利用し、交換されるのはCTのみです。※モデルにより搭載可能ドライブ数などに一部制約が生じる場合があります。
参考:Pure Storage製品の保守プログラム Evergreen Storage
最後に
今回は、Pure Storage FlashArray XR5シリーズについて記載しました。複数のモデルがあり、ご利用の環境、必要な容量に応じて適切なストレージをご選択いただけます。ご検討いただける場合には、必要な容量や性能情報をヒアリングのうえ最適なモデルをご案内させていただきますので、ご安心ください。今後、本ブログにおいて、CR5シリーズなどのほかの最新モデルについても記載予定です。












