Pure Storage FlashArray X20R4 CLのリリース

Pure Storage FlashArray製品のX20R4について、CLと呼ばれるモデルがリリースされたので、ご紹介します。
FlashArrayのモデル
2025年現在、販売されているPure Storage FlashArrayのモデルは、X・XL・C・Eシリーズです。
以前のブログでX・C・XLシリーズについて、ご紹介いたしました。今後のブログで、Eシリーズも詳細にご紹介予定ですが、今回はリリースされた直後のX20R4 CLについてご紹介します。
参考:Xシリーズの詳細:https://cn.teldevice.co.jp/blog/p57997/
参考:Cシリーズの詳細:https://cn.teldevice.co.jp/blog/p58560/
参考:XLシリーズの詳細:https://cn.teldevice.co.jp/blog/p58839/
FlashArray//X20 CL
FlashArray(FA)//X20R4 CLは、2025年2月にリリースされました。CLは、キャパシティライセンスの略称で、正式な英名は、FlashArray//X20R4 With Capacity Licenseです。
通常のX20R4モデルの最小構成は、物理容量22TBのモデルでした。このX20R4 CLは、物理容量22TBを搭載していますが、ソフトウェアライセンスによって利用可能な物理容量を11TB相当に制限したモデルです。初期導入コストを抑え、将来的に制限を外すことでハードウェアを交換せずに容量を拡張可能です。また、Xシリーズのシンプル性・高可用性・高信頼性を要しており、他のXシリーズと比較して機能面の制約はなく、レプリケーション機能やNAS機能(FA-File)などの追加機能も、同様にライセンスフリーでご利用いただけます。
ハードウェア構成とポート構成
X20R4 CLには、物理容量2.2TBのDFM(Direct Flash Module)が10本搭載されます。そのため、外観上は物理容量の合計が22TBとなり、通常のX20R4の最小容量構成と同様に見えます。しかしながら、Pure StorageのOSであるPurityによって、ソフトウェア的に制限をかけ、アレイとして最大容量11TB相当で稼働します。
その他のハードウェア構成およびポート構成は、通常のX20R4と同様です。詳細は下記Xシリーズの詳細のブログをご確認ください。
参考:Xシリーズの詳細:https://cn.teldevice.co.jp/blog/p57997/
電源については、200V(IEC320-C14 ⇔ IEC320-C13:ラック側の電源はIEC320-C14を使用する形)で稼働します。X20R4 CLには、LL(Low-Line)と呼ばれる100V(NEMA 5-15P ⇔ IEC320-C13:ラック側の電源はNEMA 5-15Pを使用する形)電源で稼働できるモデルも用意されていますので、ご利用の電源環境が100Vの場合、このモデルを選択いただくことで、100V環境下でX20R4 CLをご利用いただくことが可能です。
容量と消費電力
X20R4 CLの搭載できる容量や消費電力は、下記の表のとおりです。
※形式上、小数点以下切り捨てとします。
その他の仕様や注意点
・ Pure1接続が必須となります。(参考:Pure Storage Pure1・PhoneHome機能・RemoteAssist機能とは:https://cn.teldevice.co.jp/blog/p57559/)
・ 容量の制限をお客様自身で解除することはできません。当社にご連絡いただき、各種ご相談のうえで解除することが可能です。
・ データパックを追加することによる容量増設はできません。(上記制限解除後であれば可能)
最後に
今回は、Pure Storage FlashArray X20R4 CLについて、記載しました。今後EシリーズやFlashBlade製品についても、ご紹介予定です。