仮想マシンだけじゃない!クラウド移行の隠れた名コンビ!Nutanix MoveとVeeam Backupソフトウェアの相乗効果と実践事例
今回はバックアップソフトウェアを利用したデータ移行についてお話します。
NutanixのプリセールスSEをしている宮下です。本日はデータ移行のブログの3回目になります。過去のブログではNutanixのMoveを活用した移行について説明させて頂きましたが今回はバックアップソフトウェアを利用したデータ移行についてお話します。
概要
今回は、導入実績が増えている安価なVeeamソフトウェアを使用したデータ移行についてご紹介します。
移行対象 | Nutanix Move | Veeam |
仮想サーバー | 〇 | 〇 |
物理サーバー | × | 〇 |
DBサーバー | △ | 〇 |
AD等の静止点が必要なサーバー | △ | 〇 |
※△:DBとアプリを停止すれば移行可能
以前ご案内したNutanix Moveでも仮想マシンの移行は対応しておりますが、Veeamを利用する事で物理サーバーからの移行、Move等の移行ツールが対応していないDBサーバーの移行等も実現可能です。
Nutanix Moveは無料ですのでNutanix Moveで移行出来る仮想マシンはMoveで移行し一部対応していないサーバーはVeeamと併用する事によって移行に掛かるコストを最小限にしてデータ移行されるお客様が当社の事例でも徐々に増えてきています。
Veeamの特徴
オンプレミスやクラウドベースのあらゆるワークロードをVeeamを活用する事でAWS、Azure、Azure Stackに簡単に移行、復元する事が可能です。
移行、復元はバックアップ、リストアのわずか2ステップで実現しデータ移行後もVeeamでバックアップを取得する事によってハイブリッドクラウド環境全体でビジネス継続性とアベイラビリティを維持します。
Veeam基本コンポーネント
バックアップジョブを管理するバックアップサーバーとデータ転送で利用するプロキシサーバー、データ書き込み先として利用するレポジトリーサーバーがVeeamの基本コンポーネントです。当社の事例では、Nutanix MoveとVeeamを併用して利用する場合バックアップサーバー兼レポジトリーサーバーを仮想マシンとして構成する事によって追加のサーバーのリソースを節約されているケースもありました。
マルチクラウドモビリティイメージ図
以下の図ではバックアップ対象が仮想環境になっておりますが物理サーバーからも移行可能です。物理、仮想、オンプレ、クラウドを問わず移行が出来るのが最大の特徴になります。
Veeamのx2xモビリティマトリックス
多くの移行元と移行先に対応しておりますが、特に物理サーバーからの移行とその他Agentベースでの静止点を必要とするアプリケーションのデータ移行に対応しているのが主な特徴です。詳細はマトリックス表を確認頂きSMB向けの比較表はこちらの表に纏まっておりますのでこちらも併せてチェックして下さい。
クラウドモビリティ方式
Veeamは次の方式により、プラットフォーム間のデータモビリティを実現しています。インスタントVMリカバリーはVeeamで特許取得済みの機能で即時にバックアップデータから仮想マシンの復元が可能なので多くのお客様で利用されている機能になります。
次回のブログでは、これらの機能を具体的な操作イメージとともにご紹介する予定ですのでお楽しみに!