ネットワーク

Arista VXLAN IPv6 アドレスのサポート

VXLANのトンネルプロトコルにIPv6アドレスを使用する機能になります。

Arista VXLAN 新機能!

AristaのVXLANでは、カプセル化される際のアドレスはloopbackのIPv4アドレスが使用されます。今回の新機能ではVXLANのパケットにloopbackのIPv6アドレスを使用することが可能になります。

新機能の概要

この機能は、グリーンフィールド展開環境、つまり、すべての VTEP が IPv6 アンダーレイのみを使⽤して通信する環境向けに設計されています。このような展開では、VTEP は VXLAN 送信元インターフェイス上で IPv6 アドレスを使⽤して構成されている必要があります。また、アンダーレイ内のすべての VTEP-VTEP VXLAN 通信は、IPv6 を使⽤して⾏われます。 IPv6 対応 VTEP は、既存の IPv4 専⽤VTEP と通信できません。この機能は、⼀部の VTEP が VXLAN トンネリングに IPv4 を使⽤、他の VTEP が IPv6 を使⽤する混合環境では機能しません。 VTEP は、IPv4 (デフォルト) または IPv6 のいずれかを使⽤して通信できますが、両⽅を同時に使⽤することはできません。サポートされるトポロジーは以下になります。

L2ブリッジング

Distributed IRB Asymmetric IRBとSymmetric IRBの両方をサポート

Centralized IRB

サポート対象のモデル

サポートされるモデルは以下になります。

  • CCS-720XP
  • DCS-7050SX3
  • DCS-7050CX3
  • DCS-7050CX4
  • DCS-7050CX4M
  • DCS-7050DX4
  • DCS-7050DX4M
  • DCS-7050PX4
  • DCS-7050SDX4
  • DCS-7050SPX4
  • CCS-755-CH
  • CCS-758-CH

以下は設定例になります。

loopbackにIPv6アドレスを設定します。

グローバルのIPv6アドレスを設定する必要があります。


interface loopback 1
ipv6 address <ipv6-underlay-address>
interface vxlan 1
vxlan source-interface loopback1
vxlan encapsulation ipv6

以下のコマンドでVXLANのIPv6のVTEPリストを確認することができます。


switch#show int vxlan 1
Vxlan1 is up, line protocol is up (connected)
Hardware is Vxlan
Source interface is Loopback1 and is active with 2022::1
Vxlan Encapsulation is IPv6
IPv6 Underlay Support for VXLAN With EVPN Control Plane
Static VRF to VNI mapping is not configured
Headend replication flood vtep list is:
10 2001:99::462
11 2001:99::462

この新機能を使用することでunderlayとoverlayそれぞれに対してIPv6で構成することが可能となります。

まとめ

今回は新機能のVXLAN IPv6の説明でした。VXLAN EVPNを構成する上で便利な機能も実装されていますので、今後もこちらのブログで紹介していきたいと思います。

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