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F5XC で Primary DNS を構成してみた

F5XC DNS を使用して分散 DNS を構成する際の手順を紹介します。

F5XC で Primary DNS を構成してみた

みなさんこんにちは、narai です。

F5XC DNS サービスを利用して、分散クラウドDNSを構成してみましたので紹介します。 今回は F5XC 上でレコード管理を行う Primary DNS として構成しました。 なお、F5XC の全般的な機能の紹介 や F5XC DNS サービスについては、以下で解説していますので、参考にしてください。

プライマリ DNS の設定方法

さて、早速ですが F5XC に Primary DNS を設定してみましょう。設定だけなら数分で完了します。

DNS サーバー構築

今回は primary.narai.dev.tedlab.net というドメインのDNSサーバーを構築してみましょう。

  1. F5XC の管理コンソールから DNS Management を選択します DNS 関係の設定はすべてここからできます。

  2. Manage 項目から DNS Zone Management を選択して、Add Zone ボタンをクリックします

  3. Domain Name に F5XC で処理する Domain 名を記入します

  4. DNS Zone Configuration の Zone Type で Primary DNS を選択します

  5. 「Save&Exit」ボタンをクリックします

  6. DNZ Zone Deployment が DNS_ZONE_AVTIVE になったことを確認します

これで、F5XC 上に分散 DNS サーバーが構成されました。

レコード登録

DNS サーバーが構築できたので、次はレコードを登録します。 レコードは Primary DNS Configuration より設定します。

  1. Primary DNS Configuration より Edit Configuration をクリックします

  2. レコード登録は Resource Record Sets より行いますので、Add Item よりDNSレコードを設定します

    二つの項目の違いはレコードの管理方法になります

    • Resource Record Sets : 任意のDNSレコードを管理します
    • Additional Resource Record Sets : レコード情報をグルーピングして管理します ※詳細は後述します
  3. 以下の内容を設定します

    • Record Set : レコードタイプを指定します
    • Record Name : ホスト名を指定します
    • IPv4 Address : IP Address を指定します

  4. 実際に名前解決してみます

    # nslookup -type=a www.primary.narai.dev.tedlab.net ns1.f5clouddns.com
    Address:  xxx.xx.xx.xx
    
    権限のない回答:
    名前:    www.primary.narai.dev.tedlab.net
    Address:  3.113.230.xx

このように簡単にプライマリDNSを構成することができます。

Additional Resource Record Sets について

F5XC DNS では、Additional Resource Record Sets を使用して、レコード情報をグルーピングして管理することができます。 これにより、本番、検証、開発等、環境毎にレコードを管理することができますので、誤って別の環境のレコードを修正してしまう等のヒューマンエラーを低減することができます。

まとめ

F5XC DNS において Primary DNS を構成する手順を紹介しました。 実際にやってみると、直感的な操作で、数分で分散 DNS 環境が構成されました。 また、レコードセットにより、アプリケーションや環境毎にレコード情報をまとめられるので、運用/管理も容易になると思いました。

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