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Cerebrasアップデート情報2026年6月

みなさん、こんにちは
CerebrasプリセールスエンジニアのNakadaです。
2026年5月14日(現地時間)、Cerebras社はNASDAQで上場しました。IPO価格は1株あたり185ドル、初日は終値311.07ドルとなり、IPOの総収入は約63億8000万ドルだったそうです。今回はNASDAQに上場を果たしたCerebrasのアップデート情報をお知らせします。

■2026年度第1四半期の業績

2026年6月23日に、上場後初の四半期決算として2026年度第1四半期の業績を発表しました。GAAP売上高は1.934億ドル、コア売上高は1.913億ドルで、コア売上高は前年同期比92%増でした。

内訳では、ハードウェア売上が1.106億ドルで前年比59%増、クラウドその他サービス売上が8,280万ドルで前年比178%増、GAAP純損失は1,400万ドルで、前年同期の2,390万ドルから改善したそうです。

以前のブログでお話したOpenAI社との提携では、750MW規模の超低遅延AIシステムの導入で複数年契約(200億ドル超相当)を結んでいて、更にこちらも以前のブログでお話したAWSとの複数年提携を成長材料として四半期決算で強調しました。

IPOで大型資金調達に成功し、OpenAIやAWSのような大型案件を確保していることで、AIインフラ提供企業として更に期待されています。

■1兆パラメータモデル「Kimi K2.6」

Moonshot AI社が開発した「Kimi K2.6」は1兆パラメータを持つLLM(大規模自然言語)です。このモデルはMixture-of-Experts (MoE) モデルで、推論時に有効化されるのは320億 のアクティブパラメータとなります。256K級の長いコンテキストを持ち、コーディング、エージェント実行、マルチステップ処理に強いモデルとして注目されています。Cerebrasはこのモデルをいち早くCS-3システムで実装し、Cerebras Cloudの企業ワークロード向けの専用エンドポイントで利用することが可能です。

■Cerebras CS-3システムへの「Kimi K2.6」実装

今回の実装のポイントは、「Kimi K2.6」の精度評価というよりも、「1兆パラメータ級オープンソースモデルをCerebras CS-3を利用することで、企業利用可能な速度で動作させることができるというポイントです。Cerebras社は「Kimi K2.6」のCS-3パフォーマンスとして、「981 tokens/sec」、最終応答までの時間「5.6秒」と発表していますが、Artificial Analysis社の測定では、Kimi公式エンドポイントでは「31 tokens/sec」、最終応答までの時間「163.7秒」なっており、Cerebras CS-3システムを利用することで、1兆パラメータのMoEモデルでも一般的なGPUシステムと比べ、数十倍以上の性能を発揮することが分かります。

Artificial Analysis Graphより

なお、Cerebras社は、Google DeepMindのオープンソースモデルであるGemmaファミリーのフラッグシップモデルであるGemma 4 31BもCerebras CS-3システムに実装し、「1500 tokens/sec」以上のパフォーマンスを達成したと発表しています。Gemma 4 31Bはパラメータ数のスケールではなく、品質と効率性を重視した高密度のマルチモーダルなモデルですが、CerebrasサポートのLLMの中で初めて画像認識に対応したモデルです。テキストと画像(スクリーンショット、グラフ、UIの状態、スキャンされたページ、フォーム、図表など)を組み合わせたワークフローを可能にします。

■最後に

今回はCerebras社のIPOと1兆パラメータモデル「Kimi K2.6」の実装とパフォーマンスのお話をさせていただきました。これによりユーザーがLLMからの応答をほとんど待つことなく、ストレス無しで生成AIを利用できる環境が近づいてきていると感じています。また、Gemma 4 31Bもサポートし、マルチモーダルLLMを高速で利用することもできます。

最後に、このブログをお読みになり、LLMおよびAIアクセラレータ製品、高速推論等にご興味がある方は当社までお問い合わせいただければ幸いです。

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