ホワイトペーパー
「NGINX Plus」はOSS(オープンソースソフトウェア)版として広く普及しているNGINXの商用製品で、Webサーバー、APIゲートウェイ、ロードバランサやWebアプリケーションファイアウォール(WAF)などの多様な用途に対応します。
NGINX Plusは具体的にどのような機能を備え、どのように利用することができるのかを解説します。
NGINX PlusはAPIゲートウェイ、キャッシュ、ロードバランサ、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)、Webサーバーといった機能をまとめたオールインワン・ソリューションです。OSS版のNGINXに対して、NGINX Plusには次のような追加機能があります。
まずNGINX Plusは、商用製品としてメーカー(F5)から技術サポートが提供されます。またNGINX Plusでしか使えない機能があります。NGINXメインラインでテスト・実証されたOSS版のすべての機能に加え、セッション維持、APIによる構成、アクティブヘルスチェックなど独自のエンタープライズ向け機能が実装されています。さらに、NGINX App Protectがアドオンできるのも大きな特長です。
【図1】NGINX Plusが備える主な追加機能
F5では、DNSやWAFなどの機能をアドオンできる非常に高性能なL7ロードバランサとして「BIG-IP」も提供しています。では、BIG-IPとNGINX Plusはどう使い分ければよいのでしょうか。
端的に言えば、DNSやWAF、ロードバランサといったインフラに近い部分をBIG-IPが担当し、Webなどのシステムの入り口、いわゆるアプリケーションの領域をNGINX Plusが担当する形となります。BIG-IPにはコンテナイメージが存在していないため、さまざまなマイクロサービスのコンテナが存在する環境において、とくにNGINX Plusの特長を活かした使い方が可能となります。