導入事例

株式会社ユナイテッドアローズ 様

小売業

「Netskope」の導入を通してSWG・RBI・CASBの統合的な運用を実現

お客様の課題

  • ライフサイクルに伴う製品の保守切れ
  • オンプレミスからクラウドへの移行
  • 製品を最大限活用するためのリソース不足

TEDのソリューション

  • SWG、RBI、CASBへの段階的な機能拡張
  • 統一されたプラットフォームで展開・運用できる
  • 東京エレクトロンデバイスによるサポート

導入製品

  • Netskope

ITサービスプラットフォーム部
部長
佐藤 弘明 氏

株式会社ユナイテッドアローズは、セレクトショップを運営する日本のアパレル企業です。オリジナルブランドの「UNITED ARROWS」を筆頭に、高品質で洗練されたファッションアイテムを数多く提供し続けています。同社ではオンプレミスからクラウドへのネットワーク刷新を機に、SWG、RBI、CASBの段階的な導入と運用統合を目指していました。今回は要件を満たす製品として「Netskope」を採用した経緯と導入効果、今後の展望についてお聞きしました。

オンプレミスからクラウドへの刷新を機に、
SWG、RBI、CASBの導入を目指す

 自社ブランドの企画・販売や、世界中からセレクトしたファッションアイテムの販売を手がける株式会社ユナイテッドアローズ。「アパレル企業」というイメージが強い同社ですが、DX推進に向けた取り組みにも積極的です。2021年4月にはOMO( Online Merges with Offline)時代に向けたビジネスモデルの確立などを目的にDX推進センターを立ち上げ、その後もさまざまなDX戦略を推進してきました。

 同社のIT分野はITソリューション本部が担当しています。ITソリューション本部の役割は、会社の経営課題や経営戦略に合わせてIT戦略の方向性を検討すること。それを具体的なプロジェクトとして進めているのがITサービスプラットフォーム部です。

 ITサービスプラットフォーム部 部長の佐藤弘明氏によると、ユナイテッドアローズがNetskopeの導入を検討した背景にはさまざまな要因があったといいます。

 「まず大きな背景としては、それまで使用していたオンプレミス製品のライフサイクルの関係で、保守が切れるタイミングが迫っていたという事情がありました。具体的な製品でいうと、Webにアクセスする際のプロキシフィルタリング機能や無害化のソリューションなどです」

 とはいえ、単純なリプレイスではなかったと佐藤氏は振り返ります。

 「働き方改革やコロナ禍などで全国的にクラウド化が進みましたが、当社ではその前より、オンプレミスからクラウドへの移行を考えていました。そこで製品の入れ替えをきっかけにクラウド化を進め、SWG、RBI、CASBの段階的な導入と運用統合を目指すことになったのです」

機能の拡張性、統一プラットフォームでの
運用、パートナー体制の充実が採用の決め手に

 ユナイテッドアローズがNetskopeの導入を検討し始めたのは、2022年初旬のこと。新しい会計年度の始まりに向けて導入計画を立て、2022年4月にプロジェクトがスタートしました。「投資額が大きくなるため、まずは社長を含む経営層にリスクやセキュリティの必要性をしっかり説明しました。4月の段階では経営会議で合意を取り、5月にキックオフを開始しています」(佐藤氏)

 数ある製品のなかで、Netskopeを選んだ理由は3つあるといいます。1つ目はSWGのリプレイスだけでなく、RBIや、その先のCASBも見据えた「機能の拡張性」があること、2つ目は統一されたプラットフォームでソリューションの展開・運営ができること、3点目が「構築だけでなく、運用まで含めたパートナーの体制が整っている」ことです。

 佐藤氏によると、これらすべての要件を満たしていたのがNetskopeでした。

ユナイテッドアローズ構成図

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クラウド移行後も既存のセキュリティ要件
をクリア。より良い顧客体験に向けてDXの推進を目指す

 Netskopeの導入から約2年が経過した現在、導入効果について佐藤氏は次のように語ります。

 「まずは既存の製品をリプレイスするという点で、それまでのセキュリティ要件がしっかりと満たされています。次に拡張性については、CASBの導入によってデータの流れを可視化できるようになり、検知や、それに基づく隔離やブロックといったSOCの運用もアウトソースできるようになりました」

 ユナイテッドアローズでは本社と店舗を合わせて、2,000台近いWindows端末にエージェントを使用しており、そのすべてにNetskopeのエージェントを入れています。それでも「ユーザーはほとんど意識していない」と語る佐藤氏。現在まで、端末に負荷がかかるといった声もほとんど上がっていません。

 これについてITソリューション本部 本部長執行役員 CIOの鈴村裕司氏はこう話します。

 「実はIT部門でNetskopeを先行リリースしていて、設定の不備で何かが見えなくなる、使えなくなるといったトラブルは体験済みでした。『もう大丈夫』という段階で全社に展開したので、ユーザーからのクレームがない状態にできたのかなと思います」

 現在、サプライチェーンの最適化を目的とした商品管理基幹システムの刷新と商品調達のデジタル化への体制整備を進行中というユナイテッドアローズ。今後の展開について「お客様のより良い体験のためにDXを進めていきたい」と語る鈴村氏。一方、佐藤氏は「ITを最大限活用していくためにも、セキュリティを強化したい」といいます。

 加えて、鈴村氏・佐藤氏が共通して強調するのは「製品を入れて終わりではない」ということ。運用に向けた社員の教育や、Netskopeの機能をさらに引き出すことなど、まだまだ課題は残されているそうです。東京エレクトロンデバイスに対しても、「引き続き積極的なご提案やご協力をいただきたい」と期待を寄せています。

  • クラウド移行後もセキュリティ水準を維持
  • データの可視化が可能に
  • SOCのアウトソースを実現

お客様プロフィール

会社名
株式会社ユナイテッドアローズ
本社所在地
東京都渋谷区神宮前三丁目28番1号
設立
1989年10月
代表
代表取締役 社長執行役員 CEO 松崎 善則
WEBサイト
https://www.united-arrows.co.jp/

お客様サービスのご紹介

1989年に設立された株式会社ユナイテッドアローズ。アパレル分野で約30年の歴史を持ち、UNITED ARROWS、BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS、UNITED ARROWS green label relaxingなど数多くの自社ブランドを展開しています。「徹底したお客様目線」を掲げる同社は、ショップのDXなどを通して、引き続きより良い顧客体験の提供を目指していきます。

記事は 2024年09月 取材・掲載のものです。

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