医療
「SentinelOne」の導入を通して
国内外のセキュリティニーズに迅速対応
お客様の課題
TEDのソリューション
導入製品
導入ソリューション
J C Rファーマ株式会社
管理本部
情報システム室
大川 順也 氏
J C Rファーマ株式会社(以下、J C Rファーマ)は、「アンメット・メディカルニーズ(いまだ満たされていない 医療上の需要)」を満たすことを目的とした、希少疾病用医薬品の開発に取り組む企業です。同社は国内外に 多数の拠点を展開しており、テレワークで働く社員の端末を外部の脅威から保護するため、また海外拠点の セキュリティリスクに迅速に対応するためにSentinelOneの導入を進めています。今回はSentinelOne導入 の経緯と効果についてお聞きしました。
1975年に設立され、希少疾病用治療薬の研究開発に取り組んでいるJ C Rファーマ。創業から50年近く経過した現在も「常に他社より一歩前に出る」というベンチャー精神を持ち、日本初・世界初となる新たな価値の創出と、世界中の患者に一日も早く薬を届けたいという想いで精力的に活動しています。
同社の取り組みを支えているのは、国内の研究拠点や工場、営業拠点で働く800名近い社員と、国内外の関連会社で働くスタッフたちです。一方で社員や拠点の数が多くなるほど、セキュリティ上のリスクも広がります。実際、同社でも社員のテレワーク化によりクラウドサービスの利用が広がることで、シャドーITや未知のウイルスへの対策が急務となっていました。また時差のある海外拠点からセキュリティに関する問い合わせがあった場合に、いかに迅速に対応できるかも大きな課題でした。
「テレワークが始まったことで、従来のネットワーク単位のセキュリティからエンドポイント単位でのセキュリティ対策が必要となりました。また海外の子会社についても当社の情報システム室がサポートしているため、国内外のセキュリティを統合的に見てもらえるサービスが必要でした」と管理本部情報システム室の大川順也氏は語ります。
同社が抱えるニーズを十分に満たせるセキュリティ製品はそれほど多くありません。また経営陣からは「セキュリティは専門家に見てもらうように」とリクエストされており、製品だけでなく24時間365日対応のSOCサービスも必要でした。
さまざまな課題や要求を満たす製品・サービスとして大川氏が目をつけたのが、SentinelOneと東京エレクトロンデバイス(TED)です。
EDR+EPP の機能を備えるSentinelOneは高い精度で未知のウイルスを検知することが強みで、一方のTEDは24時間365日のSOCサービスを提供しています。J C RファーマはすでにTED経由でNetskope を導入していたことから、「Netskopeと合わせてSentinelOneの面倒も見てほしい」という流れになりました。
J C RファーマがSentinelOneを導入したのは2021年の7月ごろです。ちょうど海外メンバーの端末にNetskopeのインストールを開始したタイミングで、「きちんと海外対応ができるセキュリティ製品を揃えよう、という流れでした」と大川氏は振り返ります。
「これまで使っていたセキュリティソフトに不満があったため、ほぼSentinelOne一択でした」と語る大川氏。特に以下の要件を満たしている点が大きな決め手になったといいます。
・クライアントアップデートが問題なく実施できること
・管理コンソールで状態確認ができ、インシデント発生時には対処できること
・海外拠点で使える製品であること
・専門家によるインシデント確認をベンダーに依頼できること
これまで同社で使っていたセキュリティソフトは安価な反面、未知のウイルスに対応できないかもしれないという不安がありましたし、ウイルス定義ファイルの更新に失敗するケースも目立ちました。「社員がPCを社外に持ち出して使うことが増えたため、イントラ経由でアップデートできない」ことや「管理コンソールにすべてのアラートが上がってくるため、確認工数が膨大になる」ことも問題と感じていたといいます。
ピンチアウトで拡大
SentinelOneの導入効果は、定性効果として顕著に現れました。大川氏はインストールとアップデートの容易さについて「海外スタッフには自分たちでインストールしてもらうのですが、オンラインで説明している間にインストールが完了するほど簡単でした」と語ります。
特に大川氏が評価するのは侵入検知の精度です。「誤検知が減り、本当に危険なものだけアラートしてくれるようになりました。アラートが上がってもTEDさんが調べて対応してくれるため、うちではほとんど何もする必要がありません」。加えて、これだけの機能を備えていながらユーザーが意識しないくらい動作が軽いこともSentinelOneの強みです。
もう一つの大きな課題だった海外拠点への迅速な対応についても、TEDのSOCサービスによって解消することができました。大川氏は「12時間の時差があるブラジルからの問い合わせにもリアルタイムに対応してもらうことができ、本当に助かっています」と語ります。またTEDから定期的に送られるレポートについては、上層部からの評判も良いそうです。
J C Rファーマでは今後も海外展開に力を入れていく予定です。海外拠点や海外のスタッフとスムーズに連携するためには、日本独自のシステムから、国内外で同じように使えるシステムへの移行が欠かせません。SentinelOneやNetskopeは、まさにこうしたニーズにふさわしい製品といえるでしょう。
最後に大川氏は、TEDについて次のように語っています。「TEDさんが送ってくれる定期レポートや海外対応には本当に助けられています。対応が早く説明も丁寧に行ってくれるため、安心感が大きいのが魅力です。今後はSentinelOneとNetskopeの脅威情報の連携などについても相談させていただきたいです」。
1975年9月に設立されたJ C Rファーマ株式会社。「医薬品を通して人々の健康に貢献する」という企業理念のもと、再生医療や遺伝子組換え技術を用いた医薬品の研究開発、製造・販売に取り組んでいます。創業以来の伝統である独自のバイオ技術、細胞治療・再生医療技術により、同社はこれからもアンメット・メディカルニーズ(いまだ満たされていない医療上の需要)に応えるため、時代を先取りした新薬の創製に挑戦していきます。
記事は 2022年06月 取材・掲載のものです。