情報・通信
基幹システムとのデータ連携を自動化する基盤に「Nutanix」を導入
基盤としての優れた安定性と運用管理性、省スペース化を実現
お客様の課題
TEDのソリューション
導入製品
NTTアドバンステクノロジ
株式会社
Value Co-creation事業本部
DXイノベーションプロジェクト
プロジェクト長
都筑 純 氏
NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)では、同社が推進する『自らのDXによる業務効率化』の一環として、ニュータニックス・ジャパンが提供し、東京エレクトロンデバイスが販売するハイパーコンバージドインフラストラクチャ(以下、HCI)製品「Nutanix Enterprise Cloud Platform NX-1000シリーズ」(以下、Nutanix)を導入し、RPA(Robotic Process Automation)管理の効率化を図りました。
NTT-ATは、「未来を拓くチカラと技術。」をスローガンに掲げ、お客様に真摯に向き合い、時流を読みながら常に革新的なご提案を行い、お客様と共に進化し続けるバリューパートナーとして新しい価値を生み出し続けています。
「当社では現在、DX(Digital Transformation)による業務効率化を積極的に推進しています。自社のDXを進めることで、そこで得られた成功、失敗体験をノウハウ・知見として蓄積、サービス化して、お客様のDX推進に最適な提案・支援を目指しています」(都筑氏)
NTT-ATではDX推進の一環として、2019年まで約20年間運用してきたSAP ERP(ECC 6.0)を、マルチテナント型のSAP S/4HANA Cloudへ移行しました。標準機能を最大限利用する「Fit to Standard」の手法で、業務プロセスの見直しとあわせて移行を進めることになりましたが、これまで利用してきた約800のアドオンの影響で、SAPの標準機能では移行が難しいという課題に直面しました。
「SAP S/4HANA CloudのEssentials Editionへの移行にあたり、国内企業では初めての複数モジュール導入にチャレンジしました。さまざまな制約があるなかで、特に人の手で作業を行わなければならない部分を、当社のRPAツール『WinActor(ウインアクター)』を活用することで解決し、約半年という短期間での移行に成功しました」(都筑氏)
WinActorはNTTアクセスサービスシステム研究所で研究開発された技術をベースに、NTT-ATが商品化した純国産のRPAです。さまざまな操作をシナリオとして記録し、自動化することができます。定型的な繰り返し作業や、大量データを扱う作業を正確に再現することが可能です。今回の移行案件では、データの移行、および移行後のシステム間連携や各種帳票出力、データ一括登録といった部分を、WinActorで自動化することで、短期間での移行と効率的な運用を実現することができたのです。
SAP S/4HANA Cloudへの移行が完了して基幹システムとしての運用が始まり、さらにWeb請求書発行システムや物品管理クラウドサービスと基幹システムをWinActorで連携することで、請求書発行業務や資産管理業務の効率化を実現しましたが、運用において一つの課題がありました。それはWinActorの実行環境とその管理です。
「WinActorシナリオの開発・実行環境としてPCをレンタルしていましたが、ピーク時にはその数が最大150台にものぼり、設置場所や運用管理、保守などが負担となっていました」(都筑氏)
ブレードPCも検討しましたが、WinActorによる処理はシナリオによって軽重があり、今後も運用を通じてシナリオ追加が発生することも考えると、拡張性と管理性に優れた基盤が必要不可欠となります。そこでNTT-ATが採用したのが、仮想環境上で複数クライアントの準備・管理・拡張を容易に実現できるNutanixでした。
「東京エレクトロンデバイスにNutanixを紹介いただき、社内で検証を行って、すぐに導入を決めました。導入と管理が非常に容易な点が採用のポイントです」(都筑氏)
Nutanix上で動作する複数のWinActorシナリオを、RPAオーケストレーションツール「WinActor Manager on Cloud」で集中管理する仕組みを構築しました。
ピンチアウトで拡大
今回NTT-ATが導入したNutanixは、本番環境用と開発検証環境用の2台です。Nutanixの基盤上へWinActorクライアントPCを集約したことにより、それまでレンタルしていたPCは必要がなくなり、設置場所の確保も不要となりました。最大150台運用していたPCをNutanix2台に集約、ラック4Uで納めることができました。さらにNutanixは運用も非常に容易なため、新規の仮想PCを1時間程度で利用可能にすることができ、運用性が大幅に向上しています。また、遠隔からシナリオのメンテナンスや仮想デスクトップの追加・設定変更も手軽にできるようになったため、テレワークの推進にも寄与しています。
「導入以降、Nutanixは非常に安定して稼働しており、トラブルもまったくありません。運用管理、保守が容易になったことで運用・保守稼働も大幅に削減できました」(都筑氏)
さらに、今回の導入を振り返って、都筑氏はHCI製品に対するイメージが変わったと言います。
「これまでHCI製品というと高価で、導入を躊躇ってしまう面がありました。しかし、今回のように基幹システムに近いところで手軽に使えるのはありがたいですし、非常に安定した製品ですので、基盤のことをほとんど気に掛けず、ビジネスに集中できるのが素晴らしいと思います。今回の導入により、トータルコストパフォーマンスとしてとても優れていると実感しています」(都筑氏)
NTT-ATでは今後、基幹システムと連携するシステムを増やしながら、さらに、移行と運用によって得た知見とノウハウをお客様にも展開していきます。NutanixとWinActorを組み合わせたパッケージを提供していくことなども視野に入れているといいます。
「2025年の崖と言われているように、多くのお客様が基幹システムのこれからについて課題をお持ちです。これからも東京エレクトロンデバイスとはより強固な関係を築いて、お客様の課題解決、そしてDX推進を支援していきます」(都筑氏)
NTTグループの技術的中核企業としてNTT研究所のネットワーク技術、メディア処理技術、日本語処理技術、環境技術、光デバイス、ナノデバイス技術などの多彩な先端技術のみならず、国内国外の先端技術を広く取り入れ、それらを融合してお客様の課題を解決し、お客様にとっての価値を提供し続けるバリューパートナーを目指しています。
記事は 2020年08月 取材・掲載のものです。