ホワイトペーパー
クラウド技術の進化は企業のIT 環境を大きく変化させています。オンプレミス環境からクラウドへの移行が進みマルチクラウドの活用が広がる中で、セキュリティ対策は複雑化の一途をたどり、運用管理負荷が増大し一貫したセキュリティポリシーの適用が難しくなってしまう現状も見られます。こうしたクラウドセキュリティの課題解決には、「F5 Distributed CloudServices(F5 XC)」と「Wiz CNAPP」を組み合わせたアプローチが有効です。
クラウド技術の進化に伴い、企業のIT環境は急速に変化しています。従来のオンプレミス環境からクラウドへの移行が進んでいるだけでなく、複数のクラウドサービスを組み合わせるマルチクラウド環境も当たり前になっています。企業は自社のニーズに合わせてIT環境をより高度化できるようになりましたが、その一方でセキュリティ対策の複雑化という課題が生じています。
かつてのオンプレミス環境によるITインフラは、企業のデータセンター内に構築されており、ネットワーク境界としての「入り口」 を防御するファイアウォールやWAF(Web Application Firewall)を設置することで比較的容易にセキュリティを確保できまし た。しかし、複数のクラウドサービスを組み合わせたマルチクラウド環境では、クラウドベンダーごとに異なるセキュリティ要件 や設定が必要になることも多く、異なるプラットフォーム間で一貫した運用を行うのが難しいという側面があります。
さらに、クラウド環境ではそれぞれ別のセキュリティソリューションが導入されることもあるため、企業のセキュリティチームの 負担は増大しがちです。クラウドの設定ミスや権限管理の不備、脆弱性の存在は深刻なセキュリティ事故を招く要因となるた め、これらのリスクを正確に把握して迅速に対処しなければなりません。とはいえ、先述したように複雑化している環境下で は、どのリスクを最も優先的に対処すべきかを判断するのは困難です。 どの企業もセキュリティ運用に費やせる十分な人的リソースやコストがあるわけではありません。それでも、新たな脅威が 次々と登場する中でそれらに立ち向かっていくには、複数の管理対象が存在する中でいかにセキュリティレベルを維持しつ つ、運用業務の効率化を図っていくかが大きなポイントとなります。
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