導入事例

阪南大学 様

教育・研究機関

学生向けポータルサイトの安定稼働を16年以上支え続ける
「F5 BIG-IP」と東京エレクトロンデバイスのサポート

お客様の課題

  • 学生向けポータルサイトの安定運用にサーバーの負荷分散が必須
  • 学外から学内システムへのセキュアなアクセス環境の実現

TEDのソリューション

  • 多彩な機能を備え、障害のない安定稼働を実現するロードバランサー
  • Windows/Mac/スマートフォンからセキュアにアクセス可能なSSL-VPNアプライアンス

導入製品

  • ロードバランサーBIG-IP LTM
  • SSL-VPNアプライアンス APM
阪南大様

学校法人 阪南大学
教務部教育情報課

池宮 直 氏

学校法人 阪南大学では、学生向けポータルサイトの負荷分散を目的に16年以上にわたり、F5 ネットワーク ス社のアプリケーション・デリバリ・コントローラ「BIG-IP」シリーズを活用しており、安定的な稼働を維持し続 けています。さらに2012年から「BIG-IP」のSSL-VPNアプライアンスも導入。リモートユーザーに対して も、学外からのセキュアなアクセスを提供しています。

学生向けポータルサイトの安定稼働を目的に
F5 BIG-IPを採用

阪南大学では、教育目標の一つである「情報化時代に活躍できる人材の育成」を推進するため、各学部での情報に関する科目の設置や各種講演会・セミナーを開催するなど、情報教育に力点を置いています。学内はギガビットの高速ネットワークで接続されているほか、無線LAN環境も整備、ノートPCやスマートフォンなどのモバイル端末を学内のどこからでも自由に利用可能としています。

そうしたインフラ設備の充実のみならず、充実した学生生活をITの側面から支援するための教育システム「HInT(Hannan Internet CommunityTool for E-Education)」も、2004年度から運用しています。HInTは、講義連絡やレポート提出、大学からの全ての情報を発信するなど、学生間と教職員のコミュニケーションを充実させ、教育効果を向上させるものです。2017年度からは保護者も利用可能なシステム「HUPAS」の運用も開始し、学生と保護者、教職員のコミュニケーションの拡充も図っています。

そうしたHInTをはじめとする学内システムの安定した運用を支え続けているのが、2004年より16年以上にわたり東京エレクトロンデバイスが導入、運用サポートまでを担ってきた、F5 ネットワークス社のロードバランサー「BIG-IP」です。

トラブルのない安定稼働を継続
東京エレクトロンデバイスのサポートも評価点

阪南大学では4~5年ごとにキャンパスシステムの見直しを図ってきました。阪南大学 教務部教育情報課の池宮直氏は、「HInTではポータルサイトとしての機能だけでなく、近年はネットを通じた学習機能も提供しており、そこでの通信に遅延が発生すると、授業や学生生活に大きな支障が生じてしまいます。そうしたことから2004年、システムの定期リプレースの際にHInTへの遅延のない安定したアクセスの実現を、提案に盛り込んでもらえるよう依頼しました。そこで、東京エレクトロンデバイスによる選定のもとに導入されたのが、『BIG-IP 2400S』でした」と説明します。

「以降、HInTへのアクセスの負荷分散のために、定期システム更新のたびにアップグレードを重ねながら『BIG-IP』シリーズを利用し続けています。ロードバランサーとして必要十分な機能を有していることに加え、故障などのトラブルが発生することもなく、10数年以上にわたって安定稼働を続けていることが継続して利用している大きな理由です」(池宮氏)

また、池宮氏は、BIG-IPシリーズの安定稼働を支える東京エレクトロンデバイスのサポートについても次のように評価します。

「普段から誠実で迅速な対応をしてもらっています。これまでもF5製品について何度か問
い合わせをしたこともありましたが、迅速にレスポンスを返していただき、とても満足してい
ます」(池宮氏)

学内のアクセス数増加にBIG-IP LTM 2000sで対応
学外からのセキュアなアクセス実現のためAPM 2000sも導入

2017年のキャンパスシステムの定期更改においても、「BIG-IP LTM(LocalTrafficManager)2000s」へのリプレースが行われるとともに、リモートユーザーに対してセキュアなアクセスを提供するため、SSL-VPNアプライアンスの「APM(Access Policy Manager) 2000s」へもリプレースしました。

阪南大学_作図

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「2012年のシステム定期更改以後、スマートフォンなどモバイル端末からのアクセスの利用増に伴い、トラフィックは増加傾向にありました。実際、2012年時点では1,000ユーザーほどだった同時アクセスも、その後、約2,000ユーザーにまで倍増し、レスポンスに影響が生じ始めていました。また、HInT以外にも学内イントラネット、情報公開システムなどの負荷分散でもBIG-IPを利用していたこともあり、2017年度の定期更改では、そうしたアクセス数の増加にも対応できるよう、当時の最新機種であるBIG-IP LTM へとリプレースしました」(池宮氏)

今回導入されたBIG-IP LTMは、HInTをはじめとする学内および学外からのWeb通信に対する負荷分散を担っています。さらに、外部通信のHTTPSもBIG-IP LTM側で暗号化/複合化を行うことで、サーバー処理の負荷を軽減させています。

一方、APMは、主にSSL-VPNによる学外からのセキュアなアクセスを行うために活用されています。池宮氏は、「図書館のデータベースなど、学内からのみしか接続を許可していないシステムに自宅などから教員や事務職員がアクセスできるよう、導入を決定しました。Windows OS/Mac OSの両OSからWebブラウザ経由のみで接続可能、且つスマートフォンからも接続可能な点もAPM選択の理由です」と説明します。

BIG-IP LTM、APMへのリプレースにより、さらなる安定した通信が実現されています。

池宮氏は、「2019年よりスマートフォンの利用による座席指定/出席登録システムの運用を開始しましたが、安定した通信を実現できており、学生も本システムを快適に使えています」と話します。

「システム担当者としても、APM の導入で、万が一のトラブル発生時にもSSL-VPNを通じて自宅などから確認が行えるようになりました。迅速かつ容易な対処が行えるようになったことは実務面からとても助かっています」(池宮氏)

阪南大学のシステムの安定した通信と稼働を1 6 年以上にわたって支え続けてきたBIG-IPと東京エレクトロンデバイス。今後のシステム拡張計画について池宮氏は、「外部へのトラフィックの増加に伴い、まずはインターネット回線の増強を図っていく計画です。セキュリティの強化、AIの導入も、コスト対効果を見定めながら検討していきたいと考えています」と語ります。

最後に池宮氏は、東京エレクトロンデバイスに対して、「今後も安定したサポートに加え、最新技術の導入も踏まえつつ、本学の現状と課題を見据えた最適なシステム提案をお願いしたいと考えています」と期待と要望を述べました。

  • 学内ポータルの機能追加に際しても、安定した通信を維持
  • 学外から学内の重要な情報にもセキュリティを確保しながら容易にアクセス可能

お客様プロフィール

阪南大学外観
会社名
阪南大学
本社所在地
大阪府松原市天美東5-4-33
設立
1965年
代表
田上 博司
WEBサイト
https://www.hannan-u.ac.jp/index.html

【お客様のご紹介】阪南大学様

1939年に大鉄工学校として創立、1965年に大学として設立された阪南大学は、大阪府松原市に本部キャンパスを構え、流通学部、経済学部、経営情報学部、国際コミュニケーション学部、国際観光学部、大学院企業情報研究科の5学部5学科1研究科を擁する都市型総合大学です。「すすんで世界に雄飛していくに足る 有能有為な人材、真の国際商業人の育成」を建学の精神に掲げ、自由と清新の気風のもと、チャレンジ精神旺盛な意欲ある学生を育て、幅広い教養を持つ国際的なビジネスパーソンとして成長させることを使命としています。

記事は 2020年03月 取材・掲載のものです。

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