導入事例

霧島酒造 株式会社 様

食品

バックアップ処理の時間短縮により、管理負荷も大幅に軽減できました。

渡辺 清 氏

霧島酒造株式会社
管理本部
システム管理担当
渡辺 清 氏

堀之内 茂幸 氏

霧島酒造株式会社
管理本部
システム管理担当
堀之内 茂幸 氏

バックアップ業務の効率化をめざし ストレージの一元化に取り組む

霧島酒造株式会社は、大正時代より本格焼酎を製造する老舗の酒造メーカーです。「霧島」「黒霧島」などのブランドは全国的に有名で、芋焼酎の分野では国内トップクラスのシェアを誇ります。また、同社が運営する「霧島ファクトリーガーデン」は、商施設を中心とした施設が集まる観光地として賑わっています。

ここ数年、事業拡大を続けている霧島酒造では、生産、販売、会計などの基幹業務システムをはじめ、多種多様なシステムが稼動しています。従来、それらの各システムは、システムごとにデータストレージを管理してきましたが、バックアップ業務の効率化をめざし、バックアップストレージの一元化に取り組みました。

「これまでは、システムごとにDATまたはLTOへデータをバックアップしてきました。しかし、テープによるバックアップは管理が煩雑で時間もかかります。そこで、個別システムで行っていたテープへのバックアップをディスクへ切り替え、一元化しようと考えました。当初は社員が利用する共有データの一元管理から始め、現在は各種の業務システムデータのバックアップも一元化しています」(渡辺氏)

「当社では、業務システムに関しては1日2回フルバックアップをとり、ファイルサーバーはフルバックアップを週1回、差分バックアップを1日2回行い、それを4世代約1カ月間保管しています。ファイルサーバーは容量が大きいため、これまではフルバックアップに約14時間もかかっていました。バックアップデータの世代を増やすとともに、バックアップ時間を短縮するためにバックアップストレージの導入を検討しました」(堀之内氏)

ダイレクトにバックアップ 遠隔レプリケーションも実現

霧島酒造がバックアップストレージの導入を検討する際、とくに要件としてあげたのが、バックアップソフトウェアへの対応でした。同社では長年、米国アクロニス社のバックアップソフトウェアを運用してきましたが、このソフトウェアが利用できるバックアップストレージであることが第一の要件だったと言います。

「当社では、バックアップ時間を短縮するためにアクロニスのイメージバックアップ機能を利用していますが、この機能を使える必要がありました。また、バックアップストレージの容量を節約するデデュープ(重複排除)機能も有用だと考えていました」(堀之内氏)

そうした要件に合致したのが、東京エレクトロンデバイス(以下、TED)が提案した「Data Domainアプライアンス」でした。

「Data Domainは、当社があげた機能要件を満たすものでした。離れた場所にあるData Domainへレプリケーションできる機能も、採用の大きな決め手になっています。あとは実際に、バックアップにどの程度の時間がかかるかを検証するために、評価機と当社の実データを利用してバックアップとリカバリーのテストを約1ヶ月間行いました」(渡辺氏)

評価テストを経て、霧島酒造がData Domainを本番導入したのは、2009年2月のことです。現在は、霧島酒造本社で2台、霧島ファクトリーガーデンでも2台のData Domainが稼動しています。ジョブ管理を行うサーバーを用意し、各システムのデータをData Domainへ直接バックアップをとるとともに、遠隔地のData Domainをリアルタイムで同期させたディザスタリカバリー環境も実現しています。本社と霧島ファクトリーガーデンを接続するWAN回線は、Data Domainのレプリケーション用に帯域を確保しているそうです。

高まるバックアップニーズに備え 追加導入も視野に入れる

導入から半年以上が経過した霧島酒造のData Domainですが、障害が発生することなく安定稼動を続けています。

「DATやLTOでは、テープ媒体にエラーが発生することもありましたが、Data Domainではそれも気にする必要はありません。バックアップの処理時間も、ファイルサーバーのフルバックアップが約1時間半で終わります。管理の負荷が大きく軽減されたことは言うまでもありません」(堀之内氏)

現在、Data Domainの利用率は約2割程度で、容量に余裕がある状態ですが、今後はバックアップニーズがさらに高まる予定です。

「当社では、個人のクライアント環境をシンクライアントへ移行する計画を進めています。個人用の領域をサーバー上に置くことになれば、バックアップのニーズはさらに高まります。データ容量は毎年5割ずつ増えていくと見込んでいますが、Data Domainの容量が足りなくなったら追加導入しようと考えています」(渡辺氏)

Data Domainを導入した同社からは、TEDのサポート体制についても満足しているとの評価をいただいています。

「TEDさんはメーカーではありませんが、いろいろな製品を扱っており、トラブルが発生してもすぐに専門のエンジニアが駆けつけてくれます。導入したら終わりというわけではなく、親身になって対応してもらえます」(渡辺氏)

導入事例解説

様々な要件を満たすData Domainアプライアンスにより 高速・高信頼の バックアップ /リストア環境を実現
霧島酒造株式会社では、同社が運用する全システムの バックアップ 業務の負荷軽減、およびバックアップ時間の短縮をめざし、 バックアップス トレージの一元化に取り組みました。それを実現するものとして導入したのが、東京エレクトロンデバイスが提供する「Data Domainアプライアンス」でした。

ソリューション解説

企業の重要な資産であるデータをいかに効率良くバックアップするかは、近年重要な課題となっています。霧島酒造様では、バックアップデータの重複排除技術に以前から着目しており、バックアップソフトウェアを含めて最適な構成を探していました。その結果、シンプルな運用と今後の容量増加時の投資を最小限に抑えることが可能という判断からData Domainが採用されました。以下に導入前の課題と導入効果について説明します。

導入前の課題と要望

霧島酒造様では、複数のバックアップソフトとバックアップデバイスが存在しており、それぞれ個別のバックアップポリシー・手法に従ってバックアップを取得していたため、運用と管理が煩雑でした。また、構成によっては、バックアップは高速に取得できても、リストアに異常に時間を要することがありました。このような環境の中、以下のご要望をいただきました。

 

既存システムよりバックアップ時間が短縮できること(1日2回のフルバックアップができること)

現状の運用で使用しているバックアップツール(アクロニス)に対応しておりイメージバックアップ、ファイル単位のリストアが可能なこと

バックアップ統合が可能なこと

重複排除ができる製品で、今後のデータ増加に耐えられる構成であること

災害対策(DR)が可能なこと

現状の課題およびご要望を満たすために、各種ログ調査、弊社内擬似環境における原因追求、お客様環境における評価検証を行った結果、Data Domainを利用した構成が最適であることが判明しました。

Data Domainの特徴

変長ブロックでの高効率の重複排除の実現

差分データブロック転送による高速レプリケーションでDRの実現も可能

レプリケーション時に帯域のスロットル制御が可能

格納データへのランダムアクセスが可能

圧縮率と費用対効果

Data Domainは実際に使用してみないと圧縮率がわかりにくいという懸念がありますが、事前検証による動作確認、貸し出しによる実環境での評価を実施いただくことにより、実運用に耐えられるパフォーマンスと圧縮率が得られることが確認できました。貸し出し評価時にフルリストア作業も実施しており、万が一の障害発生時にもデータ復旧が迅速・確実にできることも確認していただきました。


実データを使用したバックアップでは14倍以上の圧縮を確認できましたので、今後5年間のデータ容量増加にも十分堪えられる構成であるばかりか、コスト削減という観点からも費用対効果が高いことが確認できました。


現在別のソフトウェアやデバイスで取得しているバックアップを統合できる余裕があることも確認でき、将来的なバックアップ統合のご要望も満たせるシステムであることがわかりました。

障害時における堅牢なシステム構成の提供

Data Domainはレプリケーションの際に差分ブロックのみの転送を行いますので、高速かつWANの帯域を抑えたDRが実現できます。


またData Domainはデータ書き込み後もディスクのRead(読み込み)とVerify(確認)を行うという、一部のプライマリストレージで実装されている機能も備えており、保存データの信頼性を向上させると共に、レプリケーション構成によってサイト障害にも耐えうる堅牢なシステムを提供します。

まとめ

今日のデータ急増に対するバックアップとDRにかかる投資を従来型の手法で推し進めた場合、追加のデバイスとWAN回線のコストの増加という問題が発生します。霧島酒造様では、コストと運用の手間を抑えたシステムをData Domainで実現されました。


東京エレクトロンデバイスでは、単なるコスト削減のみならず、お客様の課題を分析するアセスメントサービスから始まり、ソリューション提案・設計・導入・運用・保守を一貫して今後とも提供していきます。

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お客様プロフィール

会社名
霧島酒造株式会社
本社所在地
宮崎県都城市下川東4-28-1
設立
大正5年5月
代表
江夏順行
資本金
2,289万円
WEBサイト
http://www.kirishima.ne.jp

記事は 2009年10月 取材・掲載のものです。

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