Evergreen Storage: 最新モデルへのコントローラアップグレード | 東京エレクトロンデバイス

なるほどオールフラッシュアレイを徹底解明

オールフラッシュアレイPure Storageの魅力

Evergreen Storage: 最新モデルへのコントローラアップグレード

Evergreen Storageのコンセプトを可能とする要素の一つに、現在利用しているコントローラを上位モデルや最新モデルにアップグレードできるアーキテクチャがあります。今回は、前モデルのFlashArray 400シリーズ (FA-400シリーズ)から現行モデルのFlashArray//mシリーズ(FA-mシリーズ)へのコントローラアップグレードの検証結果を紹介します。

Evergreen Storageのコンセプトを可能とする要素の一つに、現在利用しているコントローラを上位モデルや最新モデルにアップグレードできるアーキテクチャがあります。今回は、前モデルのFlashArray 400シリーズ (FA-400シリーズ)から現行モデルのFlashArray//mシリーズ(FA-mシリーズ)へのコントローラアップグレードの検証結果を紹介します。

FA-400シリーズとFA-mシリーズの機器構成

アップグレード前のFA-400シリーズは、2台の独立したコントローラと、データを格納するストレージシェルフで構成されています。2台のコントローラ間はInfiniBand、コントローラとストレージシェルフ間はSASケーブルで接続されています。

現行モデルのFA-mシリーズは、3Uのシャーシ内に2台のコントローラとデータを格納するフラッシュモジュールを搭載しています。また、SASケーブルでストレージシェルフと接続することも可能です。

FA-420からFA-m20のコントローラにアップグレード概要

 

今回は、FA-420からFA-m20のコントローラにアップグレードし、ストレージシェルフはそのまま利用する形でのアップグレードを紹介します。

コントローラアップグレードの検証結果

一定のI/Oを実行しながら、実際にFA-420からFA-m20へアップグレードした際の、GUIで表示されるステータス画面を見ていきましょう。まず、FA-420のコントローラ#0 (CT0)を停止 (図中の1)します。その後、FA-420のコントローラ#1 (CT1)とFA-m20のCT0をInfiniBandケーブルで接続し、FA-m20のCT0を起動します (図中の2)。

コントローラアップグレードの検証結果

 

その後、FA-420のCT1も同様に停止したのち、FA-m20のCT1を起動します (図中の3と4)。図中の4が完了した段階で、2台のコントローラはFA-m20で動作しています。

次に、ストレージシェルフのNVRAMをFA-m20の本体に搭載されているNVRAMに切り替えます (図中の5)。NVRAMの移行が完了したらストレージシェルフのNVRAMは取り外し、代わりにフラッシュモジュール (SSD)を装着(図中の6)し、アップグレードは完了です。

 

コントローラアップグレードの検証結果2

 

アップグレード作業中のI/Oのグラフを見ても、IOPSやレイテンシーは一定を保っています。この結果が示す通り、システムを停止することなく、最新モデルへアップグレードすることが可能です。

 

コントローラアップグレードの検証結果3

 

また、ForeverFlashによって保守期間中に無償で提供される最新コントローラを利用し、新たにコントローラを購入することなくアップグレードができることも特長です。これらの特徴的な技術アーキテクチャと保守プログラムを活用すれば、ITインフラのライフサイクルをより効率化できると言えるでしょう。

関連する情報

「フラッシュストレージ」に関連する製品・サービス