F5 | BIG-IP Virtual Edition(ビックアイピー バーチャル エディション)－東京エレクトロンデバイス

アプリケーション・トラフィックを制御することにより拡張性の確保とダウンタイムの削減を実現

■ 完全なアプリケーション・トラフィックの制御

「BIG-IP VE」は、物理的な「BIG-IP」と同じく「TMOS(Traffic Management OS)」アーキテクチャをコアに最適なアプリケーション・デリバリを実現するための高速アプリケーション・プロキシとして動作します。単純な負荷分散を行うだけでなく、きめ細かなアプリケーションを制御するための包括的なロードバランシング機能とパケットおよびペイロードの検査、イベントベースの「iRules」を備えたコントロールポイントとなります。

■ LTMだけでなく、様々なモジュールも搭載可能

「BIG-IP VE」は、サーバー負荷分散のLTM機能だけでなく、ASMやAPMのような様々なセキュリティモジュールを同時に搭載することができます。また、物理アプライアンスと同様、複数の機能を兼ね備えたアプリケーション・デリバリ・コントローラとして動作させることも可能です。

■ 拡張性の確保とダウンタイムの削減

サーバー仮想化環境に「BIG-IP VE」が組み込まれることで、仮想アプリケーション・サーバーを必要なだけ管理することが可能です。これによりシステムの要件に合わせた拡張性が確保されます。また「BIG-IP VE」はデバイス、アプリケーション、コンテンツの正常性をチェックするための高度なモニタリング機能や、ハイ・アベイラビリティを確保するためのフェイルオーバー機能を備えており、システム、サーバー、アプリケーションの障害からの影響を最小限にとどめたダウンタイムの少ないソリューションを提供します。

■ 評価環境の合理化

従来は、アプリケーションの開発やシステムの構築を行うための評価や検証環境を整備するためにサーバー、ネットワーク、ストレージを準備する期間が必要でしたが、仮想化環境用にソフトウェアで提供される「BIG-IP VE」の場合、サーバー仮想化環境があれば数時間でセットアップが完了します。無駄な時間の削減によりアプリケーションの開発、追加、変更などのテストを短時間で開始することができるだけでなく、仮想化環境で利用したコンフィグレーションを物理アプライアンスに移行することも可能になり、本番環境の構築時間も短縮することができます。

■ 設備投資・ラックスペースの削減

サーバー仮想化環境があれば、追加のハードウェア投資はありません。「BIG-IP VE」のように仮想アプライアンスは、既存のサーバー仮想化環境に組み込まれることで、ラックスペースや電力の削減効果に繋がります。

■ 簡単な設定および管理

「BIG-IP  VE」は、インフラストラクチャの柔軟性とコントロールを維持しつつ、導入および管理を簡素化する高度なツールを提供します。

・先進的なGUI

洗練されたGUIにより、設定が容易でわかりやすくなり設定の手間やサポートに要するコストを軽減することができます。GUIは、セキュアなSSL対応のブラウザベース・インターフェースを介して提供され、オンラインヘルプ、検索およびソート機能、インライン作成など作業を短縮する機能が多岐にわたって実装されています。

・強力なコマンドラインシェル

トラフィックマネジメントシェル（TMSH）は、タブ補完機能、インラインヘルプ、ツリーベース構造によりデバイス管理を簡素化します。ツールコマンド言語(Tcl)による自動化タスクスクリプトで更に管理をシンプルにできます。

・プロファイルベースの設定

プロファイル・オブジェクトにより、様々なリソースに適用できるトラフィック・テンプレートを作成し、繰り返し作業を軽減することで設定を一元管理することができます。

・管理ドメイン

管理ドメインでは、カスタマイズされたパーティションの設定や、「BIG-IP VE」機能に対する様々なレベルの管理権限やビューの割り当てを行うことができます。

・詳細なシステム計測

「BIG-IP VE」は、全体的に、またオブジェクトごとにトラフィックを統計できる詳細なシステム計測機能を備えています。リソースとアクティビティに関し最適なモニタリングを行うことが可能です。

・アプリケーション・テンプレート

アプリケーション・テンプレートの利用により、最適な設定による「BIG-IP VE」の導入を数分で行うことができます。