RSAConference 2024振り返りWebinarを振り返りながら補足してみる
2年連続で実施しましたRSAConference 2024振り返りWebinarですが、
お陰様で昨年以上のお申し込み、ご視聴だったようで本当に感謝感激です。
Webinarの構成自体は昨年と同様だったのですが、
セキュリティ業界というのは情報の入れ替わりがそれこそ日進月歩ゆえ、ネタには事欠きません。
幸か不幸か、この傾向はしばらく続くと思われます。
さて当該Webinarにおいて、
「AIの実装があらゆるセキュリティベンダーで進んでいる。」
と述べましたので少々補足を。
前回のBlogでは、
「”AI for Security”は今後大いに需要が伸びる」
と予想したのですが、確かにその通りにマーケットは動きつつあるようです。
その上で更に私が感じたのは、
「”AI for Security”は攻撃者との攻防におけるゲームチェンジャーと成りうるのでは?」
という希望的観測でした。
セキュリティというのはこれまでずっと負け戦を前提とし、
如何に被害を最小化するかということに焦点を置き、そこに人的資源も知恵も技術も注ぎ込むという取り組みが是とされておりました。
しかし、仮にそれがある程度功を奏したとして、CISOやSOCメンバーの燃え尽き症候群といった副作用を発症したり、と後味の悪さが否めないのも確かです。
もしかしたら”AI for Security”はその悪循環を断ち切ってくれるのではないか、と期待してしまうのです。
勿論、”攻め”があっての”守り”、ですので、受け身にならざるを得ませんし、
依然として”被害の最小化”が焦点ではあります。
それでも神経がすり減るような作業をAIが大部分肩代わりをすることで、
労働環境はかなり改善されるだろうと期待しているのです。
※実際にRSAのセッション中でも、「AIの登場は攻守の在り方を変えるだろう。」という主張が見られました。
セキュリティ業界に携わって20年弱経ちますが、
本当は私達のような人間が居なくなることがいいに決まっています。
“AI for Security”がその足掛かりとなるかどうか、しばらくは要チェックです。
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一緒に登壇頂いたHitachi Solutions Americaの方が最後の最後で噛んでしまうところが、最大の見所です。