Rubrik x Nutanix AHV で実現するシームレスなデータ管理

本ブログでは、RubrikとNutanix AHVの連携について、基盤登録・ポリシー作成・ポリシー適用・バックアップ取得からリカバリを含めた4項目を中心に検証したので紹介します。
本ブログでは、RubrikとNutanix AHVの連携について、基盤登録・ポリシー作成・ポリシー適用・バックアップ取得からリカバリを含めた4項目を中心に検証したので紹介します。
-
Nutanix AHVの登録
Nutanix AHV環境をRubrik Security Cloudに登録し、システム間の連携 -
SLAドメインの作成
データ保護ポリシーを定義するために、Rubrik上でSLAドメインを作成 -
SLAドメインの割り当て
Nutanix AHVの仮想マシンに対して、作成したSLAドメインを割り当て -
リカバリ
バックアップデータを使用して、インスタントVMリカバリによる復元
この検証からRubrikとAHVのシームレスな連携とデータ保護及び、効率的な管理を確認してゆきたいと思います。
検証環境と検証項目
〇検証環境
Nutanix: AOS 6.10 / AHV 20230302.103003
Nutanix Prism Central: pc.2024.3.0.1
Rubrik CDM: 9.2.2-p1-29213
1.Rubrik Security Cloud へのPrism Central登録
a.はじめにPrism Central へ SSH でログインして、次のコマンドを実行してパブリック証明書を取得します。
nutanix@pcvm$ openssl s_client -connect PCVM_IP:9440 -tls1_2
b.Rubrik Security Cloud へログインして、「INVENTORY」をクリックします。
c.「SET UP」をクリックして、AHV VMs の登録を開始します。
d.「ADD PRISM CENTRAL」をクリックして、Prism Central の登録処理を開始します。
e. Prism Central のアドレス、クレデンシャル、Prism Central のパブリック証明書を貼り付け、「NEXT」をクリックします。
f.バックアップ対象のPrism Central と Nutanix クラスターにチェックをつけ、「NEXT」をクリックします。
g.追加されたNutanixクラスターの担当Rubrik CDMをプルダウンメニューから選択して、「NEXT」をクリックします。
h.Precheck 結果が「Successful」と表示されたことを確認して、「NEXT」をクリックします。
i.Nutanix の Disaster Recovery が利用される環境では、「Enable Backup Support for Nutanix DR」を有効化して、「ADD」をクリックします。
j.設定後の画面です。 Last Refreshed とあるように、Nutanixのインベントリに変更が加わったときは、リフレッシュを行う必要がありそうです。
トップメニューへ
2.SLA ドメイン作成
バックアップポリシーを作成します。
a.「SLA DOMAINS」をクリックして、SLA ドメインの設定画面を表示します。
b.「CREATE SLA DOMAIN」をクリックします。
c.「START」をクリックします。
d.「Nutanix VM」にチェックをつけ、「NEXT」をクリックします。
e.Retention Lockは保持期間の変更を許容するかどうかのオプションですが、今回のデモでは無効のまま「NEXT」をクリックします。
f. バックアップ取得頻度と保存世代数、バックアップウインドウを指定後、「NEXT」をクリックします。
g. ArchivalとReplicationはそのまま、「NEXT」をクリックします
h.SLA Domain Nameを入力して、「CREATE」をクリックします。
i.SLA ドメイン名を検索して、作成されたSLA ドメインを確認します。
3.SLA ドメイン割り当て
a.AHVのインベントリーを表示します。
「INVENTROY」から「AHV VMs」をクリックして、仮想マシン一覧を表示します。
b.保護対象に加える仮想マシンにチェックをつけ、「MANAGE PROTECTION」をクリックします。
c.適用するSLA ドメインを選択して、「NEXT]をクリックします。
d.適用内容を確認して、「ASSIGN」をクリックします。
e.仮想マシン一覧にあるSLA ドメインが割り当てられた保護ポリシーとなります。
Topへ
4.バックアップデータからのリカバリ
仮想マシンが起動不可な状態に至った想定での、仮想マシンのリカバリ方法を試します。
a.リカバリ対象の仮想マシン名をクリックします。
b.画面左側がライブマウント有無、SLA ドメイン、 リソース消費状況など含むステータスを示し、右側がバックアップ取得状況です。この例では、緑色の〇がついた、3/11, 3/12はバックアップが正常終了示しており、この例では3/11をクリックして、仮想マシンをリカバリします。
c.スナップショット一覧が表示されます。 リカバリーには複数のバックアップが取得されてるケースでは、複数スナップショットが表示されます。 カーソルをスナップショットの上に移動すると「RECOVER」ボタンが現れるので、これをクリックします。
d.バックオプションが表示されます。
e.この例では「Live Mount」を選択して、標準移行オプションのまま「NEXT」をクリックします。 標準移行オプション「Live mount with Optional Migration」は、起動した仮想マシンを最終的にAHV上へマイグレートする想定ですが、「Live mount without Migration」は一時的な起動と削除が想定となります。
f.リカバリ先のNutanix クラスター、仮想マシン名とパワー入り切りを指定して、「NEXT」をクリックします。 複数のNutanix クラスターが登録されていれば、別のクラスターへもリカバリが可能です。
g.続いて接続先ネットワークをドロップダウンメニューより選び、「NEXT」をクリックします。用途によって接続先を変更したり、NICを外すことも可能です。
h.移行先のストレージコンテナを指定します。 Rubrik上のデータから起動するのではなく、コンテナへ即時データ移行を開始したいときは「Migrate immediately」を選び、「MOUNT」をクリックします。
i.仮想マシンのオーバービューが表示されます。 Live Mountsを展開すると、起動された仮想マシンの名前が確認できます。
j.リカバリされた仮想マシンを一覧で確認します
トップメニューへ
最後に
今回は、Rubrik Security CloudとNutanix AHVの連携からバックアップとリカバリーオペレーションをご覧いただきました。 もしRubrik Secuirty Cloud やNutanix AHV 連携にご興味を持たれたお客様は、当社までお問合せいただければ幸いです。