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仮想基盤の情報収集と分析の新革命

仮想化環境のリソース利用状況を簡単に分析するツール。本記事では、Nutanix Collectorを活用して仮想化基盤の情報収集と分析を解説します。

Nutanix Collectorとは

 Prism、vCenter、Hyper-V、ONTAP CIFS Shares、Microsoft (MS) SQL、AWS、Azureインスタンスなどから構成情報やパフォーマンスデータを収集でき、使用状況から分析まで容易に実現可能なツールです。

対応クライアントと環境

〇対応クライアント
 Windows 7 以降
 Windows Server 2012 R2 以降
 Ubuntu 20.04
 macOS X 12.3 以降

〇対応環境
 AOS 5.8.1 以降
 ESXi 6.0 以降
 Hyper-V : Windows Server 2019, Windows Server 2022 ( Powershell 5.1 以降導入済)
 Microsoft SQL Server 2019, 2022 ( Powershell 5.1 以降導入済)
ONTAP 8.3


 1. Nutanix Collector を入手

Nutanix社のポータルよりNutanix Collectorをダウンロードします。

Nutanix Support & Insights

 2.Collectorプログラムを実行

入手した Nutanix Collector を展開して、「Nutanix-Collector」をダブルクリックします。

 3.プラットフォーム選択

プルダウンメニューよりプラットフォームを選択します。 

 4.プラットフォーム情報

アクセスに必要なアドレスやクレデンシャルを入力して、「Connect」をクリックします。

 5.データセンターとクラスターを指定

データセンターとクラスターを選択して、「Next」をクリックします。 以下はデータセンター下に単一ホストとクラスターが認識された例です。

 6.統計設定の表示

プラットフォームの統計設定が表示されます。

 7.収集期間を指定

システム負荷が上昇したタイミングでデータを採取します。 直近で高い状態が続いていれば、Last 7 daysを選択して、閑散期と繁忙期に極端な差異があるときは、直近と繁忙期含む長期データを収集します。

 8.ログを収集する例

直近のログを収集する例はこちらです。

 9.Collectorのインターフェース

左手で対象クラスターを選択して、右手でサマリーや統計情報を確認し、右上のボタンからデータをエクスポートします。

 10.クラスター情報

「Cluster Summary」には、クラスターに属すハードウエアリソースの合計と消費リソースやパフォーマンスデータをチャートに確認することが可能です。

 11.ホスト情報

「Host Summary」をクリックして、「Viewing summary for」となりのプルダウンメニューからホストを選択すると、詳細なハードウエア構成や仮想マシン稼働台数とパフォーマンスデータをチャートにて確認することが可能です。

 12.仮想マシン情報

次に「VMs Summary」をクリックすると、仮想マシンに割り当てられた仮想ディスク容量、vCPU数、仮想メモリ容量とその消費状況やパフォーマンスデータをチャートにて確認することが可能です。

 13.Collector Portal用のバンドル収集

「Show Collection files (ZIP)」をクリックするとダウンロードディレクトリが開かれ、最新のファイルが選択されます。

 14.Collector Portalにてアップロードした例

Collector Portal用バンドルは、Nutanix Collector サイトへアップロードすることで、オンプレミスのアプリケーションで表示した情報同等のデータを確認することが可能です。 Nutanix Collector から Nutanix Sizer への連携を行う事で、最適なサイジングも可能となります。


最後に

今回は、Nutanix Collector の利用方法をご紹介しましたが、データ収集と分析に最適なツールであることはご認識いただけたと思います。もし現状把握とNutanixのサイジングにご興味をお持ちのお客様は、当社までお問い合わせいただければ幸いです。

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