クラウドのネットワークとセキュリティの課題を解決するF5 XCの特徴について
クラウド利用時のネットワークとセキュリティの課題を解決できるF5 Distributed Cloud Services(F5 XC)の特徴について纏めました。
こんにちは
東京エレクトロンデバイスでエンジニアをやっている あつふみ です。
今回は以前書いたブログの続きを話そうと思います。
前回、クラウド移行時の課題を解決できる製品としてCloudflareとF5 XCを挙げましたが、今回はF5 XCにフォーカスして、製品の特徴について話していきます。
なお、F5 XCの概要はこちらのブログでご紹介していますので、ぜひ覗いてみてください。
目次
それでは、まずはF5 XCの特徴をご紹介したいと思います。F5 XCの特徴は以下の3点になります。
それぞれ順を追って説明していきたいと思います。
これまでのF5製品の機能が集約されている
このブログを読んでいる方の中にはF5製品に詳しい方もいらっしゃるかもしれませんが、F5社の製品としてはアプライアンスのBIG-IPが非常に有名です。
このBIG-IPはLoad Balancerとして広く使われていますが、Firewall やDNS、WAFとして利用することもできます。
またF5社は、BIG-IP以外にもDDoS対策ではSilverline、Bot対策ではShape Security、マネージドKubernetes(K8s)では、Volterraといったような、多くのSaaSソリューションも持っています。
このようにF5社は様々なソリューション持っていますが、こららをすべて集約しSaaSとして提供しているのがF5XCになります。
F5XCだけで多くのソリューションを提供することが可能です。
非常に幅広いサービスが利用可能
SaaS製品が増えてきた近年、ネットワークやセキュリティ機能を一括提供しているベンダーが数社あります。
F5XCもネットワークやセキュリティの機能を提供していますが、これに加えてマネージドK8sの機能も提供しています。他のベンダーさんを見てもK8sの機能まで一括して提供しているサービスは少ないと思います。
また、マネージドK8sの機能まで提供していることが、何のメリットになるの?という方もいらっしゃるかもしれませんが、以下が一番のメリットだと思っています。
アプリケーションのデプロイ、保護、インターネット公開までをF5XCで一括して管理できる
これまでネットワークとセキュリティ部分までしか管理できなかったことが、マネージドK8sの機能も使えることにより、1つのシステムをより包括して構築できるようになったというのは、DXの観点においても企業にとって非常にメリットになってくる部分だと思います。
コンソールから一元管理可能
F5XCは、様々な機能を持ち、幅広いサービスがあるという特徴をお話しましたが、これを管理するために非常に便利なWebコンソールが用意されています。
Webコンソールにログインすると、各機能毎にパネルが表示され、それぞれのパネルをクリックすることで各機能の設定画面に遷移します。例えば、ネットワーク設定を見たい場合は、「Multi-Cloud Networks」のパネルをクリックして、該当機能の設定画面に移動するようなイメージです。
他ベンダーのSaaS製品の場合、利用する機能によってはWebコンソール自体が異なってしまうこともあるようですが、F5XCは1つのWebコンソールですべての機能を管理することが可能になっています。このユーザーフレンドリーな作りは、製品を利用していく上でも意外と重要な点だと思います。
以上、今回はF5XCの特徴についてお話しましたがいかがでしたでしょうか。
次回はF5XCの実際の画面や設定方法についてご紹介し、クラウドのネットワークとセキュリティの課題を解決する方法についてご紹介したいと思います。